田中防衛相の資質問題が末期症状を呈していますが、そうした中で2月8日の産経「正論」は久々に昔の産経を思い出すようないい文章でした。
筆者は佐瀬昌盛氏ですが、「『3人目の防衛相』をどうするか」と言うタイトルで防衛相をこき下ろすかと思いきや、こきおろしではあるのですが、予想外の深みがありました。
防衛相批判というとドがつく素人ぶりが槍玉に上がるのが通例ですが、素人だから、と言う批判は間違いとまずたしなめたのです。
素人ならば素人なりの道があるし、素人であっても立派な結果を残した当時の防衛庁長官もいるわけです。そういう意味では就任時に真っ先に素人と批判した産経も槍玉に挙がっている感じですが、足下メディアで素人批判をしているのは産経と朝日というあたりが、左右の違いはあれどどっちもどっちというメディアの貧困を示しています。
自民党時代でも防衛庁長官、防衛相の大半は素人だったわけで、素人任命がケシカランと言うのであれば、民主党お得意のブーメランが今度は自民党が政権を奪取したときに回ってくる可能性があるわけで、その時に自民党批判をするのかと言う産経のスタンスが問われます。
余談はさておき、要は人柄、能力であると言う佐瀬氏の評価はまさに正論でしょう。
人柄は政治家として官僚、制服組を使いこなす手腕であり、能力はどれだけ勉強するかです。
そう、最初から玄人なんてことはないのですから。
防衛相にしても、素人ならば素人なりにやれることはあるのです。現場の声を聞いて回るとか、普天間問題への対応であれば「敵地」に乗り込んで信頼関係を築く努力をするとか、政治家ならではの手腕を発揮することで結果がついてくるのです。
そういう意味で印象に残るのは、初代国交相だった扇千景氏です。
宝塚出身のタレント議員の走りのような存在でしたが、森内閣の時に建設相として初入閣し、そのまま省庁再編で運輸省と合わさった国土交通省の初代大臣になったのです。
建設族ではなく、どうせ官僚の原稿を棒読み、官僚の操り人形という下馬評だったのが、3年半近い在任を終えてみると、巨大省庁にあって官僚を使いこなし、かつ政治家らしく決断を下してきたと言う、なかなかの大臣ぶりだったわけです。
最初は官僚から知識を吸収すべくよく勉強し、政治家として人を使い、決断する。まさに人柄と能力が政治家に求められると言う典型です。
このあたりは同じ国交相でも、知識はそこそこあっても人柄と能力に欠ける「言うだけ番長」とは大違いですし、それを踏まえると、民主党にはよくもまあここまで人柄や能力に欠ける人材しかいないものだと思います。
筆者は佐瀬昌盛氏ですが、「『3人目の防衛相』をどうするか」と言うタイトルで防衛相をこき下ろすかと思いきや、こきおろしではあるのですが、予想外の深みがありました。
防衛相批判というとドがつく素人ぶりが槍玉に上がるのが通例ですが、素人だから、と言う批判は間違いとまずたしなめたのです。
素人ならば素人なりの道があるし、素人であっても立派な結果を残した当時の防衛庁長官もいるわけです。そういう意味では就任時に真っ先に素人と批判した産経も槍玉に挙がっている感じですが、足下メディアで素人批判をしているのは産経と朝日というあたりが、左右の違いはあれどどっちもどっちというメディアの貧困を示しています。
自民党時代でも防衛庁長官、防衛相の大半は素人だったわけで、素人任命がケシカランと言うのであれば、民主党お得意のブーメランが今度は自民党が政権を奪取したときに回ってくる可能性があるわけで、その時に自民党批判をするのかと言う産経のスタンスが問われます。
余談はさておき、要は人柄、能力であると言う佐瀬氏の評価はまさに正論でしょう。
人柄は政治家として官僚、制服組を使いこなす手腕であり、能力はどれだけ勉強するかです。
そう、最初から玄人なんてことはないのですから。
防衛相にしても、素人ならば素人なりにやれることはあるのです。現場の声を聞いて回るとか、普天間問題への対応であれば「敵地」に乗り込んで信頼関係を築く努力をするとか、政治家ならではの手腕を発揮することで結果がついてくるのです。
そういう意味で印象に残るのは、初代国交相だった扇千景氏です。
宝塚出身のタレント議員の走りのような存在でしたが、森内閣の時に建設相として初入閣し、そのまま省庁再編で運輸省と合わさった国土交通省の初代大臣になったのです。
建設族ではなく、どうせ官僚の原稿を棒読み、官僚の操り人形という下馬評だったのが、3年半近い在任を終えてみると、巨大省庁にあって官僚を使いこなし、かつ政治家らしく決断を下してきたと言う、なかなかの大臣ぶりだったわけです。
最初は官僚から知識を吸収すべくよく勉強し、政治家として人を使い、決断する。まさに人柄と能力が政治家に求められると言う典型です。
このあたりは同じ国交相でも、知識はそこそこあっても人柄と能力に欠ける「言うだけ番長」とは大違いですし、それを踏まえると、民主党にはよくもまあここまで人柄や能力に欠ける人材しかいないものだと思います。