sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

向田邦子「鮒」朗読

2019-11-18 | 芸術、とか
今まで聴いた朗読の中で一番良かった。
いや、プロの役者さんの朗読を生でちゃんと聴いたのが初めてだったかもしれない。
すごいなぁ。

食事をして、あるいはしながら朗読やダンスやお芝居を観るという企画で
狂言で稲垣足穂を読むというのを以前神戸で見てて、それがすごく良かったのですよ。
その時の感想→「狂言師の稲垣足穂」
それで今回は別のもの、と向田邦子の短編の朗読を選びました。
朗読される林英世さんは、以前朗読のワークショップで教わったこともあり
その時に、役者さんってすごいなぁと感動した方だったので安心して楽しめました。

お寿司屋さんでお寿司をいただきお酒をいただき、
それから二階にあがってお座敷に並べられた椅子で聴きます。
林さんはシックなお着物が素敵だった。お寿司屋さんの雰囲気にも合っていました。

向田邦子は何か読んだことがあると思うし、ドラマ化されてるものもあるし
向田邦子の料理本も持ってるし、なんとなく親しみはあるけどこの短編は記憶にない。
でも、これがまたすごくうまい小説で、小説のうまさを隅々まで伝えながら、
その世界に引きずり込む朗読のうまさに、いやはやすっかり舌を巻いた。
朗読自体は30分ちょっとなんだけど、ひとりの声だけで演じるというのは
聴いてる以上にすごく大変なことだろうな。
芝居以上にごまかしがきかないんじゃないかな、何しろ声だけに全てをこめるんだもんな。
ワークショップでもやればやるほど難しくなって声が出せなくなったわわたし。
いろんな声が出るけどどの声をどう選んでどのように出すか、選択の連続。
絵を描くときもそうだけど、絵は考えないでも自然に選んで自然に手順を見つけて描くけど
声でそれをするのに全く慣れていないので、本当に難しかった。
朗読、おもしろいなぁ。
そして少しお酒飲んだ後に1時間弱の短めの舞台を楽しむというのは
体力のないわたしには、大変ありがたい企画でした。

そのあと一緒にいた人と何軒かハシゴして初めての店にも行ったんだけど
初めて行く店に行くのって当たりハズレはあるけど楽しい。
月に1、2軒は初めての店にいってみたいものです。

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