Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 いよいよ10月から走り始めた、クルーズトレイン「ななつ星」。
 九州ローカルのテレビで、JR九州の唐池社長が具体的に語ってから3年、本当に実現するのだろうかと思ってきましたが、あれよあれよという間に営業運転にこぎ着けていました。

 僕も関心を寄せてきた列車でしたが、試運転を見ることはかなわず、初列車の出発も平日だったため、立ち会うことはできませんでした。
 運行開始2週目からは、土日の運行になる1泊2日コースがスタート。休みの日に気軽に見られるようになったので、暇を見つけては「ななつ星観測」に出かけています。


 11月2日土曜日。この日は博多で友人の結婚披露宴があり、最終有明で久留米へ下る途中、鳥栖で下車しました。後続の普通電車が出るまでの間、20分間の観測です。
 午前1時前という深夜にも関わらず、数人のギャラリーが取り囲んでいました。


 豪華列車にも関わらず、クルーはギャラリーにもフレンドリー。「いかがですか」と問われたので ぶったまげました!と答えると、「車内もぶったまげますよ!」と、サロンカーのブラインドを上げてくれました。
 ガラス1枚を隔てた向こう側に広がる飴色の世界に、うっとり羨望の眼差しを向けました。


 11月3日日曜日は、久留米市内の近所の踏切で待ち構えました。
 ありふれた日常の風景に、非日常の輝きが走り抜けて行きます。

 踏み切りの向かい側にはカメラを構える親子がおり、踏切待ちの車のドライバーも雰囲気を察知して、ケータイを取り出して写真を撮っていました。


 最後尾のデラックススイートのブラインドが上がっていたのを見たのは、この時が唯一です。
 
 優美な姿を見送り、家に引き返していたところ、おばあちゃんから声を掛けられました。
 「ななつ星、ついに見れました~テレビで見たよりずっと良かった…いい冥土の土産ができたわ~」
 いやはや、僕の何倍もの羨望の眼差しで見られていたのですね。


 11月10日日曜日は、入場券160円を払って久留米駅へ。
 わずか1分停車にも関わらず、駅内外には30人ほどの人が待ってました。


 「1分停車なので、触ったりしないで下さい~」
 アイドル並みの扱いを受けながら、博多までラストスパートを掛けて行きました。


 そして11月16日土曜日は、神埼駅へ。22時14分から23時06分まで停車し、ライトアップされている吉野ヶ里遺跡を遠望する時間になっています。
 22時30分頃駅に着くと、コンコースではななつ星の乗客向けの解説を行っているところでした。売店も開いており、お土産品を売っています。地元観光協会の頑張りが伝わってきます。


 ホームに降りると、もう見慣れてきた つややかな車体がお出迎え。
 半分くらいの部屋は明りも付いておらず、すでにお休み中のようです。


 ダイニングカーのブラインドが開いていました。
 どんな食事が出されるんでしょう、見てみたいものです。


 ホームには、ちびっ子も含めて40人ほどのギャラリーが見物していました。
 そこに佐賀方面からの普通電車が到着し、降りてきた乗客は「おおっ!」という表情を見せます。


 時ならぬ豪華列車の登場に、改札に向かわず そのまま見物していく人の姿も。
 エンブレムをバックに、ケータイカメラで記念撮影する姿も見られ、知名度もスター性もばつぐんです。


 見物客が多く、その間には特急電車も通過していくことから、ホームには駅員さんと警備員さんも出て安全確保に当たります。
 豪華列車は乗務員だけでなく、多くの地上クルーも支えていることが、深夜の小駅からも分かります。


 DXスイート2室のみの、国内最高級車両・7号車のつややかな車体。

 この日はじめて、車内でくつろぐ乗客も見たのですが、豪華列車の雰囲気にふさわしい方々ばかり。
 僕のような30代は新婚旅行でもない限り、乗れない列車なのかなとも感じました。

 ただ羨望の眼差しが向けられる、簡単には手に届かない「憧れ」の列車が身近に走っているというのも、夢のあることだと思います。
 この列車にふさわしい人間になれたら、いつかはきっと…という思いを抱きながら、これからも「ななつ星観測」を続けていきます。

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 夏から冬へ、一気に移り変わるようになってしまった昨今。秋を追い求めるには、一瞬を突くタイミングを読まねばならなくなってきました。
 11月第3週末、四季のある国に生まれた喜びを感じたくて、ドライブへ。仲間とともに、高千穂へと出発です。


 南阿蘇村に差し掛かる頃には、うっすら山が色付き始め…


 県境のループ橋を回る頃には、山は点々と黄や赤に彩られていました。


 高千穂町中心部へ向かっていると、突如赤い車両が!車を停めてもらい駆けよると、それは旧高千穂鉄道のパノラマカー「たかちほ」号でした。
 保存の話は鉄道雑誌で読んだことはあったのですが、場所まではよく知らず、突然の再会にテンションが上がります。


 車内も現役当時そのまま。高校2年生…もう15年も前に乗った記憶がよみがえります。
 一昨年までは喫茶スペースだったようですが、今は休憩所として利用されるのみ。それでもきれいに清掃されているのは救いで、末永く保存されてほしいものです。


 たかちほ号が保存されているのは、ひむかの黒馬でお馴染み神楽酒造の「トンネルの駅」なる施設です。
 熊本~延岡を結ぶべく工事が進んでいた九州横断線の最後の区間、高森~高千穂間ですが、9割以上が完成したところで、国鉄改革のあおりを受け工事中止の憂き目に。


 高千穂~延岡間も水害で廃止となり、ついに夢途絶えたトンネルは今、酒の貯蔵蔵として活用されています。
 見学自由のトンネルにはぷーんと酒の匂いが漂い、「呑み鉄」にはたまらないスポットでした。


 ほとんど完成していた橋脚は撤去されてしまいましたが、トンネルの駅の横の橋脚は残され、蒸気機関車が「お召列車」の装飾で飾られています。
 時代に恵まれなかった路線でしたが、一度乗ってみたかったと今も思うのでした。


 猪焼肉をがっつり食べて、高千穂峡散策に出発!






 色付く木々は、どこを切り取っても絵になります。


 前に高千穂へ来たのは14年前。あの時は、某旅行会社のバイト添乗員として、仕事で来ました。
 はじめての地の仕事に緊張していて、景色なんてろくに覚えておらず、新鮮に感じられました。


 高千穂といえば渓谷ボート!
 しかしベストシーズンともいえるこの日は、1時間~1時間半待ちということで、泣く泣くパスです。


 帰路は、白川水源に立ち寄り。ゴポゴポと湖底から湧き出す大量の水は、目の前にあるのになんだか不思議な光景です。
 駐車場は離れていて、12リットルの水タンクを運んだらちょっと筋肉痛になりました。


 駐車場横の「とまとロール」のお店。ゆっくり食べて行きたかったけど、夕方4時半のオーダーストップの時間を過ぎていて、お持ち帰りに。
 ほんのりとトマトの香りが広がり、甘いクリームとの相性も案外よかったです。そういえば韓国では、トマトが「果物」に分類されてたっけ。


 夕方に来たからこそ、出会える風景も。
 夕陽に色付く山と、柿の木。正しい日本の秋の風景です。


 つるべ落としの秋の陽。阿蘇ファームランドに着く頃には、お目当てのイルミネーションが始まる時間になっていました。
 きれいはきれいなんだけど、「玉切れ」が多かったのは残念!LEDではないので、玉の交換作業は手間がかかるみたいです。


 むしろ、エントランスの電飾の方が迫力あったかも。


 宿泊棟のファームヴィレッジの「住宅街」を見下ろします。

 九州観光マスターの試験では、九州でもっとも集客力を誇る観光施設は、ハウステンボスでもグリーンランドでもなく、実は阿蘇ファームランドである…という設問があり、それで知っていたファームランドですが、実際に行ったのは今回が初めて。
 ドーム型離れの宿泊は楽しそうだし、温泉は大規模。食事処もよりどりみどりで、今度は仲間内でわいわい泊りに来たいなぁと思いました。韓中からの観光客も多く、九州が初めての韓国の友達と来ても喜ばれるかも。


 最後は熊本市内に立ち寄って、夕ご飯。
 鶴屋百貨店では はやくもクリスマスのイルミネーションが始まっていて、いよいよ冬に向かってまっしぐらの気配を感じました。

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