葉を触って匂いを嗅げば誰でもこの木の名前を納得し、しかめ面をするクサギ:臭木(クマツズラ科、クサギ属)ですが、8月~9月に咲く花は、名前に似ず品があります。
枝先に長柄の集散花序を腋生し、一見頂生のように見えます。
花冠は白色、細い筒部の先は5裂して半開し、2~2.5cm、4個の雄蕊が長く出ているのが特徴です。花芯部や蕾は薄紅色を呈しています。
写真下部の花は咲き初めで、4本の雄蕊が前方に突き出て花粉を昆虫つける態勢でですが、このときは雌蕊は未熟で花粉を受けません。翌日になると雄蕊と雌蕊の位置が入れ替わり、雌蕊が伸びて態勢が整う一方雄蕊はくるくるっと巻いて昆虫に花粉がつかなくなっています。同花受粉を避ける雄性先熟のシステムです。
近づいて匂いを嗅いでみると、案に相違してとてもよい香りでした。
若葉は食用になり、果実は染料に用いられたりします。戦時中、タバコ不足の田舎でクサギの葉を干してタバコ代わりにしていたのをみましたが、その煙はどんな香りがしていたのでしょうか。
枝先に長柄の集散花序を腋生し、一見頂生のように見えます。
花冠は白色、細い筒部の先は5裂して半開し、2~2.5cm、4個の雄蕊が長く出ているのが特徴です。花芯部や蕾は薄紅色を呈しています。
写真下部の花は咲き初めで、4本の雄蕊が前方に突き出て花粉を昆虫つける態勢でですが、このときは雌蕊は未熟で花粉を受けません。翌日になると雄蕊と雌蕊の位置が入れ替わり、雌蕊が伸びて態勢が整う一方雄蕊はくるくるっと巻いて昆虫に花粉がつかなくなっています。同花受粉を避ける雄性先熟のシステムです。
近づいて匂いを嗅いでみると、案に相違してとてもよい香りでした。
若葉は食用になり、果実は染料に用いられたりします。戦時中、タバコ不足の田舎でクサギの葉を干してタバコ代わりにしていたのをみましたが、その煙はどんな香りがしていたのでしょうか。