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エジプトの反政府デモの混乱に乗じた暴徒により、エジプト考古学博物館で、ツタンカーメン王の副葬品などの盗難や損壊があり、世界中を心配させました。幸い被害は軽く、早期に再開にこぎつけたと報じられています。
こんな時期に、あるところで、ツタンカーメンのエンドウ豆(マメ科エンドウ属)の花と実を見かけました。
この変わった名前のエンドウは、エジプトの発掘で発見された副葬品の中でみつかり、この豆を持ち帰った発見者が、自国に持ち帰り発芽、栽培に成功した種子が各地に広がり、日本にも1956年に入ったとされています。
背丈、茎、葉、豆の形、色は、普通種と同じで、ワインレッドといわれる美しい花をつけます。鞘の形も普通種と同じですが、色は紫色を帯びます。
わが国でも急速に広がったツタンカーメンのエンドウの楽しみは、なんといってもこの豆でつくるエンドウ赤飯のようです。
この豆でご飯を炊くと、初めは普通のエンドウご飯と変わりませんが、不思議なことに保温すると徐々に赤飯に変色します。
発見された時の事情、炊きあがった後で色が変わる豆ご飯の不思議さなど、ツタンカーメンのエンドウは、手軽に古代エジプトのロマンを楽しむことができる人気の豆となっています。