米国で2026年までに航空機の遅延にかかる「強制返金」ルールと、諸掛の透明化を義務化するそうです。
まあ航空業界の闇というか、乗客をはぐらかしての収益源ともいえる部分へメスを入れたことは評価しますし、日本でも最近目に余る部分ですので追随してほしいです。
ちなみに遅延時のルールは各国でも「公定」となっており、インドネシアでは遅延時間に応じて払い戻しに加え、食事の提供などの補償が明示されています。(4時間を超えるとお詫び金になる)なおこれは2015年の運輸大臣告示であり、公定です。
このニュースに「不可抗力はどうする」とか事業者無謬が相変わらず湧いてくるわけで、乗客の不利益がそんなに楽しいのか。人の不幸は蜜の味とは言いますが、被害者救済を蛇蝎のように嫌う風潮と言い、歪み切った妬みやっかみは積極的に排除しないと、社会が疲弊しますし社会正義が失われます。
それはさておき、遅延でこういう強制となるんですから、欠航は言わずもがなです。まあ空きがないという理由で数日後のフライトになることも多いとか実効性に問題はありますが、欠航したら払戻や振替は原則実施されるわけで、そこが曖昧だった遅延にもタガをはめるというのが今回です。上述のインドネシアのケースだと、振替か払戻&お詫び金になります。
まあ航空業界の闇というか、乗客をはぐらかしての収益源ともいえる部分へメスを入れたことは評価しますし、日本でも最近目に余る部分ですので追随してほしいです。
ちなみに遅延時のルールは各国でも「公定」となっており、インドネシアでは遅延時間に応じて払い戻しに加え、食事の提供などの補償が明示されています。(4時間を超えるとお詫び金になる)なおこれは2015年の運輸大臣告示であり、公定です。
このニュースに「不可抗力はどうする」とか事業者無謬が相変わらず湧いてくるわけで、乗客の不利益がそんなに楽しいのか。人の不幸は蜜の味とは言いますが、被害者救済を蛇蝎のように嫌う風潮と言い、歪み切った妬みやっかみは積極的に排除しないと、社会が疲弊しますし社会正義が失われます。
それはさておき、遅延でこういう強制となるんですから、欠航は言わずもがなです。まあ空きがないという理由で数日後のフライトになることも多いとか実効性に問題はありますが、欠航したら払戻や振替は原則実施されるわけで、そこが曖昧だった遅延にもタガをはめるというのが今回です。上述のインドネシアのケースだと、振替か払戻&お詫び金になります。
FSCだと欠航や条件付き運航となった瞬間に、変更不可のチケットも含めて変更可能となり、料金の過剰が発生したら払戻、不足は徴収しないというルールになっています。それもあってか、LCCでも欠航にしないで大幅遅延で対応するケースも少なくないようですが、今回米国が打ち出したスタンダードで姑息な手段も通用しなくなります。
不可抗力のケースが悩ましいですが、正味の不可抗力と言えるケースは実は少ないわけで、航空会社の運用の都合で無関係なはずの路線で欠航や遅延が発生することまで「不可抗力」と出来るのか。広域運用しているのは航空会社の都合に過ぎないわけで、新千歳の雪で新千歳発羽田行きが欠航や遅延した場合は不可抗力を論じる余地はありますが、その先の運用となる羽田発沖縄行きが遅延、欠航した場合は「不可抗力」と言えるのか。それを認めたらモラルハザードを起きます。
そのあたりは鉄道(国鉄→JR)の「2時間遅れルール」は潔かったわけで、理由の如何にかかわらず料金を払い戻していました。だから有名な広域運用の「門ハイ」(門司鉄道管理局早岐客車区)の寝台車による特急「日本海」の運用とかで、青森県内大雪の影響で大阪発長崎行きの特急「あかつき」が遅延したら払い戻しの対象でした。往々にしてそういう時には予備車をかき集めて運行しますが、航空だってそうですよ。いかにLCCであってもモラルハザード状態でコストカットは許されません。
まあ欠航となるとそのほうが得というケースも出てくるので、そうしたモラルハザードを防止するために、欠航時には目的地到着が1日以内(未満)になるように振替便を提供する、という義務が必要でしょう。宿泊が必要な場合は宿泊場所も確保、提供すると。
定期運行をする公共交通であれば当然の対応であり、それが出来ないようであれば、「安いから」という理由で市場に残してはいけません。ツアーとか公共交通の枠外で存在することは妨げませんが、公共交通というのであれば、それが事業者の義務です。
そうそう、そうなったら無理をして運航するかもしれないから、という安全厨が湧いてくるでしょうが、安全とコストを天秤にかけた議論をしている段階で終わってますね。
安全とコストを天秤にかけるような事業者であれば、平素から安全リスクは高いですし、そういう事業者もいろいろ条件を決めてまた淘汰すべきでしょう。