sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

映画:ニューヨーク・オールド・アパートメント

2024-05-14 | 映画


日本版の予告見て、差別と貧しさの中でも頑張って生きていく移民の
家族愛や青春や恋を描いたハートウォーミング系の映画と思ったけど全然違うやん!
と思って今アメリカ版?トレーラーを見たら、
もっとこの映画のエッセンスのわかる編集になってて、
いつもながらに日本の広告宣伝って…(^_^;)
日本版はそもそもの雰囲気というあトーンが違って別の映画みたいな編集です。
一筋の愛って、この映画に出てくるのはそんなふんわりしたものじゃないのにな。
この映画に近いのはこっちの方でした↓


タイトルだって、なんかいい感じのレトロな古いアパートを想像するじゃないですか?
そこで芽生える初恋は美しいアメリカ人女性への憧れで…って話では、全然なかった!
そんな甘さのない状況の、家族の話なのにね。
たとえば、途中で傷んで虫の湧いた肉の出てくるシーンがあるんです。
そこで母親が突然倒れて意識不明になっちゃうんだけど、
それを介抱しながら子供たちが言うのが
「生肉を積んだ船に隠れてアメリカにきたんだ」みたいなことで
移民の過酷さを垣間見せてたりします。
ちなみに原題は「The Saint Of The Inpossible」不可能の聖人、
これは映画の中で出てくる、双子が毎日祈るセント・リタのことですね。
主題歌もこれ。

そういうかなり悲惨な状況に、やはり悲惨な子が関わって、
ラストもその悲惨さは変わらないというかむしろよりつらい感じなのに、
主役の双子兄弟がなんか良くて絶望的な気分にはなりません。
絶対引き裂かれない双子って安心感が全然違うなー。
これ一人っ子や年が離れて状況の違う兄弟だと,こんな安心感はないだろうな。

この双子は実際の双子らしいけど、なんか若い時のキムタクのような魅力がある。
そしてお母さん役の女優さん、今ググって知った!ええ!
この人「悲しみのミルク」の主役のあの女の子なの!!!
15年くらいで、きれいなのは変わりないけど、すっかり肝っ玉かあさんに…
そして、若く繊細で儚かったあの声も、今やペルーのお母さんの声で全然わからなかった。

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