「わたしを愛しているなら証明して。やるべきことは4つ、、、、。
詩を書いて、木を植えて、同性と寝て、そして誰でもいいから殺して。」
そんなこと言われたら、
いくら愛してたとしても、頭がおかしいんじゃない?とか
かなりイカれてる、アブないヤツ。。。。と思って怖くなるに違いない
だって出会ってすぐそんなじゃ。(すぐじゃなくてもか)
この映画、アメリカ原題は"花嫁の付き添人”=ブライドメイド。なのに邦題またひどい。
(これもつまんないタイトルだけど)
『氷の微笑』のパクリみたいになっちゃってるけど全く別もの。
ヌーヴェルバーグの現役最後の巨匠、なんて称される、クロード・シャブロル監督作品。
『いとこ同士』『主婦マリーがしたこと』『ウ゛ォバリー夫人』などが有名かな。
フランスでは2004年に公開。日本では今年3月のフランス映画祭で上映された1本。
原作はイギリス・サスペンス小説の女王ルース・レンデルの小説。
今月観たいリストにはいれてなかったけど、今月末の公開を前に試写状をいただいたので最終日、観てきた。
主演は、ミヒャエル・ハネケの『ピアニスト』で日本でも女性ファンが増えたと思われるブノワ・マジメル。
ジュリエット・ビノシュとつきあってたけど別れた。
いい男好きな人、今後 の出演も要チェックです
"男女の愛欲と官能のサスペンス"と謳うわりには官能的じゃなかったなぁー
←フローラという名の石像を隠してこっそりなでてるあたり、こちらもアブないヤツ、、、、
25歳のフィリップは、母と二人の妹と暮らすハンサムでナイーブな青年。
彼は巷の凄惨な事件の報道にも耳を塞ぐほど恐がりで、ロマンティストでいつも美しいものを愛していたい。
家の庭には昔から“フローラ”という名の石の彫像があり、フィリップはフローラを愛していた。
ある日、妹の結婚式でフィリップは妹の花嫁付添人のセンタに出会う。
センタは彼の目にはまるで愛する彫像フローラそのものとして映った。
結婚式が終了して一人家に帰ったフィリップのもとに、雨に濡れた身体でセンタが突然現れる。
そして彼女はフィリップこそ、ずっと探していた運命の男だと気づいた、と告白。愛し合うようになるが、、、。
イカれてる系女の話。
想像してたほど、エロティックではなく、想像したほどびっくりする展開や謎めいたサスペンスという感じではなく、当時75歳(現在77)の巨匠監督が撮ったということで
昔の映画の雰囲気がいい感じではあるのだけど、、、。
イカンイカン、最近はどうも衝撃的な結末というのを期待しちゃったりするもんだから
こんなラストだとちょっと物足りなく思えてしまう。
好きになった女がイカれてるかと思えば、本人もちょっといっちゃってるから手に負えない。
そこまで愛にのめり込んだ女のこと、愛で返せるものなのかなー?
わたしはムリだな。
情熱的で思いこみの激しい人は怖い!とまたまた思わせる作品なのでした。
(最近だと『あるスキャンダルの覚え書き』もそう)
お相手となったアブなくて謎めいた女、センタには
ローラ・スメット。父がジョニー・アリディ、母がナタリー・バイといわれてもピンとこないけど
芸術一家の娘なのね。
日系かと思った。綺麗なんだかそうじゃないんだか、危うい感じ。
でもイカれた影のある女、ぴったりしてた。
5/10
この監督のファンの人か、ブノワ・マジメルのファンなら退屈しないで観られると思う。
世界観はあったけど話はそんなに面白くもなく、、、、。
どういう展開になるかという興味で観入ってたけど意外と何もなかった。という印象。
公式サイト
La Demoiselle d'honneur 2004年 フランス=ドイツ 107min
6月30日より、渋谷QAXほか順次ロードショー
邦題になってるあの石のフローラは凶器になるのかと思ったら関係なかった。
あんな石像、いきなりもらっても嬉しくないなー(笑)
明日も、今月公開の新作観てきます
面白いかナ?
人気blogランキング←please click
クリックしてくれるとうれしいな
いつも読んでくれてありがとう