![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/1a/813a6ecb6dc6411ad3bf4030a7b82497.jpg)
世界中でも有数の多雪地帯といわれる伊吹山、今年は特に積雪が多かったためか7月末の伊吹では例年なら散ってしまっているような花がまだ咲いていました。
そのひとつがヒロハシモツケ:広葉下野(バラ科シモツケ属)です。
山地に生える落葉低木で、高さ1m位になります。伊吹山では山頂のお花畑 に点在する本種は、母種のシモツケに比べて葉が大きく、幅広の卵形で8cm 位になります。
花は初夏、紅色~濃紅色で今年枝の先端に密に咲きます。
夏の伊吹山といえば山頂一帯を紅赤色に染めるシモツケソウが有名ですが、その名のもとになっている(ヒロハ)シモツケを見るのは初めてです。
季節の遅れで図らずも出会えた“木”のシモツケは、シモツケソウほどの派手やかさはなくとも、自分が本家だと胸を張っているようでした。
地元広島県では県北の河川沿いの岩場や標高1000mを超える山の山頂に自生するとありました。どこからか持ち込まれたのかも知れません。伊吹山の採石(石灰岩?)と一緒に種が運ばれて来たのかな。同じ場所にキバナカワラマツバも咲きます。標高200mの盆地にある工業団地の土手ですね。東向きの土手の僅かな範囲のみに生えます。