3月28日(木)の呼吸器外来に来てもらっている先生(大学病院から)には何かと教えてもらっている。その日は当方を含めて内科常勤医4名に相談する患者さんがいた。
当方は血液培養でCandida albicansが検出された患者さんだった、外来が終わるのを診察室の外で待っていて、すぐに相談できた。
別の内科の先生が相談したのは、もともと外来で診ている83歳男性だった。3月18日に咳と食欲不振で受診して、右胸水と胸膜下に散在する腫瘤があった。
今年の1月10日の胸部X線では胸水貯留はない。そこでは腫瘤影はなさそうとなっていたが、胸膜下の病変で判読が難しそうだ。(左が3月18日、右が1月10日)
肺全体に気腫性変化がある。右胸膜下に半円形の腫瘤が散在している。胸水の内にも同様の腫瘤が埋もれている。
原初性肺癌ではなく、転移性肺癌か悪性胸膜中皮腫だろう、ということだった。胸腹部CTで明らかな原発巣は指摘できないし、形態は中皮腫と思われる。
胸水細胞診では証明しにくいが、1回は出してみるべきか。地域の基幹病院ならば胸膜生検もできると思う。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます