Something-New

710は私の好きな数字。
西海岸をDATSUN710で走った記憶・・・
その道は今も続いている。

家族 の 夏休み (楓)

2011-08-08 | Say it with Flowers

京都のどこかのお寺の 楓は 種子をつけて

風の吹く晴天を待って その羽を広げて 遠くに飛んでいこうとしている。

その種子は 親木の元に落ちてもよいのだが

なぜか「ヘリコプター状」の羽を持って 親から離れて遠くで生きるように

カタチが作られて いる。

   天竜寺にて

ニンゲンには 足が造られていて おまけにこの重たい脳は 電気を発見し 汽車を走らせたから

プロペラなど無くても 親から離れることが その意志によって 可能になっている。

しかし 親や家族から離れたくないのに 

何かの意志によって あちらの岸に渡らなくてはならないことも ある。

たとえば「津波」だ。

今度の津波は 地球の何分の一かと思うような重量の水が

ある日突然やってきて あの街で静かに暮らす人々を連れて行った。

自然というやつは なぜか 良き人を 連れて行きたがる。

楓の種子がどこへ飛ばされていくのかは 風に聴く。

ニンゲンが この津波でどこへ連れて行かれたのか 海は答えない。

 

コメント
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