Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

桂宮殿下の薨去を悼む

2014-06-08 23:33:00 | ノンジャンル
桂宮殿下が薨去されました。謹んで哀悼の意を申し上げます。

「ご危篤」が公表された時点で時間の問題と推測できましたが、病床にあることが多かった殿下がついに力尽きた格好です。

三笠宮殿下の次男ですが、三男の高円宮殿下が2002年に急逝され、長男のヒゲの殿下こと寛仁親王も2012年に薨去されており、あろうことか父宮殿下を残して男子皇族が総て薨去されるという事態は、皇族の男系男子の後継者問題を象徴しています。

ネットでは取ってつけたような「哀悼の意を表します」系の書き込みが散見されますが、そう言う手合いに限って日頃皇室、皇族をきちんと意識していたのか。桂宮殿下の存在をきちんと認識していたか。といいたくなりますね。
そうそう、MS-IMEも三笠宮や高円宮は一発変換できますが、桂宮は「かつらのみや」と入力しても変換できません。これを笑えない(怒れない)レベルの認識で、「謹んで...」と書いていませんか?

一方でネットでは「薨去」の表現に異を唱える人もいますが、崩御、薨去の語を意図的に排除するメディアは「ご逝去」としたり、「ご」もいらんとばかりに「逝去」としています。
これも皇族に専用の敬語など、という反体制気取りの対応ですが、そう言うメディアに限って、「死去」と「逝去」を使い分けているわけです。

しかもその基準がはっきりしない訳で、なぜ「死去」なのか、なぜ「逝去」なのか、皇族に「崩御」「薨去」を充てるよりも曖昧で、メディア風情がランク付けをしているわけです。
皇族には「格上の表現」を拒む一方で、一部の一般人に対して自社基準で「格上の表現」を使うことが自己矛盾でないと、整合性ある説明をしてほしいものです。

まあ、今回は産経が「薨去」を通したのは評価できます。
寛仁親王の際には「ご逝去」としたヘタレぶりでしたから。



ジャーナル2014年6月号

2014-06-08 12:25:00 | 書評
相変わらずの月遅れ(以上)ですが、6月号です。

特集は3月大改正とニューフェイス、ということで、長野新幹線に先行投入されたE7系、そして320km運転が始まったE6系、「スワロー」サービスが柱です。
「あけぼの」の廃止がありますが、「葬式鉄」で埋め尽くされた様子をルモオても仕方がないし、「ご利用が...」という大義名分もない廃止ゆえ、見開きのエッセイもどきで誤魔化しています。

北陸新幹線の開業を来年に控えて、JREエリア限定とも言える地味な改正ですが、E7系の投入など結構華がある改正で、「お得感」があります。
ただルモフ方がどうでしょう、個人情報保護や企業秘密を盾ノとって取材制限が厳しく、実際に乗車した際の写真がほとんどないうえに、車内の描写も通り一遍と物足りません。「ジャーナル」を何乗る以上は、ルャ泣^ージュの基本を踏まえて欲しいのですが、これでは他誌との差別化が出せませんし、写真資料が豊富な他誌の方がマシということになります。

そういうわけでルヮゥ体は上記の不満点が大きく、それを除けば編集部メインの鶴氏ということでそつない描写ですが、掘りが浅いですね。やはり気になる「グランクラス」の利用状況とか、別の日に利用した、というのであれば利用実態をきちんと書くべきでしょう。もちろん暫定投入で判断は禁物ですが、E7系(W7系)で長野新幹線区間も含めて統一するのであれば、現時点である程度の利用が付かないと、グリーン車に重ねて連結する意味が問われます。

それと高山方面への団体に驚いていますが、クルマで移動するときでも中央道の渋滞を避けて上信越道の佐久か東部湯の丸からR254などで松本へ抜けることはャsュラーです。団体旅行の場合、便利なバスと都心側での定時性を両立させ、さらに料金が割安な区間を選んで「新幹線●●●号(グリーン車)にご乗車」とツアーの目玉にするケースも多いわけで、関西では岐阜羽島など、こうしたツアー御用達の区間があります。

「スワロー」のほうは取材の「ホスト」に遠慮している様子がありありというか、「まだ初日だから」というエクスキューズが効く取材ですね。値上げ、面唐ュさい、と散々な評価の結果が利用率になっていますが、是非フォローアップが欲しいですね。絶対にしないでしょうが。
それと字幕で「指定席 スワローサービス」と新しい幕が用意された、と書きながら、その字幕は185系の物で、651系の字幕写真に「スワローサービス」の文字が無いというのはどうでしょう。

さて、北陸、北海道と新幹線が話題になる中で登場したまさかの「四国新幹線」を、ホビートレイン、トロッコと絡めての予土線の記事は読ませました。「お遊び」に依存する格好になった予土線に公共交通の意義を問うべきとはいえ、高速交通からとことん見放されたエリアで集客を実現しているという意味では「明るい話題」であり、地域の観光政策と連動することで将来が開けてくるといえます。

後はパリのトラムの話題。「人や環境にやさしい」という上滑りな美辞麗句を並べるだけでは「ジャーナル」ではないですね。日本であれば3~4両のHRTの規模であり、設置されてるのも車道から路側帯、歩道まで確保したうえでゆったりとした芝生軌道が設置可能な空間です。

地図を見ればわかるように、要は通過流動を食い止める環状高速に並行して整備された空間です。放射方向のメトロや普通鉄道との相互連絡を目的としているようですが、日本でこの思想が可能かというと、外環道の整備すら満足にできない状況で、軌道空間まで確保した用地確保が出来るのか。
かなりの「ハコモノ」というか公共工事であり、それを「人や環境にやさしい」と評価できるのか。「コンクリートから人へ」と共通する思想を根底にもつ我が国のLRT推進派には無理でしょう。