ずっと以前から、推進と反対、原発問題は大問題となっているけど
3月11日のこの震災で福島の原発が今まさに危機に陥って、それまで関心を示していなかった
知らなかったという人たちも現実の、目の前に迫った事実として驚怖を感じている今。
そんなタイミングの中2月に上映していた本作が、今観るべき映画として再上映をしていたので観て来た。
連日毎回ほぼ満員のようで、お昼の監督のトークショー付きの回は15分前に行ったくらいじゃすぐ完売だった。
ミツバチが減ってきてるーーーという話を聞いてたので、
ミツバチもてっきり関係してくるのかと思ったら(いや小さな生き物も全てが必要なものだけど)
タイトルはあくまで例えでした(いいタイトル)
女性監督、鎌仲ひとみさんが手がけたドキュメンタリー映画で、大きく二つのことが描かれる。
1つは、新たな原子力発電所の建設計画が進められている山口県上関町の真向かいに位置する祝島の人々と
原発を作ろうとする電力会社との対立。
そして島の人々の暮らしを追う。
映画はヒジキの収穫場面から始まり、ビワなど祝島でとれる海山の自然の恵みの素晴らしさを映しとる。
この原発は瀬戸内海の入り口にあるこの美しい湾を埋め立てて建設されるため、
生活がかかっている島の人々は建設に26年間も反対している。
高年齢のおじいちゃんおばあちゃんが殆どといっていいほど多い。
雨の降る中でも旗やお弁当を持って明け方から夜まで反対運動をしても
電力会社は話し合いをしようともせず、計画は進められようとする。
もう一つ,脱原発を国民投票で決め、自分たちでそれぞれが電力会社を選ぶ事が出来、
co2削減をしながら、2020年までに石油にも依存しない社会づくりをめざしているという北欧スウェーデン。
彼らに言わせれば、日本の方が条件的には自然を利用し、電力を自給自足する事は北欧よりも出来る筈なのに
何故やらない?と驚いている。
祝島とスウェーデンの現状を通じて見せることで、日本でも必ずしも原発がなくても
電力は創り出せる、今後エネルギー問題の未来をどう切り開くかという事を問いかける。
7/10(77点)
詳しいわけではないし、本業はライターでもないので観て、感じた事をそのまま。
調べたらいくらでも深い記事になる問題だけど、、、。
昔から父が原発は反対だと言ってるのを聞いてはいたけど自分では何となく怖いし、調べたりもしないでいた問題。
こんな状況になって初めて、ちゃんと現実をみて危機を感じ、向き合ってみる事に至ったと思う。
去年の秋から 計測のためのブイを設置しようとする中国電力と漁民&島人たちとの対立
その記録は今年の3月まで納められていた。
対立相手の中国電力のヤツらは拡張器を使って言う、「今後も第一次産業だけでやっていけると思うんですか、
年をとった人たちばかりになってこれから困りますよ」などと。
随分ひどいことを言えたもんだ。 これは作ったセリフを言ってるんじゃなく現実のセリフ。
会社の人間としてじゃなく、利益抜きに島の人たちの事を考えたら同じ人としてそんなことよくいえるなという言葉を浴びせ
ストをやめさせようとする。
結局はお金儲けのため。美しい日本を残すとか、人々の生活の事や生死についてなんて考えちゃくれない。
さっきやっていたニュースでちょうど、スイスの会社が世界34000人対象で調べた調査で
原発について、賛成57% もあったのが、賛成49% と過半数を割ったとか。
どちらを支持するかは人の自由だしとやかく言わないけど、
原発がないと困るんだ、と思ってる人は多いと思う。
それは間違いで、なくても大丈夫という意識がない。
電力会社は日本ではただひとつで、選択の余地がないのはいかがなものか。
他国、とりあえず本作ではスウェーデンで、ある一般人のインタビューで「汚い電気」と「みどりの電気」
好きな方を消費者が選べる、しかも「みどりの電気」の方が安いという。
車も電気で走るエコカー。「汚い電気」は、儲けのために作っている電力会社供給のもの。
ある人は、日本は石油がどれだけあるんだ、どこまで買うんだとも。
そして風力発電を推進して20年間青森で活動している人もいる。
どんな事でも長所、短所があって、風力発電も完全とは言えないけど、今後の電気以外のエネルギー源の重要なひとつとして、
太陽エネルギー同様、注目。
そして何より、日本は他の国よりも遅れてる。
スウェーデンの人が、「日本は火山があり、森林がある。
自然エネルギーになる資源がいっぱいあるじゃないか。それを利用しないのはもったいないね。」と。
自分たちで何でも選んでいける国にすることも大事なこと、、、。
それにしても今後の日本。
子供たちに明るい未来と美しい、汚染されていない自然環境を残すのは困難になってきている現状だけど
一人一人が認識して、変えていこうという意志がなくては何もかえられないよね。
福島原発の問題で今既に、海が放射能汚染され始めている。
今は大丈夫といってても、これから先 10年20年後、美しい日本のままであってほしい。あるべき。
少しでも興味持った方は是非劇場へ。
後半でかかる曲と、エンディングの英語のラップ、歌ってるのは日本人ミュージシャンでカリフォルニアで活動する
SHING02という人らしいけど、この映画には合わない気がした。。。
日本語の言葉で歌う曲を起用して欲しかったなー。
ミツバチの羽音と地球の回転 2010年 日本 135min
4月16日(土)~4月26(火)まで。
渋谷ユーロスペース2階 オーディトリウム渋谷
6月アンコール上映、渋谷ユーロスペースにて。