なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

結核性頸部リンパ節炎?

2014年06月27日 | Weblog

 昨日の午後、病棟で腎臓内科医の相談を受けていると、耳鼻科外来の看護師さんから電話が来た。耳鼻科の先生が相談したいことがあるという。右頸部リンパ節が腫大して、中心部は液状(膿瘍)になっている。そこから穿刺吸引すると、抗酸菌塗抹でガフキー5号と判定された。結核菌のPCR・培養は提出したが、どうしましょうということだった。

 58歳女性が右頸部が腫れているとして、外科外来を受診した。CTで見ると、右頸部リンパ節が腫大して、中心壊死のかっこうで、液状になっている。胸部X線・CTで明らかな肺結核の病変は指摘できない。外科から耳鼻科(大学病院からの応援)に紹介となった。家族に結核の既往のある人がいるそうで、抗酸菌の検査が出されたという経緯だった。

 喀痰は出ないが、高張食塩水の吸入をしてでも、喀痰を出すべきなのか。あるいは喀痰が出なければ胃液の抗酸菌検査をすべきなのだろうか。昨日の段階では、穿刺液で出ているだけなので、PCRの結果を待つことにした。非結核性抗酸菌症ということもないだろうから、結核なのだろう。当院では結核の治療はしていないので、他院へ紹介になる。

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