JR東海がN700S編成の一部に個室を導入すると発表しました。
2026年度中の開始で、1編成2室だそうですが、1~4人個室を揃えた100系の引退から20年となる年にまさかの復活の発表です。リリースを見るとビジネスユースを念頭に置いていますが、現在設定されているビジネススペースとは別に個室ということのようですね。
「一部」ということは全編成に設置ではないということになれば、案内上運用を分ける必要が生じますが、これまで1332席ガー、編成の統一ガー、と言ってきた事業者無謬というかJR東海シンパは遂にはしごを外されますね。それこそ500系投入時にカスタム編成として別建てにしていれば、約30年前に今回の原型が出来ていたんですけどね。
個室ということであればG車以上の料金でしょうが、限定的なカスタム編成であれば、この手の限定的な需要にも応えやすいんですが、全編成に近い状態になってくると、空席を抱えることが多いというジレンマがあります。グランクラスを設置したE7/W7系で上越新幹線まで置き換えたことで大半の列車にグランクラスが設定されましたが、グランクラスの目玉のはずであった手厚いサービスを設定全列車で提供する余力もなければ需要もないので、「座席のみ」という廉価版が大半になっています。今回の個室も1編成2室だけとはいえ、持て余す将来が見えますね。
おそらく多目的室などがあり座席定員が少ない7号車を使ってアレンジするのでしょう。隣の8~10号車がG車というのもやりやすいのでしょう。
ただCovid19を経て格差社会が深度化した現在、1編成2室とはいえ、どれだけの需要があるのか。購買力のあるインバウンド向けではないですしね。また新幹線の個室は子連れ利用が定着しかけた時に廃止するという「選択ミス」がありましたが、日本人の購買力が落ちた現在ではそういう需要も望めるかどうか。静寂かテレワークか、というビジネス需要が前提ということもあり、子連れでの利用は事実上オミットでしょうし。
こうしたハイクラスの需要は確かにあるけど総需要は少ないんですよ。1個列車、とまではいわずともかなり少ない設定で十分という感じです。
限定的な提供のなかでハイクラスを提供する、というのであれば、「サンライズ」をお遊び列車なみにゴージャスにするとかで需給バランスが保てるんですけど、それはしていないわけです。G車でも持て余しているのが現実なんですから、最上級クラスの需要なんてどのくらいか、分かっているはずなんですね。鉄道利用しか事実上なかった戦前から戦後にかけてでも東阪間の1等車連結は一握りでしたからね。しかも展望車で10人、寝台車で20人程度の定員です。国際線航空でも、C席はほとんどの区間にありますが、F席となると極めて限定的ということからもわかるでしょう。ANAですと、NY、シカゴ、サンフランシスコ、ロンドンとホノルルです。ホノルルが異色ですがSKY破綻のいわくつきのA380導入で新設した区間ですし、DCやロス、パリ線には無いというわけで、極めて限定的ですから。(ロスとフランクフルト、シンガポールには設定されていた時期がある。なお総て羽田か成田で関空や中部は過去にもありません)
まあフルサービスのグランクラスのようなサービスはアナウンスされていませんから、「最上級」というには些か忸怩たるものがある存在のようです。
2026年度中の開始で、1編成2室だそうですが、1~4人個室を揃えた100系の引退から20年となる年にまさかの復活の発表です。リリースを見るとビジネスユースを念頭に置いていますが、現在設定されているビジネススペースとは別に個室ということのようですね。
「一部」ということは全編成に設置ではないということになれば、案内上運用を分ける必要が生じますが、これまで1332席ガー、編成の統一ガー、と言ってきた事業者無謬というかJR東海シンパは遂にはしごを外されますね。それこそ500系投入時にカスタム編成として別建てにしていれば、約30年前に今回の原型が出来ていたんですけどね。
個室ということであればG車以上の料金でしょうが、限定的なカスタム編成であれば、この手の限定的な需要にも応えやすいんですが、全編成に近い状態になってくると、空席を抱えることが多いというジレンマがあります。グランクラスを設置したE7/W7系で上越新幹線まで置き換えたことで大半の列車にグランクラスが設定されましたが、グランクラスの目玉のはずであった手厚いサービスを設定全列車で提供する余力もなければ需要もないので、「座席のみ」という廉価版が大半になっています。今回の個室も1編成2室だけとはいえ、持て余す将来が見えますね。
おそらく多目的室などがあり座席定員が少ない7号車を使ってアレンジするのでしょう。隣の8~10号車がG車というのもやりやすいのでしょう。
ただCovid19を経て格差社会が深度化した現在、1編成2室とはいえ、どれだけの需要があるのか。購買力のあるインバウンド向けではないですしね。また新幹線の個室は子連れ利用が定着しかけた時に廃止するという「選択ミス」がありましたが、日本人の購買力が落ちた現在ではそういう需要も望めるかどうか。静寂かテレワークか、というビジネス需要が前提ということもあり、子連れでの利用は事実上オミットでしょうし。
こうしたハイクラスの需要は確かにあるけど総需要は少ないんですよ。1個列車、とまではいわずともかなり少ない設定で十分という感じです。
限定的な提供のなかでハイクラスを提供する、というのであれば、「サンライズ」をお遊び列車なみにゴージャスにするとかで需給バランスが保てるんですけど、それはしていないわけです。G車でも持て余しているのが現実なんですから、最上級クラスの需要なんてどのくらいか、分かっているはずなんですね。鉄道利用しか事実上なかった戦前から戦後にかけてでも東阪間の1等車連結は一握りでしたからね。しかも展望車で10人、寝台車で20人程度の定員です。国際線航空でも、C席はほとんどの区間にありますが、F席となると極めて限定的ということからもわかるでしょう。ANAですと、NY、シカゴ、サンフランシスコ、ロンドンとホノルルです。ホノルルが異色ですがSKY破綻のいわくつきのA380導入で新設した区間ですし、DCやロス、パリ線には無いというわけで、極めて限定的ですから。(ロスとフランクフルト、シンガポールには設定されていた時期がある。なお総て羽田か成田で関空や中部は過去にもありません)
まあフルサービスのグランクラスのようなサービスはアナウンスされていませんから、「最上級」というには些か忸怩たるものがある存在のようです。