Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

声を上げて否定しなかったツケ

2018-10-09 23:53:00 | 時事
韓国による自衛隊旗に対する因縁のせいで、国際観艦式への参加を見送った海自ですが、なぜかシンャWウムには海自幹部が出席するとのことです。
これは絶対にやってはいけないことであり、これでは韓国側の対応に理があるような誤解を招きかねません。因縁をつけてきた国の行動には一切妥協しない、容認しないという姿勢を見せないと、「双方に争いがある問題」で日本がトラブルを恐れて手を引いたように見られてしまいます。

それにしても韓国の因縁に毅然といた態度をとらなかったツケが最悪の形で回ってますね。ごろつきの因縁のような主張を平然とするようになったのも、最初の段階で公旗への因縁、侮辱を厳重に抗議、批判しなかったことで付け上がった結果です。
国旗と異なる軍艦旗を掲げるのは国際常識であり、日本の軍艦旗として公的に定められ、国際的にも認知されている軍艦旗を掲出しないで護衛艦が航行することはあり得ませんし、公旗の掲出を否定することは国際慣習上ありえません。というか、一国の公的な旗を否定するにとどまらず、「戦犯旗」などと主張することは重大な非礼であり、それを国家として実行する時点でおよそ近代国家の資格すらない国といえます。

軍艦旗(自衛隊旗)だから、と譲歩などしたら、次は確実に国旗日の丸の否定に来るでしょう。国際社会では譲歩すれば何とかなるというナイーブな発想は笑いものになるだけであり、相手は図に乗ってさらにエスカレートするだけです。一国の公式な旗に対する侮辱は断固として許してはいけないわけですが、不思議なことに政権はこの問題について公式な見解や抗議の意を示していません。国旗に対する礼がどうのとかいう割に、根本に関する問題でおとなしすぎるのはなぜか。公旗に対する侮辱に適切な対応ができない政府があれこれ国民に言っても響きませんし説得力がありません。

そもそもこの問題で韓国が旭日デザインのいわゆる旭日旗を批判、否定し始めたのはつい最近です。
サッカーの国際試合で韓国選手が差別的発言を糊塗するためにでっち上げた「戦犯旗(旭日旗)が視界に入りかっとなって」という責任逃れのインチキを厳しく否定、批判しなかったことがそもそもの発端です。

この苦し紛れを正当化するために始まったのが「旭日旗バッシング」であり、韓国にとっては旭日旗を否定しないと整合性が取れなくなるため、世界中の旭日デザインを否定する前代未聞の行動に出たわけです。

それでも韓国の一人相撲であればそのうち沈静化したかもしれないのに、それを定着させてしまったという致命的な事象が起こりました。そう、サッカーにおける応援旗からの排除です。
国際試合、代表戦で我が国の公旗の掲揚どころか持ち込みすら禁止した。しかも韓国内ではなく日本国内でそれを日本側主導で実施した。それによりサッカーの試合に旭日デザインを持ち込むことが事実上禁止されたのです。

たかだか、いや、たかがサッカーの分際で我が国の公旗を否定したのです。そしてそれが「定着」してしまった。因縁をつける側に、日本のサッカー界も否定している、という根拠まで与えるという最悪の事態です。この公旗の否定という重大な事態に比べると、渋谷のスクランブル交差点での騒乱といった迷惑行為を「定着」させてしまったような風紀紊乱などかわいいものです。

今後よほど強力に「旭日旗バッシング」を否定し、掲出を肯定していかないと、旭日デザインは滅亡の道を辿ります。
当然サッカー業界は先頭に立って過去の誤った対応を否定し、旭日デザインの持ち込みや使用を容認しないと、我が国公旗の否定のお先棒を担いだという負い目は消えませんし、許されるものではないのです。






勝手の域を脱するには

2018-10-09 23:27:00 | ノンジャンル
3連休を台無しにすると懸念された台風25号は勢力が弱まっての接近となり、大きな影響はなかったのは幸いでした。さすがにこのレベルだと「事前運休」はなく、山陽新幹線でも風規制による見合わせに留まりました。
ただ北陸新幹線だけは金沢以北で宵の口から運休しましたが、悪天候に強いという触れ込みの北陸新幹線「だけ」が「事前運休」というのもおかしな話で、並行在来線は動きましたし、北陸線の特急も米原回りの措置だけですから、実際の規制発動による停止で十分だったのではないでしょうか。

このあたり、最近の台風襲来時に繰り返される話として、メディアが「○○台風の再来」「史上最強クラス」と台風が南海上にあるうちから煽りまくり、たいていの台風に共通する北上時点での減衰を無視していたから「予定通り」減衰した時に引っ込みがつかなくなっています。

気象庁ですら尻馬に乗るように煽っており、もちろん万全の備えは重要ですが、そうした「災害ムード」の醸成が「不必要な運休」を招くという判断の麻痺を招いている気がします。

1つまえの台風24号は首都圏で南の暴風が吹き荒れ、飛来物などによる支障が相次ぎました。特異な影響としては塩害があり、時間をおいて絶縁不良による出火を招きましたが、ここまで大規模な発生は記憶にないだけに、対応として1つ1つ水洗いしているのをみると、何らかの対策(予防あるいは発生後の除去)の確立が必要です。

今回初めてJR東日本が「事前運休」に乗り出しましたが、実施の是非ではなく告知の問題に矮小化しているのが問題です。もちろん告知時期が遅すぎるわけで、当日の行動を決める段階での予報では帰宅後の深夜に台風通過、という見通しであり、影響は月曜日という想定をしていた人が多いと推測できます。

この行動を食い止めることを考えたら遅くとも午前中にワーニングを発信しないと間に合わないわけですし、予報や実績を考えると、あと2時間遅い実施でも十分だったわけで、日曜日の夜半ということで混乱がこれで済んだという「特殊事情」は十分配慮すべきです。

一方で翌朝の再開宣言が甘すぎる、という批判も目にしましたが、これも他社なら「当然」のスタンスであり、再開に向けた作業スケジュールが遅いだけです。
四ツ谷駅のケースが特異なだけで、単に「確認作業のため」でラッシュ時間帯に食い込んだケースが大半でしょう。

飛来物、飛散物は大量でしたが、それを予想しての巡視巡回ですし、京王で沿線の塀が唐黷アんできたのを見逃したのもそれが不足していたということです。深夜だから、というのでしょうが、これまで始発から平常運転、というのが大半だったことを考えると、「翌朝も止まると考えよ」と書生論にも劣る世間知らずで利用者に不便を強いるのではなく、確認作業が適切、適正だったかを考えるべきです。

台風が接近しているなか、一定の時間を運休して「やり過ごす」という考え方までは否定しません。戦力を温存して、速やかに復旧する。これは正しい手法です。
しかし足下の「事前運休」は、実績を見ると速やかな復旧に重きを置いているかどうかは疑問であり、在来線を先に止めてしまい新幹線で到着した乗客が途方に暮れるというような、自社内でも整合性が取れないレベルの場当たり的性格が強く、「勝手運休」の域です。

指定公共機関であるJR各社は、災害対策(防災)について国や地方自治体と連携を取って対応することが義務付けられており、今回のように西日本では朝から社会機能が停止し、東日本では急な話となって、というのはまったく連携が取れていません。

鉄道に依存する大都市圏における全面運休の影響は大きく、だからこそ行政との連携をはじめとする対応が必要ですし、その発動は社会機能の停止なんですから、最終手段であり、最低限であり、一斉であるべきです。

上記の新幹線対策もあってか、運転停止を謳う時間が来てもまだしばらくは電車が走っていたようですが、そういう対応をしていたら「あわよくば」を招くわけで、ぎりぎりまで引っ張るが、例外なく停止する。この徹底も実は大切です。

その意味では足下は極めて中途半端であり、根拠もない対応ということが問題なのです。