sigh of relief

くたくたな1日を今日も生き延びて
冷たいシャンパンとチーズと生ハム、
届いた本と手紙に気持ちが緩む、
感じ。

「味わう舞台vol.5」

2023-10-22 | 芸術、とか
毎年聴いてる林英世さんの朗読の舞台。
伊丹のお食事のできる店(カフェやレストランやお寿司屋さんやうどん屋さんやいろいろ)で
まずお食事をしてから、朗読や一人芝居やダンスなどのパフォーマンスを楽しむという企画で
今までいろんなパフォーマーの方が出演されてきました。

2019年に初めて聴いたのだけど→向田邦子「鮒」
初めて聴いた林さんの朗読が素晴らしくてびっくりしてから、欠かさず来てます。
今年は白雪のブルワリーレストラン長寿蔵の2階でビュッフェをいただいてからの舞台でした。
今までで一番長い話で1時間を超えたと思うけど、引き込まれてあっという間でした。
よかったー!感動!

一人で朗読でこんなにまるまる世界を作ってしまえるのかといつも驚くけど、
今年の山本周五郎もますます良くて、真面目な人間が幸せになる暖かい話はやっぱりいいなぁ。
来年もその次も必ず聴きたい。
そういえば落語でも良い人間ばかり出てくる噺が結構好きです。

今までに見たもののメモをまとめておこうと思ったら、2021年はコロナで中止だったのかな?
・19年秋vol.2:お寿司屋さんで向田邦子の「鮒」
向田邦子らしいどことなく不穏な感じのする家庭内小説。

・20年秋vol.3:中華料理屋さんで、松本清張「遠くからの声」
この年はもう一度、別の方(蟷螂襲、丹下真寿美)の舞台も観ました。
お蕎麦屋さんで久保田万太郎の「三の酉」をお二人で読まれました。

・22年秋vol.4:会場はお茶のみどり園本店。おいしいお弁当と和菓子をいただいてから、
畳の部屋で藤沢周平の「驟り雨(はしりあめ)」良い話。なんという余韻。
30分ほどの掌編ですが、元々時代小説はあまり読まないのに
最近ちょっといいなと思うようになってきてたところだったので、
(江戸落語はよく聴くしね)すごく面白く聴きました。
邪魔がいたら殺さんばかりの殺気を持ち人の生き死にに何の感慨も持たないような男が
ほんのちょっとした事で昔の自分に戻る話で、その元の自分に戻るきっかけもベタなんだけど、
文章の力と朗読する人の演技力で十分説得力があって少し涙ぐみました。
ベタなものを斜に構えて認めないことも多いけど、年と共に何でも感動したもの勝ちだなぁと思います。

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