Something-New

710は私の好きな数字。
西海岸をDATSUN710で走った記憶・・・
その道は今も続いている。

セロ弾きのゴーシュ

2010-03-30 | 無題
いくつかの用事が逗子であり
あるお宅での小さなチェロのコンサートにも行き
少しの時間でしたが初めてチェロのソロ演奏を聴きました。
窓の外は久木の桜並木。
演奏者の呼吸まで聞こえてきそうな親密なコンサートでした。

ただ 私はとても「わがまま」なのだとも思います。
劇場での演奏や演技終了の時の「拍手」は気にならないのに
30人程度のコンサートでは 拍手するひと 一人ひとりの
その手の叩き方 音までが聞こえてきてしまい
自分の感性に合わない拍手の音が 耳障りで仕方ないのです。

一つの曲が終わり その曲を自分の心のどこに どのように
収めたり 広げたり 沈ませようかとほんの数秒考えたいのに
その残響がたしかに聞こえている刹那 パンパンと拍手の音がするのが
私には こわい。
せっかくの演奏を放りなげて 今の拍手をなかったことにする作業が
その曲の印象より勝ってしまう。
「ブラボー!」も嫌い!
静かに その残響を 自分の中に 収めましょうよ。






目を閉じて カッチーニのアヴェ マリアを聴いていると
桜の下で有頂天のヒトにも 深い哀しみの中にある人にも 
きっと音楽は美しく平等なのだろうと 思う。
ただ そのように感じることができるか ということだ。
きっと。





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