さて新年早々の話題が積み残しネタとは笑えませんが、ジャーナル2013年1月号です。別に暦が改まるのを待ってたわけじゃないのですが(苦笑)
特集は「東京・横浜圏の鉄道2013」と題して、もっぱら東京城南、神奈川県方面の話題です。
東北縦貫線、東横線(MM線、副都心線)、京急蒲田連立と大規模工事の記事が並び、さしずめ土木特集か。
東北縦貫線は11ヶ月前の2012年2月号でも特集していますからおさらい程度。ただ、密接にかかわる品川駅の工事を絡めればいいのに。
東横線は土屋氏のルメB実はあまり乗る機会が少ない路線でもあり、乗るたびに変貌ぶりに目を丸くする路線ですが、3月16日に控えた副都心線経由東武東上線、西武池袋線乗り入れが一つの節目になるとはいえ、そこで更に激変する路線です。
ラッシュピークの通勤特急での取材とは御苦労様ですが、座っているのはちょっと反則?かな。
渋谷での改札口とのアヤとはいえ、先頭車両だとロングシートの前に立っていながら壁に手を伸ばさないと支えきれない圧力というのは、最近ではなかなか聞かない混みっぷりであり、3月改正での10連化は何気に大きな改善点でしょう。
土木3本立てのトリは京急蒲田切り替え。発売の約1ヶ月前の工事の模様をグラフで見せたのはャCントが高い記事です。特にレールそのものの切り替えシーンや、ジャッキアップの話は見どころであり、ここ数年でもピカイチの記事かもしれません。
改正後のルヵ舶ェに関しては速報ベースという感じ。停車時間、余裕時間の見直しが今回の改正のカギという説明はきちんと見ているという証左です。一方でダイヤの1パターンを解説したくだりでは、蒲田止め普通についての説明がなく、今回のいちばんの「ダークサイド」ともいえる蒲田マラソンに言及していれば完璧でした。

(蒲田止めの普通から降り立った乗客は一目散に)

(走りつく頃には後続の快特が既に客扱い)
あとは205系つながりでの南武線、横浜線、相模線のルメB地味ながら利用が多く、しかしめったに取り上げられない路線であり、もう少し紙幅を割いて欲しかったです。
西側に偏ったネタの中で一人気を吐いたのが209系、211系の房総ローカルの小品。
211系に次いでのセコハン投入という僻みはともかく、永遠に続きそうに見えた113系時代を考えれば天国ですが、セミクロス礼賛も、個人客や2人連れだとやはりちょっと不便で、ドア横の2人鰍ッは暗く、やや中途半端ですが。

(ドア横ロングの居住性が気になる...)
それに続く211系の記事は、今後について、公式発表がないせいでしょうか、歯切れの悪い、悪く言えばカマトトぶった内容が気になります。
特集以外では芦原伸氏の「被災鉄道」。大船渡からは私の実見で検証できない区間なので信じるしかないのですが、3回で終了とは思ったより軽量でした。
先般力のこもった写真ルモA載された河村和彦氏が「補機」に付いていましたが、初回と最終回はいろいろな人に話を聞き、紹介していたのですが、こうした内容をもっと濃く、5回くらいで連載してほしかった企画です。
佐藤信之氏の東京駅についての解説記事は、容積率取引に、再開発事業や商業施設導入といった側面にも言及し、文化事業という企業メセナでイメージアップ、という凡百な記事とは一線を画していますが、この人の特徴として、どうしても無批判になるというか、なぞるだけの議論に見えます。
例えば「復原」にしても、70年親しまれた戦後の姿ではなぜいけないのか。1988年の「形態保全」が構造上難しいのは理解できますが、それが「復原」というのは飛躍でしょう。
また、商業化にしても、「駅構内に待ち合わせ場所として広いスペースを確保する必要はなくなった」としていますが、長距離移動のターミナルにおいて、航空機と比較すれば鉄道の一番お寒い部分が「待つ」という部分ということが分かっていません。空港のラウンジとまでは言いませんが、ゲート前のソファのような設備すらないのが今のターミナル駅なんですが。
地下通路にしても、かつては危険なほど淋しかった、といいますが、雑多な屋台が出て通りづらい地上通路を避けて八重洲口から総武線に乗るのに重宝していたのに、今では通路なのに右へ左へ無造作に行きかうエキナカ客が邪魔の極みです。
いみじくも記事にあるように「駅構内は、乗り換え客の移動を優先して、障害になるものを極力排した」という国鉄時代の設計思想こそが正しい駅のあり方ではないか。「社会派」を気取るのであれば、それくらいは指摘すべきでしょう。
最後に、バスコーナーが1月号でいったん終わり、3月号からリニューアルして隔月連載になるそうです。
2月号はちょうど抜け目になるためリニューアルの実際はまだ未見ですが、どういうことになるのか、期待半分、不安半分です。
特集は「東京・横浜圏の鉄道2013」と題して、もっぱら東京城南、神奈川県方面の話題です。
東北縦貫線、東横線(MM線、副都心線)、京急蒲田連立と大規模工事の記事が並び、さしずめ土木特集か。
東北縦貫線は11ヶ月前の2012年2月号でも特集していますからおさらい程度。ただ、密接にかかわる品川駅の工事を絡めればいいのに。
東横線は土屋氏のルメB実はあまり乗る機会が少ない路線でもあり、乗るたびに変貌ぶりに目を丸くする路線ですが、3月16日に控えた副都心線経由東武東上線、西武池袋線乗り入れが一つの節目になるとはいえ、そこで更に激変する路線です。
ラッシュピークの通勤特急での取材とは御苦労様ですが、座っているのはちょっと反則?かな。
渋谷での改札口とのアヤとはいえ、先頭車両だとロングシートの前に立っていながら壁に手を伸ばさないと支えきれない圧力というのは、最近ではなかなか聞かない混みっぷりであり、3月改正での10連化は何気に大きな改善点でしょう。
土木3本立てのトリは京急蒲田切り替え。発売の約1ヶ月前の工事の模様をグラフで見せたのはャCントが高い記事です。特にレールそのものの切り替えシーンや、ジャッキアップの話は見どころであり、ここ数年でもピカイチの記事かもしれません。
改正後のルヵ舶ェに関しては速報ベースという感じ。停車時間、余裕時間の見直しが今回の改正のカギという説明はきちんと見ているという証左です。一方でダイヤの1パターンを解説したくだりでは、蒲田止め普通についての説明がなく、今回のいちばんの「ダークサイド」ともいえる蒲田マラソンに言及していれば完璧でした。

(蒲田止めの普通から降り立った乗客は一目散に)

(走りつく頃には後続の快特が既に客扱い)
あとは205系つながりでの南武線、横浜線、相模線のルメB地味ながら利用が多く、しかしめったに取り上げられない路線であり、もう少し紙幅を割いて欲しかったです。
西側に偏ったネタの中で一人気を吐いたのが209系、211系の房総ローカルの小品。
211系に次いでのセコハン投入という僻みはともかく、永遠に続きそうに見えた113系時代を考えれば天国ですが、セミクロス礼賛も、個人客や2人連れだとやはりちょっと不便で、ドア横の2人鰍ッは暗く、やや中途半端ですが。

(ドア横ロングの居住性が気になる...)
それに続く211系の記事は、今後について、公式発表がないせいでしょうか、歯切れの悪い、悪く言えばカマトトぶった内容が気になります。
特集以外では芦原伸氏の「被災鉄道」。大船渡からは私の実見で検証できない区間なので信じるしかないのですが、3回で終了とは思ったより軽量でした。
先般力のこもった写真ルモA載された河村和彦氏が「補機」に付いていましたが、初回と最終回はいろいろな人に話を聞き、紹介していたのですが、こうした内容をもっと濃く、5回くらいで連載してほしかった企画です。
佐藤信之氏の東京駅についての解説記事は、容積率取引に、再開発事業や商業施設導入といった側面にも言及し、文化事業という企業メセナでイメージアップ、という凡百な記事とは一線を画していますが、この人の特徴として、どうしても無批判になるというか、なぞるだけの議論に見えます。
例えば「復原」にしても、70年親しまれた戦後の姿ではなぜいけないのか。1988年の「形態保全」が構造上難しいのは理解できますが、それが「復原」というのは飛躍でしょう。
また、商業化にしても、「駅構内に待ち合わせ場所として広いスペースを確保する必要はなくなった」としていますが、長距離移動のターミナルにおいて、航空機と比較すれば鉄道の一番お寒い部分が「待つ」という部分ということが分かっていません。空港のラウンジとまでは言いませんが、ゲート前のソファのような設備すらないのが今のターミナル駅なんですが。
地下通路にしても、かつては危険なほど淋しかった、といいますが、雑多な屋台が出て通りづらい地上通路を避けて八重洲口から総武線に乗るのに重宝していたのに、今では通路なのに右へ左へ無造作に行きかうエキナカ客が邪魔の極みです。
いみじくも記事にあるように「駅構内は、乗り換え客の移動を優先して、障害になるものを極力排した」という国鉄時代の設計思想こそが正しい駅のあり方ではないか。「社会派」を気取るのであれば、それくらいは指摘すべきでしょう。
最後に、バスコーナーが1月号でいったん終わり、3月号からリニューアルして隔月連載になるそうです。
2月号はちょうど抜け目になるためリニューアルの実際はまだ未見ですが、どういうことになるのか、期待半分、不安半分です。