新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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オオヤマレンゲ:大山蓮華(裏庭にひそやか)

2006-06-15 06:29:25 | 植物観察1日1題
裏庭にオオヤマレンゲ:大山蓮華(モクレン科モクレン属)が、次々に純白の花をつけています。円錐状の花床の下部に雄蕊上部に雌蕊がらせん状につくモクレン科独特の構造をもち、鮮かな紅紫色の雄蕊(葯と花糸)が目立っています。
互生する葉は長さ7~15cmの広倒卵形で、先は短く尖り、裏面は白色を帯びます。
花は、5~7月、枝先に白い花を下向きまたは横向きにつけます。外側の花被片は3枚の萼状、内側に6~9個の花弁があります。
深い山地の落葉広葉樹林内などに生える落葉小低木で、花木として庭に植えられますが、自生地は少ないといわれます。和名の大山蓮華は、大和の大峰山系に生えていたから、また蓮華は花の様子から来たとされています。
写真は、妻が茶花用に園芸店でオオヤマレンゲとして入手したものですが、花後に選定してやれば、狭い裏庭にもよく収まって、毎年沢山花をつけてくれます。全体としてやや小ぶりですので“姫”
などがついた改良種と思われます。
ホウノキとの雑種でウケザキオオヤマレンゲというのがありますが、花も葉も大ぶりで、名のとおり花が上向きに咲きます。人により好みは違うでしょうが、清らかに白いこの花は、小ぶりで下向きのほうが似合うと私は思っています。