何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

ジェネリック使用を打診するにあたり

2009-04-29 11:52:41 | くすり雑感
 先日、家族が院外処方せんで薬局に行くのをつきあった。家族は3~4回目らしいが、自分は初めて行く薬局だった。
 事務員が受け付け、奥にいる薬剤師を呼びに行く。その間に番茶を出してくれた。しばらくすると薬剤師が来て調剤、処方が2種類の錠剤(抗生物質と消炎鎮痛剤)だけだったせいもあり、すぐに終了となる。
 処方せんそのものは、後発品変更不可のサインはなされていなかった。抗生物質は先発品、消炎鎮痛剤はジェネリックの銘柄名で記載されていた。
 
 受付から交付までの間、ジェネリックに関する話は何もなかった。抗生物質のほうが薬価が高く、家族に希望してみたらと勧めてみたが、言い出すのは躊躇うと嫌がられてしまった。

 薬局で、事務員が処方せん受付を担当するのはよくあることだが、そこで事務員が処方せん右下のサインの有無を見て、ジェネリックの希望があるか、患者に打診するのは、事務員にとって難しいのではないか、ということ。

 ちょっと一言尋ねるだけだから、難しくないように思われるが、患者からの返答がYes、Noだけでなく、ジェネリックについて逆質問を受けてしまうことがあり、そうなると直ちに返答できないことが多いので、いくらその時に薬剤師に替わって応えてもらえばいいといっても、結局、それならば最初から声掛けしなければよいという思いになってしまうのではないだろうか。

 ジェネリック使用の打診とは、レストランで禁煙席にするか、喫煙席にするか、その際の待ち時間は何分か、といった単純なやりとりではない。

 調剤の流れからみても、交付時の服薬指導を通じて、ジェネリックに再調製しなおすことがないわけじゃないが、基本は調製開始前・・・、すなわち受付時に使用を打診することが基本的な流れだろう。

 薬剤師が受付を担当すればよいが、そうなるとその後の調製、鑑査、交付が手薄になって、それは待ち時間等にも影響することから、なかなかその体制をとらない(とろうとしない)経営者も多い(中には、事務員ばかり増員する薬局もあるという)。
 
 事務員がもう少しジェネリックの打診をするよう、当薬局はどういったポリシー、姿勢でジェネリックを在庫し、推奨しているかということを、大々的に受付に示す必要もあろう。薬局内掲示物のどこかをよく見ないと、その旨が示されていない、あるいは読んでも漠然としていて中身がよくわからない掲示も多い。

 そういえば、その薬局は、どこにジェネリックに関する掲示がなされていたのか、まるっきり目につかなかった。

 ジェネリックの使用促進を図るにあたり、
・事務員の処方せん受付を見直そう
・薬歴を見て、調剤開始前に打診をしよう
・薬剤師が積極的に受付に参加しよう


 ここがひとつのキーポイントではないかと思った。
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