何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

ヒドロクロロチアジド12.5mg

2009-04-08 23:10:55 | よくわからないこと
 ジェネリック全盛で、先発品にない剤形や規格(半量や倍量)まで製造販売されるにもかかわらず、なぜか製造されていないのが「ヒドロクロロチアジド錠12.5mg」。
 先発品の25mg錠が1錠6.9円だから、薬価が安すぎるという理由がまず挙げられよう。しかし使われるのなら作るはず。その好例が低用量アスピリン錠。

 ARB+ヒドロクロロチアジドの合剤が「新薬」として次々と販売されている。合剤は、2種類服用するより手間がかからないからコンプライアンスがいいと言うはその通りであろうが、ジェネリック対策であるのは明白。延命措置のように映る。

 先発品が25mg錠しかないので、12.5mgを追加しようとするとそれを半錠に分割しなければならない。調製する側にとって手間がかかるし、ヒートに収められた錠剤でなく、分割されたものを服用するというのもやや気が引ける。なんだかんだいって合剤が使われてしまいかねない。それも合剤を支持する一助になっているように思われる。

 合剤への移行は新薬シフトであり、ジェネリックの使用促進とは反対の方向に向かう。やがてARBがジェネリックに移行した際に12.5mg錠があったら、2種飲むことにはなるが、自己負担は抑えられる。医療費抑制になる。

 今は販売準備の段階で、ARBのジェネリック移行のタイミングを待っているだけなのかもしれない。
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人と違うことをやれ!

2009-04-08 22:21:48 | Book Reviews
「人と違うことをやれ! いまの仕事に大変革を起こす“6つの戦略” 堀紘一・著、PHP文庫、2009年1月22日

p.33 ソニーは「自由豁達ニシテ愉快ナル理想工場」の中で、お互いに気をつかいあうこともなく、社長、上司、部下の垣根を越えて侃々諤々、意見をぶつけあい、新しい創造に頭を絞りあった。今でも社長のことを平社員までみんな「さん」付けで呼ぶ。
 誰も「社長」「常務」なんて言い方はしない。

p.79-80 ただ目的を持ち、それに向かって必死になって勉強するだけでは、成功のチャンスの花は決して大きく開かないのが現実のビジネス社会の常である。それを周囲に認知させるために自らアピールしていく戦略がいる。頭を働かせて効果的な自己主張の方法を考えだし、実行していかなければ、大勢いるライバルたちの中で自分の存在感や価値を認めさせることはなかなかできない。

p.96-7 ビジネスでいちばん大事なことは、何が問題なのかを考えることなのだ。経営者やリーダーにとって解決策は大した問題ではない。そんなものは部下に任せればいいことだ。指導的立場に立つような人間は、そんなことよりも何が問題なのかをひたすら考えなければいけない。問題さえわかれば必ず試行錯誤によって正解に到達できる。だから、大切なことは方法論を学ぶことではなく、何が問題かということを常に考える思考力を養うことなのだ。

p.136 情報化時代というが、私はこれを情報禍時代と書き換えたほうがいいと思っている。情報が多すぎて、仕事や生活に生かすどころか、それに振り回されて右往左往している人がいる。次から次へと押し寄せてくる情報をただ斜め読みした程度でわかったつもりになるから、深く考えることをしない。情報化時代が進めば進むほど情報公害に蝕まれる人間が増えてくる。

p.136-7 だから、この情報氾濫時代を「情報民主主義」の時代とも呼んでいる。
 情報民主主義というのは情報へのアクセスに関しては機会均等をもたらしてくれるが、その結果としての平等は保証してくれない。しっかりとした問題意識を持ち、必要な情報を組み立て、分析して新しい答えを出せる人間だけがチャンスを握ることができるのだ。

p.138 情報というものは、最終的に何か自分の生活やビジネスに役立たなければ意味がない。ある情報から何かを読み取り、自分の考え方や作戦を加えてそれに従って行動する。その結果、何らかの効果が出てリターンを得る。そうでなければただマニアックに知識を一人密かに溜めこんだりひけらかすだけになってしまうので、私は好きではない。

p.187 「あなたならでは」の発想というのは、決して「あなたらしい」発想と同じではない。「あなたのこれまでの経験や学習をフルに生かした、独自のまったく新しい着想」という意味だ。

p.189 人間というのは、どうしてもただ目先の評価だけを気にして自分の意見を言おうとしがちになる。だが、それは違うと私は思う。戦略を立てる時のように五年先、十年先のことを考えて、というのも違うと思う。価値基準などというものは、極端に言えば生涯を通じて自分が正しいと思ったことは貫きとおす、つまり他人よりも前に自分が自分を評価できるかどうかというところにまずは置くべきなのではあるまいか。

p.258 二十代でライフスタイルとか価値観を固めてどうするのだ。これは私流の言葉でいえば、「学習放棄」である。学習意欲は、ビジネス社会の中で最も要求される個人の資質である。信頼と評価を高めるための絶対条件である。

p.264-5 最近の若い人は、「これやってよ」と仕事を頼むと「できません。まだ教わっていませんから」とはじめから断ってくるような傾向が強い。こういう姿勢に対しては、「教わらなければできないのか。教えてできるんだったら、パートやアルバイトにやらせたほうがよほどいい」というのが私の論理である。

p.266 (「働く」という字の)にんべんは、「動く」の左横についているのだ。先に頭を使わなくてはならない。
 昨日と同じことをやるのは、作業という。マニュアルどおりに動くだけでは、単に作業しただけで、機械並みの役にしか立たないのである。動く前に、どうすればこれまでと違った仕事ができるかを考えれば、必ずいろいろなアイデアが生まれてくる。

p.285 「自分の常識は相手の非常識」
 
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