新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

サルナシ:猿梨(キーウイの本家筋)

2006-06-05 06:18:08 | 植物観察1日1題
ニュージーランドの国鳥に似ているからキーウィと呼ばれる外国生まれのフルーツは今ではすっかりおなじみです。その原種をたどれば日本の山野に自生するサルナシ:猿梨(マタタビ科マタタビ属)の仲間と知れば一段と親しみが増すというものです。。
サルナシは、コクワ、シラクチヅルなどとも呼ばれ、山地に生える落葉つる性木本です。木や岩に絡んでジャングル状の藪を作るところからマント植物といわれています。
つるは丈夫で、筏を組んだり吊り橋に使われ、中でもこれで作られた四国祖谷渓のかづら橋は有名です。
互生する葉は長さ5~12cmの広楕円形で先は尖り、葉柄は赤みを帯びます。
雌雄別株または同株で、花は初夏、雄花は集散花序、雌花は単生で柱頭は放射状に多数に裂けます。
液果は秋に熟し香りがよく、甘酸っぱくて、そのまま食べたり、果実酒にされたりします。
写真は雄花です。