新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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キンシバイ:金糸梅(短い糸の・・・)

2006-06-18 06:02:29 | 植物観察1日1題
キンシバイ:金糸梅(オトギリソウ科オトギリソウ属)は、中国南部原産で、昨日の記事のビヨウヤナギに遅れて江戸時代中期に渡来し、庭や公園に栽培され、野性化しているのも見られる常緑低木です。近縁種のビヨウヤナギとよく似ていますが、葉は小型で3~4cmの卵状長楕円形で裏面に油点があります。
花弁が隙間なく重なり、雄蕊の花糸は短く、雌蕊の花柱は基部近くから離生しているなどがビヨウヤナギと違う点です。
オトギリソウの仲間は昨日のビヨウヤナギほどではないとしても雄蕊が長いものが多いのですが、キンシバイの雄蕊は短く、多数あるおしべは、ビヨウヤナギと同じように基部で約60本ずつ5個の束に分かれています。
花の形がウメの花に似て、花糸が黄色なので金糸梅といわれるのですが、昨日書いたように美容柳とよく取り違えられます。名前が入れ替わっていたほうが分かりやすいみたいです。
黄色い花でよく目立つのですが、近づいて見ると赤茶けた花殻が花後も枝に残るのが少し目障りです。