Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

美談が成立する輸送量

2012-02-09 00:22:00 | 交通
9JR西日本が12月16日に発表した3月改正ダイヤの修正が発表されました。
今回は券・A福塩線、小野田線、山陰本線の各線区で、沿線学校からの要望により変更したということでメディアも取り上げる話になりました。

主たる利用者が通学客なんだから最初から調整すればいい話ですし、沿線の学校のスケジュールだって判るはずなんですが、なんとも不細工な話です。とはいえ改正前に手を打つだけ立派で、減車減便をやってみて「やっぱり無理でした」と割り返すケースが他社もありますが、いったん実施してしまってからの話だと信頼を大いに損なってしまいます。

災い転じて、じゃないですが、地域思いの「美談」に何とかしてシフトしようとしたんでしょうが、それを伝えるリリースに載っているダイヤを見ると微妙です。

概ねは問題ないとは言え、そもそもが本数の少ないローカル線における時刻変更です。地域で完結する流動にあわせると他にひずみが出てきます。
特に今回の変更は本数は変えずに時刻だけをいじったため、当然エリア外との連携、つまり接続が悪くなります。

特に問題なのは「部活終了からの時間が冗漫」ということで繰り上げたケースで、イコール最終列車の繰り上げとなったのが福塩線(府中℃O次)と券・i三次#纓詩〟jで発生しています。


(まだ少しは活気があった頃の備後落合。1996年8月)

改正ダイヤ自体が旧ダイヤ比で終列車を1時間程度繰り上げているところに、府中発が13分繰り上がった福塩線は、府中以南のダイヤが現行から大差なければ福山発は変わりませんが(府中でそれだけ待たされるのが元の改正ダイヤだった...)、もっとひどいのは券・ナ、三次発備後庄原、備後落合への最終が44分の繰り上げです。旧ダイヤ比では実に2時間5分の繰り上げで、三次を19時22分発です。

かつては急行「ちどり」の夜行便があって広島に0時近くまでいても帰れたのが、これでは鉄道を使うことはあり得ない状態です。もちろん中国道経由の高速バスが「速い、安い、快適、本数多い」と完封勝ちどころかノーヒットノーラン状態ですから仕方が無いとは言え、ここまで露骨な白旗もひどい話です。(高速バスの庄原行きはセンター22時半が最終)


(広島バスセンターにて賑わう庄原行き。2008年6月)

この区間の交換駅が庄原なので、三次方面への最終もこれにあわせて繰り上がってます。庄原の高校生を基準にしたんでしょうが、三次での接続などを無視しても構わないほどの利用実態なんでしょうね。


オートチャージに非ずんば

2012-02-09 00:05:00 | 交通
Suica誕生から10周年と言うことでいろいろイベントがあり、果ては記念の駅弁まで出る騒ぎですが、確かに交通における運賃授受においてICカードは便利であり、その恩恵を充分に受けています。

しかしそこから派生した電子マネー機能など「実入りのいい副業」を喧伝するのを見ると、そうしたことの経営資源を割くよりも本業のサービスを改善して欲しいと思います。

そういう意味では交通乗車においてICカードを強力に推進するのは許容範囲ですが、電子マネーを使わないのは迷惑と言わんばかりの宣伝は不快なわけで、レジで小銭を出すのを迷惑視されるにいたっては大きなお世話と言うか、小銭を大切にしない思想すら感じます。

さて、山手線などのモニターではこうした自社宣伝が出てくるのですが、最近よく流れているオートチャージの宣伝はそうした不快感を増すものです。

自動改札を駆け抜けて出ようとする男女の若いビジネスマン、女性はビューカードSuicaをタッチして進みますが、連れの男性がいません。
ノーマルのSuicaを手にすまなそうにする男性に対し、世にも不機嫌と言うか、情けない者でも見る視線を送り、「まだオートチャージじゃないの」とテロップが入ります。

そもそもSuicaの残高不足くらいでそんな対応を取るような小者と嘲笑したくなるような話ですし、そもそも入場なら10円あれば入れるし(※失礼しました。初乗り分がないと入れません。入場時の引き落としが無くなったのと関西地区でのルールを混同していました。)、出場時の不足であれば入場時に推測できる話であり、改札機に向かわずに「チャージしてきます」と普通の人なら言う話です。
で、もちろんオートチャージの利便性を訴える演出とはいえ、広告主が残高不足はそういう対応をされても仕方が無いと考えていると看做せるわけで、穏やかでない話です。

オートチャージは便利だけどいくら使ったが判りづらい面があるし、クレカ一体型を雑踏の権化である駅改札で都度出し入れするのもリスキーです。オートチャージにしないのにはそれなりの合理的理由があるんですけどね。

それよりも、日頃走るな駆け込むなと言っておいて、改札口を駆け抜ける設定と言うのはいかがなものか。精算機等でチャージする時間もなく走るような時間管理であの不機嫌面というのは、性格に加え段取りも悪いと言えます(爆)


騒音の音源を糺す

2012-02-09 00:03:00 | 交通
「スマホ不況」なんて書いてみましたが、そもそもこういった携帯端末の普及で公共空間の居住性が非常に悪くなっています。当の本人はいろいろ楽しめてご機嫌なんでしょうが、一杯機嫌の酔客と一緒で、その行動は傍迷惑に過ぎないのです。

画面を注視しながらノロノロ進み、ただでさえ狭くて処理能力の低い通路を渋滞させたり、乗降に時間がかかるのは序の口、前も見ないでぶつかってきたり、イヤホンのコードを弛ませて引っ鰍ッる地雷のような手合いも多いです。
そして最近気になるのが電車内で立って「お楽しみ」の連中で、操作空間を確保するために立ち位置が下がってしまい、本来は吊革に掴まれる程度の立客なら通れるはずの通路が通れなくなっています。

こうした迷惑行為は本来事業者も積極的に規制、排除すべきですが、どうも及び腰です。
上で指摘した操作空間の確保による立席スペースの減少にしても、これまで「混雑する車内では新聞、雑誌は広げないで」というように、そもそも我慢するのがマナーのはずでしたが、自分に跳ね返ってくると知らぬ顔となっているのはどうなんでしょうね。あれこれ神経質にマナーを語る手合いも、なぜかこの問題は不問にすることが多いですし。


そうした中で今朝のケースは最低でしたね。
総武快速の車内で黒電話の音を模した着信音が響きだしたのですが、全く出ません。実に10分近く鳴らしっぱなしだったのですが、少し離れた位置でラッシュ時と言うこともあり対応できません。
ようやく近くで座っていた人が音源らしき人に注意してましたが、「私じゃない」の一点張り。自分はイヤホンで別の携帯端末で「お楽しみ」なので全く聞こえていないようですが、そのあたりから鳴り響いているわけです。

幸いそのあたりでようやく鳴り止んだのでそれきりでしたが、しばらくたってその人がコソコソとャPットからスマホらしき物体をとりだして、別のャPットに移動させているのを見ると、「あっ、こいつ確信犯だな」と怒りすらこみ上げてきました。

まあャPットを替えたのは「入ってないし私じゃない」とシラを切る準備といったら言い過ぎでしょうが、イヤホンの音漏れどころかマナーモードにしていないジャジャ漏れ状態の放置は、犯罪に等しいです。実際、音による暴行罪の判例があるわけで、あくまで程度問題とはいえ、周囲に不快感以上の迷惑を及ぼす音漏れはマナーと言う段階を超えており、そうした事象が容易に起こりうる機器の使用は積極的に規制すべきです。

このように昨今はイヤホン(ヘッドホン)で聞きながら、という手合いが増加しており、自分が音源である、加害者であると気付かないケースが増えています。
先日も新京成でイヤホンで音楽でも聞きながらPCを操作していたビジネスマンが、PCから出る極めて不快な高音に気付かないせいで、松戸から元山付近まで過ごしました。

私自身はかつて電車内での携帯電話の規制について批判的でしたが、事ここに到ると規制も止むなしと言うか、積極的に規制すべきと考えます。
通話やメールなど連絡機能がメインだった当時は、電車内での使用を完全に規制することに対する社会活動への不利益など影響が大きかったといえましたが、現状の携帯端末の使用において、それが必要な連絡ということは相対的に大きく減少しており、個人の「お楽しみ」が大半となっています。

そう、電車の遅延や運行見合わせといった異常事態を除いて、車内での使用を一律禁止するという荒療治をすべきほど、マナーもモラルも無い状態といえます。異常事態においては駅員や乗務員が「解禁」すればいいわけで、航空機においても誘導路やスャbトで長時間待機するような状況によっては乗務員の指示で「解禁」するのと同様にすればいいでしょう。

現状はが、一方で下手に注意したら逆切れされるケースも多く、「犯罪のやり得」状態になっているわけで、そうした状況を調整しうる存在である事業者がきちんとルールを整備し、管理すべきです。
こうした面も公共交通を敬遠する方向に働くのですし、迷惑行為などを理由にした忌避に対して、公共交通を使うべき、といっても相手にされないでしょう。