べニチオ・デルトロ×マチュー・アマルリック。
フランス系アメリカ人ジョルジュ・デヴェロー著「夢の分析:或る平原インディアンの精神治療記録」を映画化。
「そして僕は恋をする」「キングス&クイーン」「クリスマス・ストーリー」などのフランスのアルノー・デプレシャン監督が
初のアメリカで全編英語で撮ったドラマ。
その3作ではマチューさん出演なので観てるけど
「そして僕は恋をする」と「クリスマス・ストーリー」が良かったな。
臨床精神分析医ジョルジュ・ドゥヴルーが1951年に発表した名著『夢の分析:或る平原インディアンの精神治療記録』を基に、
患者と医師として出会ったふたりの男が、対話診療を重ねる中で次第に互いの立場を超えて強い絆で結ばれていく。
というストーリー。
戦争からの帰還後、原因不明の症状に悩む
アメリカインディアン(ブラックフット族)、ジミーにベニチオ・デルトロ。
あまりインディアン系にも見えなかったケド
どの医者も原因がわからず、ニューヨークに住むハンガリー出身のユダヤ系フランス人の
精神分析医を担当として呼び寄せる。
そのジョルジュにマチュー・アマルリック。
マチューさん、こういう役どころはバッチリ。
背の高い恋人もいる。
というか、実際会ったとき気づいたけどマチューさん小柄なんだよね。 可愛い。
文化人類学者でもあるジョルジュは、過去にモハヴェ族の居留地で実地調査した経験を持つ。
ジミーは、ジョルジュとの対話治療で段々と心を開いていき、
母親との関係、同じ部族の婚約者との別れなど自分の人生について話し始めていく。
監督曰く、「ベニチオがもたらしてくれたものはとても大きかった。
最初はジミー役の俳優を探すのに難航し、最初はたくさんの映画を観て探したが、自分のジミーを見つけることができなかった。
同情されるような人物ではなく、社会の英雄を描きたかった」という。
ショーン・ペン監督の「プレッジ」でネーティブアメリカンの役をやっていたベニチオでコレだ!と思ったらしい。
帰還後も心的外傷後ストレス障害に悩まされ、
その治療に当たった文化人類学者で精神分析医との間に次第に生まれる心の絆。
5/10(55点)
役者がいい。
大好きな二人の名優が共演で素晴らしいのだけど、内容的には好みじゃない。
静かで淡々としているし、「立場の違う二人の友情」という普遍的テーマでもあるため
とくに見所というか、面白いと思えるところもなく感動というところまでもいかずで
DVDだったら寝ちゃうかも、くらいの内容だった。
マチューさんの演技がコメディ的で面白いのが救い。
俳優は素晴らしいけど映画化するならもっと惹き付ける要素が欲しい。
と思えるくらい、脚本が物足りない。
映画として悪いわけじゃないけど
あまり感想もないのが正直なところ。
というわけで短い感想でオワリ!
1948年。アメリカ、モンタナ州に暮らすアメリカ・インディアンのジミーは、第二次世界大戦からの帰還後、原因不明の体調不良に悩まされるようになる。カンザス州の軍病院に入院するも異常は見つからず、原因は一向に分からない。そこで医師たちは、ニューヨークからフランス人精神分析医のジョルジュ・ドゥ ヴルーを呼び寄せ、彼にジミーの診察を依頼するのだったが…。
映画『ジミーとジョルジュ 心の欠片を探して』予告編
JIMMY P. 2013年 フランス 117min
1月17日より、渋谷イメージフォーラムほかにて公開中~
デプレシャン監督は、「本屋でこの本 のタイトルを見たとき、これだ! と思いました。
精神分析学を一般の人にもわかりやすく書いたデヴェローに共感を覚えたのです」と原作との出会いを語っている。
監督の次回作は「Nos Arcadies(原題)」
「そして僕は恋をする」の主人公ポールの過去を、
子供時代、ティーンエージャー時代、そして若き日の恋の物語という三つのエピソードで描いた作品だそうで
気になる。
NY映画祭にて
↑このデルトロさんの甘い微笑みにノックダウンされる女性は多いのよね。
フェロモンセクシービーム
カンヌ映画祭にて。
マチューさんもデルトロの魅力にうっとり