新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

鵜殿のヨシ焼き

2005-02-28 07:08:58 | 植物観察1日1題
27日、早春の風物詩、鵜殿(高槻市淀川河川敷)のヨシ焼きが行われました。
高く上る煙や煤が公害との対岸などの苦情で、今年は前もってブルで押し倒してのヨシ焼きとなりました。
例年のように、2丈余のヨシが、自分の背丈の何倍かの高さまで炎を上げ、音を立てて、燃え上がり、燃え落ちる豪壮さこそ少し損なわれましたが、それでもなかなかの迫力でした。
ほどなく、末黒(*)の焼け跡にも鳥たちが戻り、ヨシの芽も力強く角ぐむでしょう。
アシ焼きの終わるころには、朝方の寒気もゆるみ、たしかな春風が渡ってゆきました。
(*)末黒(すぐろ)=春、野の草木を焼いた後の黒くなっていること。また、その黒く焼けた草木のこと。同行の俳句愛好者に教わりました。また一つ美しい日本語に出会いました。

迎春花(オウバイ)

2005-02-27 07:01:43 | 植物観察1日1題
石垣に垂れ下がったオウバイが、黄色い筒状の花を沢山つけています。
早春に咲くこの花は、黄色をめでたいとする中国でことに珍重され、迎春花(インチュンホワ)と呼んで嘉祥の木としているそうです。
和名は黄梅、金梅ですが、木ぶり枝ぶも冴えず、花の形も梅と違うので少しそぐわない感じです。
花筒を抜いて根元を吸うと、僅かに蜜の味がします。枝の節から容易に発根するためか、この木が実をつけたのを見たことがないのに蜜を持っているとは、むなしい営みと思えるのですが・・・。

王家の紋章変じて、花のシャンデリア(アオモジの花)

2005-02-26 08:43:12 | 植物観察1日1題
2月25日の記事で紹介した、王家の紋章に見立てたアオモジの花苞が、暖かい室内で急に花開きました。
王家の紋章変じて、今度は淡黄色のシャンデリアです。
図鑑では、”3~4月葉より早く散形の花序を出して2~4花を開く。総苞片は花弁状で白色、花被片は6ケで淡黄色、その対比が美しい”とあります。
径1cmに満たぬ総苞のなかの個々の花はあまりにも小さく、淡く、ルーペで覗いても定かではありません。
山の中でこの木が花開いたときどんな風情なのか早く見たい気持ちになりました。

カンサキアヤメ(寒咲き菖蒲)

2005-02-25 14:41:54 | 植物観察1日1題
庭のカンサキアヤメ(寒咲菖蒲)が花をつけています。12月ごろから咲き続けるこの花は、夏の菖蒲に比べて、花弁が大きく、色も明るい空色で、花期が長く、花付も良好です。
同じ寒中に咲く寒牡丹や寒椿は、色も形も生命力を凝縮しているかのように凛とした風情があるのに、この花の明るい奇麗さは、なにやら出番を誤ったような場違い感があります。
その辺が、奇麗な割りに今ひとつ人気に欠ける所以かもしれません。

王家の紋章?

2005-02-25 14:22:56 | 植物観察1日1題
21日、化石を調べに、泉南長滝の山へ入りました。
道すがら、もえぎ色に芽吹いたような木がたくさん目に付きました。近づいてみるとそれはアオモジの花芽(蕾)でした。
この花芽は、総苞に包まれた球形で、葉より早く散形の花序を出し、やがて2~4個花を開きます。
枝を折ると切り口に芳香がありました。クロモジ、シロモジと同じくクスノキ科で、別名の通り実も種子も良い香りがするそうです。
ところで、この花芽の写真、中世王家の紋章に見立てたのですが如何でしょうか。

万博梅園

2005-02-25 14:11:00 | 植物観察1日1題
24日万博梅園へ行って来ました。
早咲き、遅咲きなべて4分咲きくらいです。
今年は万博開催から35周年を記念して、35の新しい品種を植えたそうです。行く行くは、400種を超える世界最大の品種数を誇る梅園にして行くとのこと。
ところで、35品種増やして、現在70品種とのこと
計画と足許の隔だたりの大きさにソレッテナニ?
(茶店で「梅うどん」なるものを売っていました。紅色のだし汁に、梅干のトッピングと来ては、
 手が出ませんでした)

オオイヌノフグリ

2005-02-23 09:39:56 | 植物観察1日1題
22日山城、青谷の道端で見つけたこの花は、快晴のその日の空のように澄み切った青色でした。
変った名前のこの草は、明治初期に西洋から来た帰化種で、在来種のイヌノフグリより花が大きいので付いた名です。在来種イヌノフグリの名はその種子の形がふぐり(睾丸)に似ているから来たものですが、オオイヌノフグリの種子は必ずしもそうではありません。
もしオオイヌノフグリのほうが在来種であれば、可愛い花におよそ似つかわしくないこんな名が付かなかったかもしれません。
けれども、ともすれば路傍に見過ごされやすいこの小さな花が、この名のゆえに多くの人に知られていることを考えると、案外この花は、自分の名前を気に入っているかも知れません。名前に似合わない小さな美しい花です。
(後日友人より、向こうでは“ロードスター”「道端の星」と呼ばれているとのコメントをもらいました。これならぴったりです。)