新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

よいお年を

2008-12-26 10:30:22 | 植物観察1日1題

まだまだ花が見られた12月月初旬の台湾から帰国すると、日本は冬でした。
猫の額の我が庭の草もあらかた霜枯れて、僅かに片隅の寒菊が風に震えています。
05年2月にはじまった“むかごの日記”も、ほぼ4年続き、その間の記事も1300を越えました。これみな皆様方のご支援の賜物と感謝しています。
本年はこれにて終了します。
いずれ様もめでたく新年をお迎えなさいますよう、心よりお祈り申し上げます。

?????(台湾の花と木 終 

2008-12-25 10:29:23 | 植物観察1日1題
12月の台湾の花と木をシリーズでご紹介してきましたが、日本にもある植物に似ているものの名前がわからなかったものもありました。
シリーズ最後にそれらの写真を載せます。名前などご存知の方がいらっしゃればご教示賜れば幸甚です。

① ハンゴンソウの仲間?


② ハンショウヅルの仲間?


③ ツリフネソウの仲間?


④ フウロ?


⑤ スズメウリノナカマ?


⑥ ツルソバ?

パパイア:蕃瓜樹(台湾の花と木 ⑭)

2008-12-24 07:06:20 | 植物観察1日1題

熱帯に属するという台湾の民家の庭先に申し合わせたようにパパイア:蕃瓜樹(パパイア科)の木が植わっています。熱帯アメリカ原産で、熱帯地方で広く栽培される果樹で、幹は柔軟で分岐せず、葉は枝先に叢生し、長柄を有し、ヤツデに似て掌状に分裂します。
雌雄異株、果実は楕円形で長さ10~30cm、黄色で芳香があり、内部に大量の種子があります。
最近日本でもおなじみのこの果肉には、蛋白質分解酵素のパパインがふくまれ、食肉を柔らかくします。

ビンロウジュ:檳榔樹(軽い麻薬?)  

2008-12-23 14:03:26 | 植物観察1日1題

北回帰線が通る台湾中部嘉義市より南は熱帯に属するといいます。
確かにここには熱帯特有の植物群が目立ちます。
なかでも平野や丘陵を広く占めているのが、ビンロウジュ:檳榔樹(ヤシ科アレカ属)です。
インドネシア、マレー原産で、熱帯アジアや南太平洋諸島に広く栽培されます。
幹は直立し、ヤシに似た円柱形で環紋があり、枝がなく高さ10~25mになります。
幹頂から濃緑色の大羽状複葉を叢生し、肉穂花序を出して単性花を開きます。
原住民は芽を食用とし、鶏卵大の果実は薬用になるほか、現地の人は、少量の石灰と一緒に噛み、アルカロイドによる軽い興奮・酩酊感を味わいます(檳榔子)。
町のあちこちに、この檳榔子を売るスタンドがあり、嗜む人が多いことをうかがわせます。

シホウチク:四方竹(台湾の花と木)

2008-12-22 09:59:50 | 植物観察1日1題

台湾阿里山で、現地ガイドに教えてもらったのがシホウチク:四方竹(イネ科シホウチク属)でした。
珍しいのは、ふつう丸い桿が、鈍4角形で、節の周りに気根が変化したと思われるいぼ状の棘があることです。
台湾特有の品種かと思いましたが、帰って調べてみると、中国四川省峨眉山原産で、台湾に移入されたもので、日本でも庭園などによく植えられていることがわかりました。
面白いのは、筍が10月ごろに出ることで、高知県あたりで生産されたものが、東京方面にも出荷されて、秋の筍として人気の食材だということです。
園芸では、シカクダケ、イボダケ、カクダケなどとも呼ばれているそうです。

シホウチク:四方竹(台湾の花と木)

2008-12-22 09:59:50 | 植物観察1日1題

台湾阿里山で、現地ガイドに教えてもらったのがシホウチク:四方竹(イネ科シホウチク属)でした。
珍しいのは、ふつう丸い桿が、鈍4角形で、節の周りに気根が変化したと思われるいぼ状の棘があることです。
台湾特有の品種かと思いましたが、帰って調べてみると、中国四川省峨眉山原産で、台湾に移入されたもので、日本でも庭園などによく植えられていることがわかりました。
面白いのは、筍が10月ごろに出ることで、高知県あたりで生産されたものが、東京方面にも出荷されて、秋の筍として人気の食材だということです。
園芸では、シカクダケ、イボダケ、カクダケなどとも呼ばれているそうです。

フジバカマ?(台湾の花と木 11) 

2008-12-21 10:59:13 | 植物観察1日1題

台湾の野山に目立つ花にフジバカマ:藤袴(キク科ヒヨドリバナ属)に似たのがありました。ヒヨドリバナに似た白い花のもあります。
フジバカマは、奈良時代に中国から渡来したといわれ、日本では野生のものはほとんど見ることができません。
ネットで調べると、タイワンヒヨドリ、シマフジバカマ、キールンフジバカマなど、台湾・琉球地方に分布する多数のヒヨドリバナ属の名があります。
写真の花は、3裂する葉、散房状淡紅色の花など、フジバカマにあまり遠くない品種とも思えますが名前は不明です。


ホソバノヤマハハコ?(台湾の花と木⑩) 

2008-12-20 07:41:25 | 植物観察1日1題

台湾中部山岳地帯、玉山(3952m)への登山口「上東埔」に、白い小さい花が咲いていました。
あらかた花期が終わった手いるようですが、よく見ると発達した総苞片の中心に、赤茶けた筒状花がのこっています。
西日本の高いところに見られるホソバノヤマハハコ:細葉の山母子(キク科ヤマハハコ属)に似ています。
帰って調べると、台湾や中国にはヤマハハコ属やウスユキソウ属が何十種類もあるといいます。
同定は難しそうなので、ここは日本と一緒のホソバノヤマハハコとさせてもらいました。



ローレルカズラ:(台湾の花と木⑨) 

2008-12-19 06:54:44 | 植物観察1日1題

台北の街角で咲いていた紫色の花です。
帰って調べてみると。ローレルカズラ(キツネノマゴ科ツンベルギア属)というのによく似ています。東南アジア原産のつる性多年草で長さ数mになり、熱帯では周年開花とあります。
名前につくローレルとは、葉の形がローレル(月桂樹)に似ているということのようです。
不確かですが、この葉を見ているとこの見立て、案外正しいのかもと思いました。

ムラサキアリアケカズラ:紫有明葛(台湾の花と木⑧)

2008-12-18 06:47:20 | 植物観察1日1題

商店の日覆いに咲いていたのがムラサキアリアケカズラ(キョウチクトウ科アラマンダ属)です。
12日記事のアリアケカズラの仲間で、花色はややくすんだ暗紅色または赤紫色で、径は5cmくらい、アリアケカズラの仲間なので、やはりラッパ型です。
ブラジル原産のこの花もまた、台湾の熱帯性気候に似合っています。

プルメリア(台湾の花と木⑦)

2008-12-17 06:56:48 | 植物観察1日1題

街角で鮮やかの色の花を見かけました。
プルメリア(キョウチクトウ科インドソケイ属)です。
メキシコなど熱帯アメリカ原産で、日本へは明治中期に渡来したといわれますが、国内では越冬が難しく、温室などの栽培に限られているようです。
茎は多肉性で、折れやすく、切ると白色の有毒の乳液を出します。
花には芳香があり、ハワイではレイやコサージュ、ブライダルブーケにされますが、一方インドでは墓地や寺院に多く植えられて、英名もテンプルツリーというそうです。
一昔前、ハワイを舞台にした松田聖子主演の「プルメリアの伝説」という映画がありました。台湾のもそうでしたが、やはりこの花は熱帯の地に似合うようです。

タチアワユキセンダングサ:立淡雪栴檀草(台湾の花と木⑥)

2008-12-16 06:51:30 | 植物観察1日1題

バスが休憩したそばの空き地に白い花が一面に咲いていました。何かなと期待をもって近づいてみると、花の隣に、いわゆるヒッツキムシの種子があり、花は少し大きいものの、日本でいうシロノセングサの近縁種ではないかと少しがっかりしました。
帰国して調べてみると、やはりシロノセンダングサの大花版のタチアワユキセンダングサ(またはアワユキセンダングサ):立淡雪栴檀草(キク科センダングサ属)とわかりました。
北アメリカ原産の1年草で、暖かい地方に多く帰化し、とくに沖縄では道端に繁茂し、ほぼ1年中花がみられるといいます。
嫌われ者の雑草とは少し可哀相ですが、宮古島あたりでは、ハーブとしてこの草の抽出成分用いて、健康食品や化粧品などつくり売り出しているそうですから、拾う神もあるものです。

モクセンナ(台湾の花と木⑦) 

2008-12-15 06:57:06 | 植物観察1日1題

台湾のあちこちに、黄色い花をつけたマメ科の低木を見かけました。
秋口に日本の庭で見かけたハナセンナ(園芸名アンデスの乙女)(08年8月9日記事)によく似ています。
少し調べてみると、どうやらハナセンナの仲間で熱帯原産のモクセンナ(マメ科カワラケツメイ属)ではないかと思われました。
「モクセンナ」は観賞用としてだけでは無く、薬効も認められるようで、「沖縄教材植物図鑑」では、通風や糖尿病に樹皮や葉を煎服するとの記載も認められます。
街角にデイゴのような花も見かけました。この記事を書いていて、昨日のタイワンモクゲンジ、一昨日のムラサキソシンカなど、なぜか台湾で見かける花にはマメ科が多いのに気づきました。

タイワンモクゲンジ:台湾モクゲンジ(台湾の花と木⑤)

2008-12-14 07:40:32 | 植物観察1日1題

バスの窓から、木の上に茶桃色の果実をつけた街路樹が並んで見えます。
タイワンモクゲンジ(ククロジ科モクゲンジ属)です。
10~15mになる落葉性高木で、黄色の花を咲かせますが、それよりも目立つのは秋、木の上部につく桃色の房状の果実で、ホオズキのような袋には黒く小さい種子が入っています。
1980年ごろから台湾から緑化樹として沖縄地方に移入され、いまでは大阪でも時々公園などで見かけられます。
センダンバモクゲンジの別名があります

ムラサキソシンカ:紫蘇芯花(羊の蹄)台湾の花と木④ 

2008-12-13 07:59:36 | 植物観察1日1題

バスの窓から見た台湾の山手のいたるところに咲いていたこの花、ガイドさんの説明ではヨーテイコウとのこと、字で書いてもらったら羊蹄甲でした。
夕方この木に近づいてみると、葉の先がふたつに裂けていて、ちょうど牛や羊の蹄の形をしていたので、この名の由来に合点がゆきました。
帰国して調べると、この花はムラサキソシンカ:紫蘇芯花(マメ科ハカマカズラ属)ということがわかりました。
中国・インド原産の常緑小高木で、5弁の花びらは倒被針形でふちが波打ちし、上3弁は半円形に反り返ります。雄蕊の葯は飛び出してよく目立ちます。
花には白、紫、紫紅色、斑入りなどがあります。マメ科ですが、花が蘭に似ているということから英名でオーッキドツリーと呼ばれているそうです。
フイリソシンカなど花の色などによって名前が異なるようですから、単にソシンカというほうが正しいのかもしれません。