なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

日曜日の日直

2012年04月02日 | Weblog
 昨日の日曜は日直だった。インフルエンザB型とウイルス性胃腸炎の小児と大人が目立った。尿管結石が2名来て、ひとりはボルタレン座薬で痛みが治まったが、もうひとりはなかなか軽快せず、けっこう過剰とも思える治療になってしまった。
 
 80歳台後半の女性。突然の嘔吐と意識障害で発症し、救急搬入された。頭部CTでくも膜下出血だった。搬入時、意識は3桁で呼吸も不規則と思われたため、気管挿管したが、その後自発的に上肢を動かし始めた。当院は脳外科医1名で、くも膜下出血は扱えないので、脳外科医複数の基幹病院へ転送した。
 
 80歳台後半の男性。急に胸が苦しくなり、救急搬入された。心電図は心房細動だが、心拍数としては頻脈ではない。聞いてみると、内科開業医でふだんから心房細動といわれているらしい(と、その時は聞いた)。動悸かと聞いたが、動悸ではなくて、とにかく胸が苦しいという。ST低下がみられたが、ST上昇はなさそうで、よくわからない。当院は土日に心カテーテル検査はできないため、急性心筋梗塞疑いで上記の基幹病院へ転送した。結局、発作性心房細動の症状として胸が苦しいと訴えたもので、心筋梗塞ではなかった。ふだんは洞調律で、一過性に心房細動になったことがあるというのが、正しい既往歴だった。搬送してから、看護師さんと、「心筋梗塞ではないかなあ」、「搬送して結果的に大したことなければ、それはそれでいいか」などと話していたが、見事にハズレだった。搬送先の先生、すみません。
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