月遅れ状態が解消しませんが、9月号の書評です。
特集は「勾配を行く」、2000年前後には何回か特集テーマになっていましたが、碓氷峠の廃止、横断路線の輸送力の縮減、そして機関車や気動車の高性能化もあり、勾配線区の趣味的魅力が無くなったこともこの手の特集が少なくなった理由でしょうか。
なお、一つ苦言を呈すれば、勾配特集ならばルモフ全線区につき、セノハチの記事にあるような勾配と曲線の図が欲しかったです。
ルモフ区間は現状で紹介できる線区を全部詰め込んだ感じ。
九州は災害復旧を絡めていますが、日田彦山線まで盛り込んだのは地味な路線だけに路線の紹介という意味でも小技が効いています。ただ、戦争に迄Mされて全線開通が遅れた事に言及するのであれば、1945年11月に発生した二又トンネル爆発事故への言及が欲しかったです。
この事故は、「続・。事故の鉄道史」に詳しいですが、完成していたが未共用の彦山以南のトンネルに旧軍の火薬類を持ち込み、燃焼処分しようとして爆発し、二又トンネルは吹き飛び切り通しになり、住民145人が犠牲になった事故です。本文でも「荒れっぷり」が批評されている彦山駅駅舎もこの時に一部損壊しています。
豊肥線の復旧工事については寄れるところまで寄っての撮影など、足で稼いでいます。そして肥薩線については「観光列車のご紹介」だと凡百の記事ということで、運用方法などサイド情報に工夫がみられますが、やはり気になるのは「ごく一部のロングシートの自由席」ということ。地元利用対策とのことですが、それで済むレベルでは、この路線は「公共交通」なのか、という本質を避けている点では、「観光列車」マンセーの一員です。
本州四国は播但線と土讃線。因美線や伯備線ではなく播但線というのが渋いですが、一般利用でも「陰陽連絡」の流動が見られるという意味では播但線の存在感の方が実は大きいです。水系、流動と行政が食い違う生野が寺前以北のキーステーションですが、できれば一本落としてほしかったですね。地形が厳しいせいか、播但道のICの設置にも特色がありますし。
土讃線は有名だけどあまり丹念なルモヘ無いので久々の印象。一向に前に進めないJR四国の普通列車の様子が伝わって来ますが、写真にある土佐北川あたりは本文での言及が欲しかったですね。
ちなみに4245Dの新改20分停車ですが、時間的には土佐山田まで進めるものの、そうすると土佐山田では4246D~4243Dの折り返しと41Dと50Dの交換で2面3線が塞がっており、4245Dは進めないのです。
東北は肋骨線の大半が登場。山口線は豪雨被害で大変なことになってしまってますが、最近RJで紹介すると直後に、というケースが目立つわけで、オカルトめいた話です。そういう意味では弘南鉄道の記事も取材直後に大鰐線の存続問題が株主総会で出てきており、記事でも最後に取って付けたように言及しています。
ちなみに山口線「やまぐち号」については、C57とC56の取り扱いの違いなど、昔の駐㍽≠フ時代の記事を思い出すような詳説は今の読者には目新しいでしょうね。
特集以外ではTGVのOUIGOは先月に特集すべき内容とは先月に述べました。
小田急のダイヤ特集は、10月号で西武新宿線と続いており、定着してほしい企画です。
あと、RPがこの手の記事はお手の物とはいえ、先月今月と続いた20m2扉旧国の戦時改造の記事は助かります。過去の旧国の記事などと合わせると、「改造が行われた」という記述で済まされがちな改造の実態が分かり、イメージがつかめますから。
特集は「勾配を行く」、2000年前後には何回か特集テーマになっていましたが、碓氷峠の廃止、横断路線の輸送力の縮減、そして機関車や気動車の高性能化もあり、勾配線区の趣味的魅力が無くなったこともこの手の特集が少なくなった理由でしょうか。
なお、一つ苦言を呈すれば、勾配特集ならばルモフ全線区につき、セノハチの記事にあるような勾配と曲線の図が欲しかったです。
ルモフ区間は現状で紹介できる線区を全部詰め込んだ感じ。
九州は災害復旧を絡めていますが、日田彦山線まで盛り込んだのは地味な路線だけに路線の紹介という意味でも小技が効いています。ただ、戦争に迄Mされて全線開通が遅れた事に言及するのであれば、1945年11月に発生した二又トンネル爆発事故への言及が欲しかったです。
この事故は、「続・。事故の鉄道史」に詳しいですが、完成していたが未共用の彦山以南のトンネルに旧軍の火薬類を持ち込み、燃焼処分しようとして爆発し、二又トンネルは吹き飛び切り通しになり、住民145人が犠牲になった事故です。本文でも「荒れっぷり」が批評されている彦山駅駅舎もこの時に一部損壊しています。
豊肥線の復旧工事については寄れるところまで寄っての撮影など、足で稼いでいます。そして肥薩線については「観光列車のご紹介」だと凡百の記事ということで、運用方法などサイド情報に工夫がみられますが、やはり気になるのは「ごく一部のロングシートの自由席」ということ。地元利用対策とのことですが、それで済むレベルでは、この路線は「公共交通」なのか、という本質を避けている点では、「観光列車」マンセーの一員です。
本州四国は播但線と土讃線。因美線や伯備線ではなく播但線というのが渋いですが、一般利用でも「陰陽連絡」の流動が見られるという意味では播但線の存在感の方が実は大きいです。水系、流動と行政が食い違う生野が寺前以北のキーステーションですが、できれば一本落としてほしかったですね。地形が厳しいせいか、播但道のICの設置にも特色がありますし。
土讃線は有名だけどあまり丹念なルモヘ無いので久々の印象。一向に前に進めないJR四国の普通列車の様子が伝わって来ますが、写真にある土佐北川あたりは本文での言及が欲しかったですね。
ちなみに4245Dの新改20分停車ですが、時間的には土佐山田まで進めるものの、そうすると土佐山田では4246D~4243Dの折り返しと41Dと50Dの交換で2面3線が塞がっており、4245Dは進めないのです。
東北は肋骨線の大半が登場。山口線は豪雨被害で大変なことになってしまってますが、最近RJで紹介すると直後に、というケースが目立つわけで、オカルトめいた話です。そういう意味では弘南鉄道の記事も取材直後に大鰐線の存続問題が株主総会で出てきており、記事でも最後に取って付けたように言及しています。
ちなみに山口線「やまぐち号」については、C57とC56の取り扱いの違いなど、昔の駐㍽≠フ時代の記事を思い出すような詳説は今の読者には目新しいでしょうね。
特集以外ではTGVのOUIGOは先月に特集すべき内容とは先月に述べました。
小田急のダイヤ特集は、10月号で西武新宿線と続いており、定着してほしい企画です。
あと、RPがこの手の記事はお手の物とはいえ、先月今月と続いた20m2扉旧国の戦時改造の記事は助かります。過去の旧国の記事などと合わせると、「改造が行われた」という記述で済まされがちな改造の実態が分かり、イメージがつかめますから。