随分時間が空いたけど「写真集を読む」というクラスのメモ続きです。
前の分はこちら→写真集を読む1:スナップ写真
各写真家、写真集について、一応自分でも一通り調べてるけど
ひとりにつきひとつずつブログに書いていくと
何ヶ月も写真家紹介ばかりになってしまうので
書くのはざっとメモ程度にしときます。
リンクもあんまり貼りすぎないようにします。
間違いもあったら、やさしく指摘して下さい(笑)。
荒木経惟
最も売れてる写真集といわれる
「センチメンタルな旅 冬の旅」は
写真集には珍しく1990年代初めから、未だに増刷されている。
私小説、私写真と言われる。
「センチメンタルな旅」は結婚から新婚旅行を撮ったものを手作りで作った。
「冬の旅」は妻が病気になってから日付入りのコンパクトカメラで撮った。
文章が添えられている写真集。
植田正治
生涯アマチュア、という姿勢を貫いた写真家。
当時東京では土門拳らのリアリズム写真が盛り上がっていたが、
全く迎合せずに、自分の個性とペースでずっと写真を撮り続けた人。
中国地方で写真家集団を作り毎月発表する活動もしていた。
August Sander (ドイツ人1876ー1964)
20世紀の人間をすべて記録しようと考えた。
人は職業によって特徴のあり方が見えるのでは?、
それを分類して見せると20世紀の人々の全容がわかるのでは?と
あらゆる階層の家族写真を撮ったが
まだ写真が普及してないので、慣れていない被写体の緊張が伝わる。
(写真の発明は1839年フランスに於いてだが
広まったのは1900年代に入ってから)
写真を撮るのは、
まず見る、次に観察する、そして考えるのが大事と言った。
Thomas Struth (ドイツ)
コンセプトをまずきっちり立てて撮るファミリーポートレート。
ドイツ人らしい律儀さがある。
世界各国をめぐり、そこの家族写真を各家で撮った。
江成常男
アメリカに住む日本人の戦争花嫁や中国残留孤児、旧満州国、原爆など
主に日本の負の遺産を撮った写真で知られる。
1970年頃、インタビュー付きでNYに住む家族100の写真集を出した。
Nicholas Nixon
妻とその四人姉妹を1970年代~撮り続けた
ブラウンシスターズが有名。
「ファミリーピクチャーズ」では自分の子どもを8×10で撮った。
Sally Mann
8×10で、粒子の見えない滑らかなトーンの
美しい写真に子どもたちを撮った。
大きなカメラでまなざしをしっかり見つめて撮る。
子どものヌードのポルノ性が問題になり話題になった。
島尾伸三
作家の島尾敏雄の息子。映画かもされている「死の刺」は読んだけど
ほんとうに何とも言えない本でした。
私小説と言うか、精神を病んだ妻の凄まじい嫉妬とDVに耐えながらも
どうにもふらふらする夫の小説家の、しつこく疲れる話です。
その中に出てきてた子どもがこうして写真家になってるのだと思うと
いろいろと感慨深いものがあります。
「生活」シリーズ。文と写真の構成。
潮田登久子(1987~)
「冷蔵庫シリーズ」は今も続く。
冷蔵庫を正面から撮ったもので、
扉を閉めてあるのと開けたのと並列に表示。
家庭も時代も見える写真。
展示では実物大に引き延ばしたプリントで。
Nan Goldin
血のつながらない友人などを家族のように撮る。
日記を書くようにコンパクトカメラで自分の実体験をそのまま撮った。
80年代からは、エイズの友人などを被写体に。
Lee Friedlander
前回のスナップの回のブログにも書いたけど
美術館で写真展というのが日本では考えられなかった時代に
NYの近代美術館で写真展をした先駆者。
街のスナップの他に
出会ったときからの妻の写真を撮り続けた写真集がある。
長島有里枝
90年代ガーリーフォトグラファーとして
蜷川実花やHIROMIXと共に有名に。
「not six」ろくでなし、の意味。
それまで女性が夫を撮った写真集がほとんどなかったので
画期的と話題になった。
離婚後のエッセイ集「背中の記憶」は写真なし。
若木信吾
カメラマン本人のルーツを追った写真が好きだと気づき
子どもの頃から撮っていた祖父の写真を撮り続ける。
浅田まさし
家族でいろんな職業に扮して、
その写真を撮った「浅田家」
梅佳代
祖父を撮り続けた写真集「じいちゃんさま」
古屋誠一
自殺した妻クリスティーネの写真を
年代順にプリントし直し再構成する、を繰り返す写真家。
上田義彦
個人的に好きな写真集「at home」は
主にライカで撮られた白黒スナップ写真。
これについてわたしが以前書いたブログ→「at home」
前の分はこちら→写真集を読む1:スナップ写真
各写真家、写真集について、一応自分でも一通り調べてるけど
ひとりにつきひとつずつブログに書いていくと
何ヶ月も写真家紹介ばかりになってしまうので
書くのはざっとメモ程度にしときます。
リンクもあんまり貼りすぎないようにします。
間違いもあったら、やさしく指摘して下さい(笑)。
荒木経惟
最も売れてる写真集といわれる
「センチメンタルな旅 冬の旅」は
写真集には珍しく1990年代初めから、未だに増刷されている。
私小説、私写真と言われる。
「センチメンタルな旅」は結婚から新婚旅行を撮ったものを手作りで作った。
「冬の旅」は妻が病気になってから日付入りのコンパクトカメラで撮った。
文章が添えられている写真集。
植田正治
生涯アマチュア、という姿勢を貫いた写真家。
当時東京では土門拳らのリアリズム写真が盛り上がっていたが、
全く迎合せずに、自分の個性とペースでずっと写真を撮り続けた人。
中国地方で写真家集団を作り毎月発表する活動もしていた。
August Sander (ドイツ人1876ー1964)
20世紀の人間をすべて記録しようと考えた。
人は職業によって特徴のあり方が見えるのでは?、
それを分類して見せると20世紀の人々の全容がわかるのでは?と
あらゆる階層の家族写真を撮ったが
まだ写真が普及してないので、慣れていない被写体の緊張が伝わる。
(写真の発明は1839年フランスに於いてだが
広まったのは1900年代に入ってから)
写真を撮るのは、
まず見る、次に観察する、そして考えるのが大事と言った。
Thomas Struth (ドイツ)
コンセプトをまずきっちり立てて撮るファミリーポートレート。
ドイツ人らしい律儀さがある。
世界各国をめぐり、そこの家族写真を各家で撮った。
江成常男
アメリカに住む日本人の戦争花嫁や中国残留孤児、旧満州国、原爆など
主に日本の負の遺産を撮った写真で知られる。
1970年頃、インタビュー付きでNYに住む家族100の写真集を出した。
Nicholas Nixon
妻とその四人姉妹を1970年代~撮り続けた
ブラウンシスターズが有名。
「ファミリーピクチャーズ」では自分の子どもを8×10で撮った。
Sally Mann
8×10で、粒子の見えない滑らかなトーンの
美しい写真に子どもたちを撮った。
大きなカメラでまなざしをしっかり見つめて撮る。
子どものヌードのポルノ性が問題になり話題になった。
島尾伸三
作家の島尾敏雄の息子。映画かもされている「死の刺」は読んだけど
ほんとうに何とも言えない本でした。
私小説と言うか、精神を病んだ妻の凄まじい嫉妬とDVに耐えながらも
どうにもふらふらする夫の小説家の、しつこく疲れる話です。
その中に出てきてた子どもがこうして写真家になってるのだと思うと
いろいろと感慨深いものがあります。
「生活」シリーズ。文と写真の構成。
潮田登久子(1987~)
「冷蔵庫シリーズ」は今も続く。
冷蔵庫を正面から撮ったもので、
扉を閉めてあるのと開けたのと並列に表示。
家庭も時代も見える写真。
展示では実物大に引き延ばしたプリントで。
Nan Goldin
血のつながらない友人などを家族のように撮る。
日記を書くようにコンパクトカメラで自分の実体験をそのまま撮った。
80年代からは、エイズの友人などを被写体に。
Lee Friedlander
前回のスナップの回のブログにも書いたけど
美術館で写真展というのが日本では考えられなかった時代に
NYの近代美術館で写真展をした先駆者。
街のスナップの他に
出会ったときからの妻の写真を撮り続けた写真集がある。
長島有里枝
90年代ガーリーフォトグラファーとして
蜷川実花やHIROMIXと共に有名に。
「not six」ろくでなし、の意味。
それまで女性が夫を撮った写真集がほとんどなかったので
画期的と話題になった。
離婚後のエッセイ集「背中の記憶」は写真なし。
若木信吾
カメラマン本人のルーツを追った写真が好きだと気づき
子どもの頃から撮っていた祖父の写真を撮り続ける。
浅田まさし
家族でいろんな職業に扮して、
その写真を撮った「浅田家」
梅佳代
祖父を撮り続けた写真集「じいちゃんさま」
古屋誠一
自殺した妻クリスティーネの写真を
年代順にプリントし直し再構成する、を繰り返す写真家。
上田義彦
個人的に好きな写真集「at home」は
主にライカで撮られた白黒スナップ写真。
これについてわたしが以前書いたブログ→「at home」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます