なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

終了間際に高齢者受診

2014年10月04日 | Weblog

 今日は日直で出ていた。午前中は開業医の先生方が診療しているので、受診数は少なかった。午後も少ないままだったが、日直の終了間際に高齢男性が受診した。糖尿病で通院している89歳男性で今日から高熱が出たという。少し食欲は落ちているというが、歩いて診察室に入ってきた。左下肺野にラ音が入るような気がしたが、胸部X線で肺炎の浸潤影はなかった。前立腺肥大があり、尿路感染症の疑いがあると思いながら血液検査・尿検査を行った。明らかに尿混濁があり、排尿障害を元にした尿路感染症と診断した。costovertebral angle tendernessはなかった。前立腺炎の可能性もある。ちょうど当直の先生が来て、外来で担当していることもあり、入院治療の主治医になってもらうことにした。

 その後、88歳男性が食べられなくなって、動けなくなって受診した。こちらは最初から当直医にお願いした。骨と皮というか、老衰といいたくなる状態だった。9月末に内科外来受診していた。担当は大学病院からの応援医師だった。パーキンソン症状があるので神経内科外来に回した。神経内科医はネオドパストンを開始していた。内科を受診した時に全部検査をしていて。胸部X線・CTで両側肺に誤嚥性肺炎と思われる陰影があり、炎症反応も上昇していた。パーキンソン症状よりも肺炎の治療が開始されるべきだった。(非難したりはしません。自分もいろいろやらかすので自戒するのみ。)

 脱水状態だったためだろう。点滴が開始されると、顔に生気が出てきて、話ができるようになった。8人の大家族で介護力はありそうだ。ただし孫に話によると。今までは患者さんの妻にまかせきりで、あまり関心をもって見ていなかったという。入院して点滴と抗菌薬で治療が開始されるが、さっそく週明けに介護保険申請をしてもらうことになる。

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