なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

慢性閉塞性肺疾患の急性増悪

2014年04月16日 | Weblog

 83歳男性が呼吸困難を訴えて、午後に内科外来を受診した。診療は午前のみなので、外来看護師さんの表現は、いきなり飛び込んできましただった。一昨日かららしい。普段は前立腺肥大で泌尿器科に通院し始めたばかりだった。発熱は自覚していなかったが、37.2℃だった。酸素飽和度が80%前半で、酸素吸入を開始した。炭酸ガス分圧は47mmHgだった。酸素1L/分程度で酸素飽和度が91~2%くらいになった。

 胸部X線で両側肺に気腫性変化があり、今でも喫煙している。両側肺に斑状影が散布していた。黄色の痰がでたので、そのまま喀痰培養に提出した。後から、細菌検査室から肺炎球菌が見られますと報告があった。HbA1cが8.0%と糖尿病がある。聴診で喘鳴(wheeze)が軽度に聴取された。

 自分で車を運転して病院まで来ていた。妻と二人暮らしで、子供はいないそうだ。何かあれば、甥っ子に頼むらしい。このまま入院してくださいというと、今日は絶対にできない、明日ならいいという。看護師さんも交えて何度も入院を勧めたが、頑としてきかない。セフトリアキソン1gとデカドロン4mgを点滴静注して、ソルラクト500mlの半分が入ったところで、帰ってしまった。夜間に救急搬入されないといいが、多分苦しくても自分で車で来るような気がする。明日午前10時に入院すると約束して帰った。

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