なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

内科学会から帰る

2013年04月13日 | Weblog

 昨日から内科学会に行って、今帰ってきた。心臓聴診のセミナー出席が今回のメインだった。聴診のモデルであるイチローと初めて対面した。開発者の高階先生も来ていた。かつて高階先生が医学書院から出されていた空欄に埋めるような形式の本が懐かしい。この後も高階先生の著書は何冊か購入した。7人ひと組でイチロー君の脈を触診して、心音を聴取した。直接指導にあった関西電力病院の斎藤の解説(関西弁と大きな身振り手振り)がとても分かりやすかった。とりあえず一般内科医としては、Ⅰ音やⅡ音の減弱と亢進・Ⅱ音の分裂・収縮期雑音(ASとMR)・拡張期雑音(AR)が分かればいいということが分かった。

 心音については、沢山俊民先生がケアネットから出されたDVDを持っているので、繰り返して見ることにした。臨床心臓病学教育研究会のホームページで心音が聞けるので、さっそくアクセスすることにした。高階先生が開発した聴診器はよく聞こえるが、市販はまだされていないそうだ。売り出したら、是非購入したい。

 教育講演は一部しか聞けなかったが、肺炎・結核・血管炎の講演は良かった。学会に行ったときは記念に医学書一冊買うことにしている。今回は中外医学者から出たばかりの「電解質輸液塾」を購入した。慶応大学での学生向けの講義がベースになっているそうだ。慶応と言えば、和田孝雄先生の「輸液を学ぶ人のために」は初版・第二版・第三版と買って何度も読んだものだ。はじめにで、和田先生に触れているところがあって嬉しかった。他にほしい本があったが、買って持ち帰るのも大変だし、郵送してもらうほどでもないので、明日にでも地元の丸善やジュンク堂で購入することにした。

 12日に、NHKテレビでまた始まった総合診療医ドクターGをホテルで見た。再発性多発軟骨炎の症例で、見事に当てた音羽会病院の研修医はすごい。リウマチ膠原病の本に病名としては載っているが、実際に見たことはないし、鑑別診断で考えたこともない。上野先生のリウマチの本を見ると、症状がわかりやすく記載されていた。恐れ入りました。

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