Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

株主優待乗車券利用で、小倉駅で途中下車するなら

2018年03月10日 | ■旅と鉄道


 12月に出かけた、阿蘇・大分・下関の旅では当初、上記図のようなコースの株主優待乗車券を利用するつもりでした。しかし久留米駅で申し込んだところ、2つの理由でNGという回答に。
 1つ目の理由は前ページで紹介しましたが、株優だからこそNGだった、2つ目の理由とは…?


通常の切符で小倉駅で途中下車する場合の扱い

 略図だと上記のような路線図になりますが、小倉駅付近を詳しく書くと、以下の通りです。



 小倉駅は片道乗車券のルートから外れ、西小倉~小倉間は往復乗車になります。小倉駅で降りずに乗り通す場合には特例があり、西小倉~小倉間の運賃は不要です。
 もし小倉駅で途中下車するのであれば、西小倉駅で途中下車したものとして、西小倉~小倉間の運賃を別途精算することになります。今回、小倉で途中下車する予定だったので、小倉で特急券を分割するようなコースを組みました。


株優の特急券は、乗車券を発行した区間のみ発行可能…なので?

 JR九州の株主に、100株あたり1枚が進呈されるJR九州の鉄道株主優待券。1枚を利用すると、片道の乗車券に加え、同じ区間内の特急券(+グリーン券)も半額になるというルールです。
 阿蘇~大分~西小倉~博多~久留米間の乗車券と同時に購入すれば、阿蘇~大分、大分~小倉、小倉~博多、博多~久留米間それぞれの特急券も半額で購入できる…と思ってました。


「矛盾」に対し、柔軟に扱ってもらえることに

 そう、僕の考えたコースでは西小倉~小倉間で、無割引の乗車券に株主優待割引の特急券をかぶせることになってしまうため、切符として成り立たないことになってしまうのです。

 JR九州の株主優待が始まってまだ1年足らず。どうやら初のケースだったようで、本社預かりで揉んでもらうことに。翌日、
 「西小倉~小倉間の無割引乗車券を同時購入する場合に限り、小倉までの株主優待割引の特急券を発行してよい」
 という回答を頂きました。おそらくは規則上明文化されたものではなく、柔軟に運用してくれたのだと思います。ありがとうございました!


 今回の2件の扱いに関しては、久留米駅でも時間をかけて対応して頂き、本社の方でも丁寧に扱って頂いたと思います。おかげさまで、楽しい旅ができました。この場を借りて、御礼申し上げます。

豊肥本線代行バス(肥後大津~阿蘇)は「開通扱い」ではない、そうです

2018年03月10日 | ■旅と鉄道

 2017年12月に出かけた、阿蘇・大分・下関の旅では当初、上記図のような久留米発・久留米着の株主優待乗車券を利用するつもりでした。しかし久留米駅で申し込んだところ、2つの理由でNGという回答に。その理由、分かりますか…?

 1つ目は通常の乗車券でもNG、2つ目は株優だからこそNGになったものです。まずはその、1つ目。


通常、列車代行バスは「開通扱い」になる

 JRの鉄道路線が災害等で不通になった際、平行バス路線への振り替えや、列車代行バスの運行が行われることがあります。九州内でも現在、豪雨災害の影響で、日田彦山線・久大本線の日田~夜明~添田間においてバス代行輸送を実施中です。

 この際、代行輸送が始まった時点で、当該区間は「開通した」ものとして、切符を発売するのが通例です。日田彦山線・久大本線経由の切符も、問題なく発行できます。


豊肥本線・肥後大津~阿蘇間でも、実は代行バスが運行中

 熊本地震の影響で不通になっている、豊肥本線の肥後大津~阿蘇間でもバス代行輸送を実施中です。しかし時刻表では運行時刻を公表しておらず、JR九州のホームページにも掲載されていません。

 JR九州熊本支社のホームページでは公表されているものの、
・主に地元の学生利用のお客さまの通学支援のため運行しております。
・一般の方もご利用できますが、学生の優先利用をお願い致します。

 との注釈入り。平日こそ7往復が走るものの、土曜日は3往復になり、日曜日は運休というダイヤです。輸送力が充分でないゆえの扱いと思われます。




豊肥本線代行バスは「開通扱い」ではない

 もちろん通学客優先のバスに、ただの旅行者として乗るつもりはなく、平行する他社の路線バスを利用する予定でした。しかし乗らずとも、乗車券だけでも通しで買えれば、全区間で株優が適用になり安くすむので、発行してもらえないかと考えたのです。
 代行バスに関してはホームページにも、
・同区間を含む定期乗車券、回数乗車券、普通乗車券でご利用頂けます。
 と記載されており、通例通り代行バス区間を含む乗車券も発行できるものと理解していました。

 しかし駅でトライしてもらった結果は、NG。豊肥本線内(もしくは熊本支社管内?)であれば「開通」として切符を発券しているものの、それ以外の場所から発着する場合は「開通」とはみなさない運用なんだそうです。



ネット割引を活用して実害はほぼなし

 限られた運行になっている代行バスの状況を考えれば、やむを得ない措置。阿蘇の観光産業復興のためにも、1日も早い全線復旧を願うばかりです。
 切符を買えないとなれば仕方がないので、株優の乗車券は阿蘇~大分~小倉~久留米間のみ確保。久留米~熊本間は新幹線のネット早得で抑え、熊本~肥後大津間はICカードを利用しました。
 ネット早得も半額近い割引なので、実害はほぼゼロで済んだのは幸いでした。

 さてもう一つの理由は、次のページにて。