新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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シナノキ:科の木(信濃はシナノキの国)

2006-06-26 05:37:16 | 植物観察1日1題
信濃(古名しなぬ)の国に更科、立科、埴科などの地名が多いは、古くからシナノキ(科の木)の原生林が多かったからだといいます。榀とも書くシナノキ:科の木(シナノキ科シナノキ属)は、日本特産の落葉高木です。
香りのよい花からは良質の蜜がとれ、材はベニヤ、建築材に、また若木の樹皮は強くて榀布に織られたりします。シナはしなやかではなくアイヌ語のくくる、結ぶから出たという牧野説が有力です。
この木は誤って菩提樹の別名とされることがあり、それがまた同属の日本の菩提樹とも、本物のインドのそれとも違うということで混乱しています。
互生する葉はゆがんだハート型で鋸歯が目立ち5cmほどの長い葉柄があります。特徴は、花序の柄につくプロペラのような形の淡緑色の総苞葉です。この総苞葉は果実のころまでついています