新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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ルイヨウボタン:類葉牡丹(葉だけ似る牡丹)

2006-06-07 05:20:09 | 植物観察1日1題
(白山山麓シリーズ②)
白山スーパー林道のウオーキングを始めてすぐのところで、特徴ある葉のうえにあまり目立たない黄色い花が咲いているのを見つけました。
たぶん分からないだろうなと思いつつも、とりあえず写真を撮って帰り、図鑑をパラパラめくっていると、偶然にもこの葉の形の草がすぐ見つかりました。
ルイヨウボタン:類葉牡丹(メギ科ルイヨウボタン属)です。葉の形が牡丹に似ているから付いたというこの名には誰でもすぐ納得です。
日本各地や近隣の温帯に分布する深山の林下に生える多年草で、茎高は40~70cm、根茎は横に這い古い茎の基部を連ねます。
茎葉は2~3回3出複葉で葉柄はほとんどなく、小葉柄が長いので3個の葉が輪生するように見えます。黄緑色の花は径8~10mmと小型で、6個の花弁と見えるのは内側の萼片、花弁は雄蕊に接して小線状についています。
花こそ目立ちませんが、この葉の形と名前を結びつければ、覚えやすい草のひとつといえます。