今までの様な農業の大規模化は、農業従事者の年収を引き上げるだろうが、それ以上に、農業労働の時間増大の負荷が増えてしまう。
共働き世帯が増えて、拘束時間も長くなるから、子育てに要する負担も並大抵ではない。
それ故に、今の様な農業政策の大規模化の方向では、少子化の傾向に拍車をかけて、さらに農業従事者人口が減ってゆくだろう。
一方、営農型発電の副業的な農業では、「初期投資の負担が増える」ことはあっても、あとは、日常の点検と定期的な保守作業で、労働時間が増えることは、わずかである。
時間あたりの収入は大幅に増えて、生活感にもゆとりが生まれるので、将来を見据えての、家族の将来に夢を持てる。
当然の様に、若い世帯の農業参入者が増えて、子育ての意欲も向上するから、営農型発電の農業地域では、少子化の流れが転換できる。
今までは、都会にしがみついてきた若い世帯が、農業転身者となって地域社会を活性化させるIターン、Uターンが増加するだろう。
従来のような地方活性化策は、農地の大規模化、機械化、単一作物の大量生産による生産性向上、など、農業労働に潤いが減少する一方だ。
しかし「営農型発電農家」は、エネルギーと食料の生産に、効率良い労働で貢献できるので、農業従事者の満足度が高い就労形態である。
将来に夢がモテるから、子育てに意欲も大きく増大すると期待される。