





2009年最後の劇場鑑賞はこちら。
と思ったけど最後にマイケル「THIS Is IT」(3度目)で締めにしちゃった
数々の賞を受賞しているので、期待が大き過ぎたかも。
初めから最後まで淡々としていてストーリーはゆっくりと丁寧に、、、。
息子を殺した罪で15年の刑期を終えた母。
このタイトルからもサスペンスではないって分かる感じだけど、
静かで重い、人間ドラマだったのでした。







賞をたくさん受賞orノミニーされてるだけあっていい作品だとは思うけど
息子を殺してしまったということには理由があり、
折り合いのつかない母子関係も複雑で、実の妹に自分という姉の存在を知らされてもいなくて
刑期中に唯一来てくれたのがその妹であり、出所してから住まわしてくれるのも妹。
やっぱり血の繋がりって重要。
長く会っていなかった姉妹の絆を少しづつ描いていく。
兄弟でも何でも話す関係もあれば、そうじゃない関係もあるけど
話すことで分かり合える、癒されるってこともあると思うから。
殻に閉じこまらず話せる関係でありたいと、わたしは思う。
何も理由も聞かず、家族もいるのに迎えてくれる優しい妹。
たとえ息子を殺したというのに非難せずに。

感情をぶつけ合う激しいやりとりが1シーンだけある。
その姉は、息子が重病であるため 苦しみから救いたい一心で
悩んだ末に手助けをする。
そう、安楽死...
アレハンドロ・アメナーバル監督、ハビエル・バルデム主演の「海を飛ぶ夢」でも
尊厳死について深く考えさせられたけれど、
子どもを救う唯一の方法が、母親自らが、我が子を手にかけるという手段だった。
ほかに方法はなかったのか、たとえ本人が苦しんでいても、
自分で殺めるという行為はやっぱり許されないと思う。
たとえそれが愛でも、、、。6歳という幼い子どもだから、余計にそう感じてしまう。
でも実際自分の立場になれば、その気持ちも分かるのかもしれない。
その母親ジュリエットを演じたのは、クリスティン・スコットトーマス。
いつも<化ける>女優さんだけど今回も素晴らしかった。

監督脚本は世界中で出版されている「灰色の魂」、「リンさんの小さな子」の著者
フィリップ・クローデル。
妹のベトナムの娘(養女)実際の監督の養女が起用されている。

IL Y A LONGTEMPS QUE JE T'AIME 2008年 フランス=ドイツ 117min
12月26日より、公開中~
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