ツクバネ、タニ、ハコネに遅れて、空木の本命、卯の花(ウツギ)が咲き出しました。
唱歌「夏は来ぬ」(佐佐木信綱作詞、小山作之助作曲) “卯の花のにおう垣根に・・・”
で歌われて誰でも知っている卯の花も、その地味さからか、実物となると案外知らない人が多いみたいです。
卯の花(ユキノシタ科ウツギ属)は、穂状の花序に白い小花を沢山つけ梅雨に先駆けて咲きます。白い蕾は米粒を連想させ、昔は咲き方で米の豊凶を占ったそうです。
ところで、この唱歌調子はよいのですが、私にいわせますと1番の歌詞は不自然で、この高名な詩人は頭の中で考えて作詞したとしか思われません。(1)卯の花は殆ど匂わないこと(2)ホトトギスの忍び音とは、南から渡ってきたばかりの時鳥のまだ練習中の鳴き声で、季節としては合うが、時鳥は普通森林にすみ、家の垣根で忍び音を洩らすなどは考えにくいこと(3)卯の花は落葉樹で枝や葉も疎らであり、美観と遮蔽性をおもんじる垣根に不適当で実際にはあまり見られないこと(ただし広辞苑には卯の花垣として載っている)などです。このように疑問の多い歌詞ですが、この歌の功罪はと問われれば、我が住む高槻の市の花である卯の花をこれだけ広く知らしめてくれた点で功の方を採りたいと思います。
ついでにいえば、広辞苑には、卯の花(おから)を使った料理名が8種類も載っていました。いくつか試してみることにしましょう。
唱歌「夏は来ぬ」(佐佐木信綱作詞、小山作之助作曲) “卯の花のにおう垣根に・・・”
で歌われて誰でも知っている卯の花も、その地味さからか、実物となると案外知らない人が多いみたいです。
卯の花(ユキノシタ科ウツギ属)は、穂状の花序に白い小花を沢山つけ梅雨に先駆けて咲きます。白い蕾は米粒を連想させ、昔は咲き方で米の豊凶を占ったそうです。
ところで、この唱歌調子はよいのですが、私にいわせますと1番の歌詞は不自然で、この高名な詩人は頭の中で考えて作詞したとしか思われません。(1)卯の花は殆ど匂わないこと(2)ホトトギスの忍び音とは、南から渡ってきたばかりの時鳥のまだ練習中の鳴き声で、季節としては合うが、時鳥は普通森林にすみ、家の垣根で忍び音を洩らすなどは考えにくいこと(3)卯の花は落葉樹で枝や葉も疎らであり、美観と遮蔽性をおもんじる垣根に不適当で実際にはあまり見られないこと(ただし広辞苑には卯の花垣として載っている)などです。このように疑問の多い歌詞ですが、この歌の功罪はと問われれば、我が住む高槻の市の花である卯の花をこれだけ広く知らしめてくれた点で功の方を採りたいと思います。
ついでにいえば、広辞苑には、卯の花(おから)を使った料理名が8種類も載っていました。いくつか試してみることにしましょう。
現代でも使われている表現方法ですよ
「古今和歌集」や「枕草子」にも出てくる古語のひとつです