直系主義で馬の骨王朝を実現させようとするからこんな歴史を知らない与太話が出てきます。
旧皇族を養子に迎えて「神武朝」を守るという妥協案に対する批判ですが、よほど「神武朝」が継続すると困るんでしょうね。「皇配」となる旧皇族が憲政史上初の天皇でない天皇の父、といいますが、今の皇位継承法ではそういう事態を想定していますよね。良くない想定ですが、陛下と秋篠宮殿下は同世代ですから、悠仁親王殿下が即位(践祚)する時期とその原因を考えると、直接継承もあり得ます。となると秋篠宮殿下は「天皇でない天皇の父」になりますけどね。
「憲政史上」とか言い出したのは、わずか80年にも満たない日本国憲法の歴史の中での話に限定しないと通用しないからであり、そもそも最後の傍系継承となったのは現在の皇位の直系の祖先となる光格天皇ですが、その父君は閑院宮典仁親王ですからね。天皇ではありません。即位後光格天皇は父宮に天皇号を贈ろうとしましたが松平定信らの反対で実現せず(尊号一件)、明治になって慶光天皇と追号されています。つまり、天皇の父は必ず天皇、ではないんですよ。どうしてもということであれば追号の制度を復活すればいい話。歴史上では天皇の父が天皇でなかった例は平安時代以降で3例ありますし、光格天皇のほか、後花園天皇も傍系継承ですが、父君(伏見宮貞成親王)は後崇光院の院号を没後になって受けています。
ちなみに光格天皇が即位し、尊号一件が起きたのは「わずか」233年前の話ですよ。おりしも今年の大河ドラマの舞台となった時代です。我が国の歴史を考えたらそんな昔の話ではありません。そして明治に追号というと時間が開いているように見えますが、90年忌としての追号ですから、これもそう離れていません。上皇陛下が退位の意向を示されたときも、退位と上皇は光格天皇以来約200年ぶり、という歴史がクローズアップされましたが、それは十分先例として通用する方向で扱われていましたから。
旧皇族を養子に迎えて「神武朝」を守るという妥協案に対する批判ですが、よほど「神武朝」が継続すると困るんでしょうね。「皇配」となる旧皇族が憲政史上初の天皇でない天皇の父、といいますが、今の皇位継承法ではそういう事態を想定していますよね。良くない想定ですが、陛下と秋篠宮殿下は同世代ですから、悠仁親王殿下が即位(践祚)する時期とその原因を考えると、直接継承もあり得ます。となると秋篠宮殿下は「天皇でない天皇の父」になりますけどね。
「憲政史上」とか言い出したのは、わずか80年にも満たない日本国憲法の歴史の中での話に限定しないと通用しないからであり、そもそも最後の傍系継承となったのは現在の皇位の直系の祖先となる光格天皇ですが、その父君は閑院宮典仁親王ですからね。天皇ではありません。即位後光格天皇は父宮に天皇号を贈ろうとしましたが松平定信らの反対で実現せず(尊号一件)、明治になって慶光天皇と追号されています。つまり、天皇の父は必ず天皇、ではないんですよ。どうしてもということであれば追号の制度を復活すればいい話。歴史上では天皇の父が天皇でなかった例は平安時代以降で3例ありますし、光格天皇のほか、後花園天皇も傍系継承ですが、父君(伏見宮貞成親王)は後崇光院の院号を没後になって受けています。
ちなみに光格天皇が即位し、尊号一件が起きたのは「わずか」233年前の話ですよ。おりしも今年の大河ドラマの舞台となった時代です。我が国の歴史を考えたらそんな昔の話ではありません。そして明治に追号というと時間が開いているように見えますが、90年忌としての追号ですから、これもそう離れていません。上皇陛下が退位の意向を示されたときも、退位と上皇は光格天皇以来約200年ぶり、という歴史がクローズアップされましたが、それは十分先例として通用する方向で扱われていましたから。
そうそう、傍系継承を否定したら、現在の皇統の流れも否定しますけどね。
光格天皇の直系なんですから。