何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

新人への期待

2009-04-01 22:52:13 | 思いつくまま
 今日は各地で入社式。どこでもトップが訓示を述べる。不景気であり、業績も厳しく、時代の移り変わりを反映してか、新入社員(新卒職員)に述べる内容が二分しているような気がした。

 ひとつは、新しい力、感覚、感性、能力といったものに期待するもの。それらを高く買ったからこそ、この日を迎えたとするもの。
 もうひとつは、チームワークが大事、一緒にやりましょう、一員として早く一人前になってと、同化を求めるようなもの。自分たちが苦しさから脱却するために一緒に取り組もうというのは、手足となって働いてもらいたいと、労働力を買うようなもの。

 前者は新人と同じ高さの目線で語りかけるものであるのに対し、後者は明らかな上から目線。

 若く、新しい力に期待する、これからの原動力となってほしい、主体性を持って活動してもらう、夢を持って仕事をしてもらうのか。入ってしまえばこちらのものだから、早く自分たちの色に染め上げてしまおうとするのか。

 自主的な行動力を求める、自己啓発を勧める、成長を支える、社会に向けて使命や責任を果たしてもらいたいという考えに対し、会社の夢を語り、従属性を求め、厳しい環境下にあると暗に大きな成長は難しいと水を差し、難局を乗り切ろうと呼びかける。

 いくつかの項目を掲げ、一部では夢や期待を込めつつも、片一方で社会人の道のりは険しいと言う。本音がチラチラ見え隠れする。よく考えてみれば、矛盾したことを言っている。新人に対して労働力としての期待が基本だとすれば、既職者もまさに同じ扱いなのだ。そんな職場にいかほどの成長や発展が期待できようか。

 首尾一貫したものがある訓示なのか、多面的にあれこれ並べているだけなのか、トップの腹の中をよーく読んで、見透かしてもらいたい。
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成功のために大切なこと

2009-04-01 22:24:00 | Book Reviews
松下幸之助が直接語りかける 成功のために大切なこと」 PHP総合研究所・編著、PHP研究所、2009年3月6日

p.18 独りよがりになって、他人の知恵を排除するような態度からは進歩、発展は生まれないが、かといって他人の言うことに流されてしまうこともいけない。

p.35 どれほど真剣に、命を懸けるほどの思いで取り組んでいるかが、結果として左右するのです。「要領よく」と考えるばかりでは、成功は遠いでしょう。いかにお客様のために、社会のために尽くすかと考えることこそが、成功を導くのです。

p.36 (蕎麦屋の)おじいさんが満足するのは、お客さんの満足した姿を見たときや。それがほんとうの経営者や。
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