まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

老害の人  読後感

2023-02-09 | 読書
穏やかな年寄りと違うのは、老害の人は元気なのである。
だから、声も大きく、その場を独擅場にしなくては気がすまない。
そこで、発言権の少ないものは、ひたすらストレスになるのだ。

昔、橋田寿賀子の「渡る世間は鬼ばかり」というドラマがあった。
あの頃、忙しかったので観なかったが、もうひとつの理由は、ホームドラマのいざこざを改めてTVで観たくなかった。
実生活がホームドラマなのにと思ったからだ。

実生活と被ってくると、本は面白くなくなる。
それで、今回も「老害の人」を、読んでいくうちに、これは誰かと一緒。
これはあの爺さんと一緒、と、身の回りの人に当てはまって、本でまで読まなくてもいいのではないかと、斜め読みになった。
考えたら、あの爺さんやあの婆さんとは、少し自分が10歳ほど若いというだけで同類だと思いたくないという気持ちも湧いてきて、変な気持ちになってきた。
そして、さっさと図書館に返しに行った。

なぜか急に友達に会いたくなった。


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