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ザ・ギフト/THE GIFT

2016-11-10 10:04:59 | 劇場&試写★6以上

 

 

「ウォーリアー」「ブラック・スキャンダル」の俳優、ジョエル・エドガートンが

製作・脚本・主演を兼ね、記念すべき監督デビューを飾ったサスペンス。


ジェームズ・ワンが製作総指揮を務める。

夫の故郷に引っ越してきた若い夫婦が、そこで再会した夫の高校時代の同級生。


主演のゴードにジョエル・エドガートン。


ゴードの昔の同級生サイモンには、いい人役が多い、ジェイソン・ベイトマン。

その妻、ロビンにレベッカ・ホール。この人ショートの方が似合う。



旦那の留守中にまで勝手に現れる。

怖すぎるだろ! (っていうかそこがまず怖い)


 シカゴからカリフォルニア州郊外に移り住んだ夫婦サイモンとロビン。サイモンの故郷でもある新天地で幸せな家庭を築く二人の前に、サイモンの高校時代の同級生と名乗る男ゴードが現れる。サイモンはゴードのことをすっかり忘れていたが、旧友との25年ぶりの再会を喜んだゴードは次々と贈り物を届けてきて、次第に夫妻を困惑させていった。とりわけサイモンは露骨にゴードを煙たがり、ついには強い口調で「もう自宅に来るな」と彼に言い放つ。やがて夫妻の周囲で奇怪な出来事が続発するなか、ゴードから謝罪の手紙が届くが、そこにはサイモンとの過去の因縁をほのめかす一文があった。はたして25年前、ふたりの間に何があったのか。頑なに口を閉ざす夫への疑念を募らせ、自らその秘密を解き明かそうとしたロビンは、衝撃的な真実を突き止めていくのだった──。



7/10(70点)なかなか


思ってたより面白かった。さすが、ジェームズ・ワンが関わったからかな? 

ジョエル・エドガートンは監督のセンスあるかも。



一言


自業自得。

 

この映画、被害者と加害者が途中で入れ替わるというか、

過去に犯した罪は、受けて傷ついた本人しかわからない。という残酷な現実を描く。

 


ネタバレあり

サイコホラーとうたってるけど、サイコじゃなかった。普通にサスペンス。

脚本は以外とシンプル

愛し合う二人の前にいきなり現れたこの男何者?という感じで、ギフトを贈りつけながらどんどん夫妻に近づいてくる。

何の目的で?と興味深く惹きつけられることになるのだけど

彼は実は過去の出来事に対する復讐と謝罪を求めていた。

でも、サイモンは再会の時ですら何も覚えていない様子で自分がいかにゴードを傷つけたのか

知る由もなく、近づいてくるゴードを不気味な奴だと妻に距離を置いたほうがいいと

ゴージャスなゴードンの一軒家に招かれた際にはっきりと告げる。

(しかも予想通りそこは赤の他人の家!)

妻はやたらと疑いもせずに簡単に夫の留守中にその友達(ゴードン)を家に招き入れたりする。

途中の展開もいろいろと想像はついたけど

最終的なオチ、最後の最後まであるモノがそれこそ最恐のギフトになっていた。

(死体の一部とかだったら過去にもあったけど)

でももっとびっくりするオチかと思ってたから衝撃は意外となかった。

本当にそんなことできたのだったら恐いけど。

(っていうのは、妻がなかなかやめられないクスリを服用したかのように見せて

倒れた時に実はゴードンが家に侵入していて、気絶してる間に無理矢理、、、というもの)

そんなことできるかな。(でもギフトというタイトルだからしたんだろうけど)


数ヶ月後、不妊だったロビンが妊娠しているのを遠くから見つめるゴードン。

そして、最後のギフトがサイモンに知らされる、、、、。

信じるか信じないか。 いやタイトルがタイトルなので、

それは究極の「ギフト」


子供の頃のサイモンらによるイジメによって、事実ではないことをしたと植え付けられたせいで、

父親や自分の不幸が今もつながっている。

それを根に持った復讐なわけだけど、サイモンが引っ越してこなかったら果たせなかった復讐だよね。

映画の見せ方として、サイモンがやはりすごく仕事もできて、人当たりも良く妻思いで

という最初のイメージと実は真逆の男だった、それを妻も知らず、、、というところがうまいし、

ジェイソン・ベイトマンはいつもいい人イメージだからその意味でかなりぴったり。

実は自我が強く傲慢でいじめっ子気質なのは昔も今も実は変わっていなかった。

それも本人は全く認めないし、改善しようとも悪いとも思っていないというところで

急に被害者から加害者へと変わる。

書いてて思い出したけど、内容としてはハネケの「隠された記憶」にも似てるなと思った。

オチは全然違うけど。


これ、きっと 現実的な怖さを感じられるかどうかが、リアルな恐怖に思えるかどうかの分かれ目。



強い正義を選ぶ妻を演じたレベッカ・ホールもよかった。

もちろん、いつもはイカツイ系だけど今回、昔イジメられてた過去を引きずるオタク系地味男を

意外にもハマって見せたのはジョエル・エドガートンご本人の監督としての演出力と役者としての力量。

残酷描写はないし、誰かが死ぬシーンもなしなので痛いの、過激なの苦手な方でもOK


劇場で観て、ソンはない1本。



 公式サイト

THE GIFT       2015年   アメリカ     

10月28日より公開中〜


プレミアにて。




2 Comments

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君が“過去を忘れても、過去は君を忘れない  (zebra)
2016-11-30 18:53:18
こんばんは 先日 半田コロナシネマで見ました。

>一言

自業自得
 でしょうなあ~

>子供の頃のサイモンらによるイジメによって、事実ではないことをしたと植え付けられたせいで、
父親や自分の不幸が今もつながっている。
 ベイトマンが演じた夫のサイモンは 品性に問題ありだった。 元同級生ゴードを こういった復讐心の強いストーカーへと 人格を育ててしまった責任は間違いなくサイモンにある。

なのに、高校の時にゴードにした仕打ちに対しての サイモンの謝罪対応はひどい!原因がわかっても しょうがねえから口先だけで謝っとくか・・・と 不誠実な気持ち見え見え・・・。

サイモンは大人になった今でも 昇進のポストを巡ってライバルの同僚の経歴を偽造して 陥れようとしてんだもん! 
おかげで同僚は 職を失うことになった。
昇進のためにライバルの同僚を貶めるなんて 人としてやっちゃいけないでしょ

「君が過去を忘れても、過去は君を忘れない」 名言だ。

 じゃあ ボクからも サイモンにふさわしい格言を紹介します。

「人生から返ってくるのは、いつかあなたが投げた球。」
by 斎藤茂太
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zebraさん⭐︎ (mig)
2016-12-04 21:40:48
こんばんは。
これはもう自業自得としか言いようのない性格の男でしたねー
他人を蹴落とし、友人の顔に泥を塗ってまでして
会社のポストを奪うなんて今現在に至っても
相当な性格の悪さ。

こないだ、40年前だかの恨みで生ゴミやわいせつな言葉をメモにして送りつけてた男が逮捕されてニュースになってたけどこの映画思い出しちゃった
本当、ありえる話だけに怖い。
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