一頃、高齢者には使用すべきでない薬剤というのが話題になったが、それとは関係がないのだが、添付文書で、高齢者に禁忌とされている薬剤というものがあるだろうか。
◆お年寄りは投与量は少量から始めろ、と言われているくらいだからあるに違いない、という意見。
◆そもそも高齢者って、形式的に年齢で決めることはできても、医学的に明快な線引きはできないのだから、壮年がある瞬間から高齢者に変わるわけではないし、そういうものはないのではないか、という意見。
もしあれば、それまで使っていた薬が、ある日突然、使えないということにもなりかねないのだから。
◆基本的にはないが、例外的にあるのではないか。漠然とそう思う、という意見。
で、調査してみたら、4成分、関連薬剤が見つかった。
BG剤であるメトホルミン、ブホルミン製剤は禁忌の一項目に「高齢者」とある。代謝機能が低下してくる高齢者は、乳酸アシドーシスのリスクファクターである。
シプロヘプタジン塩酸塩製剤では、「老齢の衰弱した患者(「高齢者への投与」の項参照)」と記載されている。
オキシブチニン塩酸塩製剤では、「衰弱患者又は高齢者の腸アトニー、重症筋無力症の患者[抗コリン作用により、症状を悪化させるおそれがある。]」とある。
やや枠を広げて、「衰弱した患者」としても、これらの他、グリセリン浣腸、硫酸バリウム製剤、炭酸リチウム錠、フルオレセイン注射液、レスカルミン注が該当する。
高齢者は、ただちに衰弱している患者ではないので、ある意味、純粋に高齢者に禁忌といえるのはビグアナイド剤だけとなる。
前期はまだしも、後期高齢者に処方されていることも少なくないだろう。
年齢だけの理由で疑義照会するのも、厳密にはそうともとれるが、現実的ではないように思われる。高齢者であることに加え、他の禁忌要因やリスクファクターを伴ったときに、疑義照会をするとよいように思われる。
◆お年寄りは投与量は少量から始めろ、と言われているくらいだからあるに違いない、という意見。
◆そもそも高齢者って、形式的に年齢で決めることはできても、医学的に明快な線引きはできないのだから、壮年がある瞬間から高齢者に変わるわけではないし、そういうものはないのではないか、という意見。
もしあれば、それまで使っていた薬が、ある日突然、使えないということにもなりかねないのだから。
◆基本的にはないが、例外的にあるのではないか。漠然とそう思う、という意見。
で、調査してみたら、4成分、関連薬剤が見つかった。
BG剤であるメトホルミン、ブホルミン製剤は禁忌の一項目に「高齢者」とある。代謝機能が低下してくる高齢者は、乳酸アシドーシスのリスクファクターである。
シプロヘプタジン塩酸塩製剤では、「老齢の衰弱した患者(「高齢者への投与」の項参照)」と記載されている。
オキシブチニン塩酸塩製剤では、「衰弱患者又は高齢者の腸アトニー、重症筋無力症の患者[抗コリン作用により、症状を悪化させるおそれがある。]」とある。
やや枠を広げて、「衰弱した患者」としても、これらの他、グリセリン浣腸、硫酸バリウム製剤、炭酸リチウム錠、フルオレセイン注射液、レスカルミン注が該当する。
高齢者は、ただちに衰弱している患者ではないので、ある意味、純粋に高齢者に禁忌といえるのはビグアナイド剤だけとなる。
前期はまだしも、後期高齢者に処方されていることも少なくないだろう。
年齢だけの理由で疑義照会するのも、厳密にはそうともとれるが、現実的ではないように思われる。高齢者であることに加え、他の禁忌要因やリスクファクターを伴ったときに、疑義照会をするとよいように思われる。