なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

側頭動脈炎

2012年01月30日 | Weblog
 80歳女性。側頭動脈炎。
 今日の内科再来に来た。2年前に肺炎で開業医の先生から紹介されて入院した。非定型肺炎も想定して、抗生剤を数種類使用したが効果がなかった。入院前からあった咳はなくなり、発熱が続いた。胸部X線・CTを検討すると、肺の陰影は陳旧性のものらしいということになった。
 改めて不明熱の患者さんと認識しての原因検索を行った。患者さん自身は時々しか訴えなかったが、入院前から頭痛(右側頭部)があり、それ以前にはなかった。顎跛行があるかどうか聞いてみたところ、噛んでいるうちに疲れて途中で休むという。側頭動脈炎と診断して、年齢を考慮してプレドニン中等量から開始したが、著効を呈した。漸減して維持量を継続してきたが、あっという間に2年が経過した。プレドニンを中止して、再発再燃しないか経過をみることにした。
 当院では側頭動脈の生検ができないかと思っていたが、治療を開始して少し経過したころに外科の先生に聞いてみたところ、頼まれればしますよとアッサリ言われた。アレ、そうでしたか。

 79歳女性。側頭動脈炎・リウマチ性多発筋痛症?
 アルツハイマー型老年認知症で神経内科に通院している。四肢の疼痛と右側頭部痛を訴えているらしいが、よくわからない。点滴や採血する時は看護師数人でおさえないとできない人で、けっこう力が強い。とりあえず感染症は否定的なので、プレドニンを短期間処方して経過をみることにした。
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