プラスチックによる海洋汚染を理由にレジ袋の規制が進もうとしています。
これまでも再三出てきた規制論がなかなか定着しないので、「海洋汚染」という新味を出してきたようですが、ストローの規制が口端に上ったっと思うと、なぜか一気に進んできました。
そもそも適切な廃棄、処理がされていれば問題がないわけで、そうした啓発がまずあるべきなのに、メリットも極めて大きいプラスチック製品の唐突な排除は、我々の生活に与える影響が大きすぎます。海洋汚染、生態系への影響という面も確実な影響という意味では不確実性が高く、予防的な規制と言われるわけですが、それによる「確実な影響」は無視されて、我々が割を食う格好になります。
ただ、レジ袋などのプラスチック製品の原材料はナフサであり、現状はクルマのエコ化、さらにはEV化などの影響もあり(意外なところでは中国などでのスクーターの電動化)、製油過程においてガソリンが余っており、ナフサ製品を規制することでこのバランスを取る目的もあるのでは、といううがった見方もできます。
そういう「大人の事情」はともかく、生活レベルでの「不便」「不利益」はどうなるのか。
レジ袋が普及してきたのは1970年代とされていますが、確かにその頃に家から「買い物袋」を持って買い物に行くという習慣が変わった記憶があります。やや遅れてコンビニの普及が進み、買い物袋を持たずに帰り道に買い物ができるようになったのもレジ袋の存在が大きく、そもそも「レジ袋」として環境族が包括的に目の敵にする前は「コンビニ袋」というケースの方が多かったはずです。
そしてレジ袋の普及と軌を一にして、買い物のスタイルが変わっているのです。
買い物袋や買い物かごに商品をそのまま入れる。こういう買い物で事足りるライフスタイルが変貌しています。家族の構成単位が小さくなり、一人暮らしも一般化することで野菜や果物を1つ丸のままではなくカットサイズのものを買う。プラゴミの増加と同期しますが、肉も魚もパック詰めで陳列されたものを買う。一方で調味料類などは大瓶で置かずに多様化された紙箱入りのものを各種揃える。さらには惣菜を購入することが増えましたが、それはプラトレーに入ってますよね。
同時期に生活レベルも向上したんですよ。特に衛生面、清潔面で。
切り身だって新聞紙にくるんでいた時代はこの頃まで。肉も油紙にくるんでから新聞紙でしたよ。買い物袋や買い物かごに汁気や水分が付くのは当たり前でした。
今もレジ袋に魚のパックから漏れた血水がたまることがありますが、それが往年の「マイバック」に付いていたのです。皮肉なことにレジ袋を有料化して「マイバック」を推進しても、そういうリスクのある食品はビニール袋で厳重にくるみ、レジ袋時代は使わなかったビニール袋の消費が激増、というケースはよく見るわけで、それが譲れない一線なんです。
レジ袋規制が始まった当初、ごみ袋として活用しているのに、という声がありました。
これも生活スタイルの変化とリンクしているわけで、ごみ収集場所に持っていくごみペールに生ごみを直接投入し、収集後のごみペールを洗って、の繰り返しが、レジ袋にまとめて、自治体の指定袋に入れるようになった。要は台所のシンクで水を切れば、あとは袋に穴が開くといった「事故」を除けば「汚水」とは無縁になったのです。
レジ袋が無くなるとどうなるか。家庭における防水ツールの供給源が消えるわけです。
指定袋に直接投入するにしても、本質的な問題は一緒です。「レジ袋」を商品として販売する業者が出てくるでしょうが、そうなれば本末転唐ナす。
最悪なのは、レジ袋スタイル、サイズの指定袋が誕生すること。今ですらレジ袋の独占に利権が囁かれているわけで、もしそうなったらその「噂」を裏づけするような動きと言えます。
特に生活スタイルの変化もさることながら、自治体の財政難からごみの収集頻度が下がっているので、レジ袋に類する袋の需要はなくなりません。
生ごみを家庭で保管せざるを得ない状況というなかで、指定袋だけで数日(年末年始やお盆は1週間レベル)貯めるのです。レジ袋で少しずつまとめている方が安心ですし、衛生的です。
要はレジ袋が普及してきたこれまでの間、レジ袋を使う生活が定着したわけです。
それは環境のために見直すべき、というレベルの話ではなく、ライフスタイルの変化、衛生などへの意識の変化が伴うものであり、今更もとには戻せないのです。
専業主婦が毎日夕方買い物かごを下げて買い物に出かけるサザエさんのような生活は今や虚像ですし、伝染病やそれを媒介する害虫やネズミなどの害獣を見かけなくなったのは汚水で湿気た水回りが一曹ウれたからです。
ちなみにレジ袋ですが、ナフサ由来ということで燃えるんですよ。
効率、性能が悪く高カロリーの燃焼が設備を傷めた昔の焼却炉と違い、今の焼却炉は消却が可能ですし、重油などを生で焚いてカロリーを上げているくらいなら、カロリーが確保できるレジ袋をごみ出しに使った方が、単純に燃焼させるだけでなく、買い物にごみ出しと最低2回以上使うのですから効率的です。
まあ環境省のやることは生活にも国益にも疑問なことが多いわけですが・・・
これまでも再三出てきた規制論がなかなか定着しないので、「海洋汚染」という新味を出してきたようですが、ストローの規制が口端に上ったっと思うと、なぜか一気に進んできました。
そもそも適切な廃棄、処理がされていれば問題がないわけで、そうした啓発がまずあるべきなのに、メリットも極めて大きいプラスチック製品の唐突な排除は、我々の生活に与える影響が大きすぎます。海洋汚染、生態系への影響という面も確実な影響という意味では不確実性が高く、予防的な規制と言われるわけですが、それによる「確実な影響」は無視されて、我々が割を食う格好になります。
ただ、レジ袋などのプラスチック製品の原材料はナフサであり、現状はクルマのエコ化、さらにはEV化などの影響もあり(意外なところでは中国などでのスクーターの電動化)、製油過程においてガソリンが余っており、ナフサ製品を規制することでこのバランスを取る目的もあるのでは、といううがった見方もできます。
そういう「大人の事情」はともかく、生活レベルでの「不便」「不利益」はどうなるのか。
レジ袋が普及してきたのは1970年代とされていますが、確かにその頃に家から「買い物袋」を持って買い物に行くという習慣が変わった記憶があります。やや遅れてコンビニの普及が進み、買い物袋を持たずに帰り道に買い物ができるようになったのもレジ袋の存在が大きく、そもそも「レジ袋」として環境族が包括的に目の敵にする前は「コンビニ袋」というケースの方が多かったはずです。
そしてレジ袋の普及と軌を一にして、買い物のスタイルが変わっているのです。
買い物袋や買い物かごに商品をそのまま入れる。こういう買い物で事足りるライフスタイルが変貌しています。家族の構成単位が小さくなり、一人暮らしも一般化することで野菜や果物を1つ丸のままではなくカットサイズのものを買う。プラゴミの増加と同期しますが、肉も魚もパック詰めで陳列されたものを買う。一方で調味料類などは大瓶で置かずに多様化された紙箱入りのものを各種揃える。さらには惣菜を購入することが増えましたが、それはプラトレーに入ってますよね。
同時期に生活レベルも向上したんですよ。特に衛生面、清潔面で。
切り身だって新聞紙にくるんでいた時代はこの頃まで。肉も油紙にくるんでから新聞紙でしたよ。買い物袋や買い物かごに汁気や水分が付くのは当たり前でした。
今もレジ袋に魚のパックから漏れた血水がたまることがありますが、それが往年の「マイバック」に付いていたのです。皮肉なことにレジ袋を有料化して「マイバック」を推進しても、そういうリスクのある食品はビニール袋で厳重にくるみ、レジ袋時代は使わなかったビニール袋の消費が激増、というケースはよく見るわけで、それが譲れない一線なんです。
レジ袋規制が始まった当初、ごみ袋として活用しているのに、という声がありました。
これも生活スタイルの変化とリンクしているわけで、ごみ収集場所に持っていくごみペールに生ごみを直接投入し、収集後のごみペールを洗って、の繰り返しが、レジ袋にまとめて、自治体の指定袋に入れるようになった。要は台所のシンクで水を切れば、あとは袋に穴が開くといった「事故」を除けば「汚水」とは無縁になったのです。
レジ袋が無くなるとどうなるか。家庭における防水ツールの供給源が消えるわけです。
指定袋に直接投入するにしても、本質的な問題は一緒です。「レジ袋」を商品として販売する業者が出てくるでしょうが、そうなれば本末転唐ナす。
最悪なのは、レジ袋スタイル、サイズの指定袋が誕生すること。今ですらレジ袋の独占に利権が囁かれているわけで、もしそうなったらその「噂」を裏づけするような動きと言えます。
特に生活スタイルの変化もさることながら、自治体の財政難からごみの収集頻度が下がっているので、レジ袋に類する袋の需要はなくなりません。
生ごみを家庭で保管せざるを得ない状況というなかで、指定袋だけで数日(年末年始やお盆は1週間レベル)貯めるのです。レジ袋で少しずつまとめている方が安心ですし、衛生的です。
要はレジ袋が普及してきたこれまでの間、レジ袋を使う生活が定着したわけです。
それは環境のために見直すべき、というレベルの話ではなく、ライフスタイルの変化、衛生などへの意識の変化が伴うものであり、今更もとには戻せないのです。
専業主婦が毎日夕方買い物かごを下げて買い物に出かけるサザエさんのような生活は今や虚像ですし、伝染病やそれを媒介する害虫やネズミなどの害獣を見かけなくなったのは汚水で湿気た水回りが一曹ウれたからです。
ちなみにレジ袋ですが、ナフサ由来ということで燃えるんですよ。
効率、性能が悪く高カロリーの燃焼が設備を傷めた昔の焼却炉と違い、今の焼却炉は消却が可能ですし、重油などを生で焚いてカロリーを上げているくらいなら、カロリーが確保できるレジ袋をごみ出しに使った方が、単純に燃焼させるだけでなく、買い物にごみ出しと最低2回以上使うのですから効率的です。
まあ環境省のやることは生活にも国益にも疑問なことが多いわけですが・・・