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白鳩さんがモンコレで駄弁るブログ

わたくし白鳩がカードゲームの話を書き連ねるブログ

ゲームジャパン5月号にコメント

2010年04月23日 00時00分10秒 | モンコレ
今日の更新はゲームジャパン5月号のモンコレの記事を
レビューしてみたいと思います。
わたしが今ゲームジャパン氏の記者、大高直樹氏に
注目していることは皆さんすでにご存知かと思いますが、
ゲームジャパンの新号が発売される直前には
毎月こうやってレビューを書いていこうかと思います。
間口を広げるには雑誌で取り上げてもらうのが一番なので
興味を覚えた方はゲームジャパン誌を買ってあげてください。
980円です。

5月号のモンコレ記事は3ページ。
これは少なくないですが、多くもないですね。
今月は新セット発売などの大きな節目がないので
こんなものでしょう。
扱いは軽くはないと思います。

記事の中心はステージ1の全国大会予選に絞られています。
1ページ目は今の環境で強いとされているデックのピックアップ。
2ページ目は星剣姫で組めるようになった新しいデックを紹介。レシピ付き。
3ページ目は実際に予選通過を果たしたデックのレシピを2つ掲載しています。

時勢的にも内容的にも的を外さない記事が書かれていると思います。
発売後一ヶ月近く経った雑誌の記事ですから
厳密には今の時点に(すでに予選も終わっているし)
即した内容ではないですが、
それはわたしが新号発売の直前に取り上げているからですね。

1ページ目にピックアップされた今の環境の強豪デックは5種類。
厳密には、星剣姫が出る直前までの強豪デックですね。
最低限これらのデックに勝てるようでないと
予選通過は出来ないぞ、という事です。
上げられたデックは白夜ウルフ、メディア、スケグル、歌姫など。
これはわたしが考える第一線の強豪デックとも一致しています。
なるほど基本を外さないもっともな指摘であると思います。
今の環境であまり注目されていないカードを主体にして
新たにデックを構築する時などにありがちですが、
「リミット8を埋めると8/8くらいのステータスがあって
 枠が2つか3つあれば合格点」
という自分の基準をクリアしたらそれで完成としてしまうのは
わりとよく嵌る落とし穴です。
テストプレイをする前でも
具体的な仮想敵を提示してそれに勝てそうかどうか、
どういうデックに有利でどういうデックに不利かくらいは
少しは考えておくべきです。
白夜とスケグルに不利が付かないデックを考えると
面白いカードがほとんど選外なるのが
今のモンコレのダメなところですけど。

スケグルや白夜の考察のときの内容と重複しますが、
モンコレというのはスペル、アイテムを駆使して
相手と対抗を返しあうゲームで
スペル枠には色の特色があって
返しやすい返しづらいの有利不利があるから読み合いが発生し、
それが面白いゲームです。
スペルアイテムを使わないデックを使えば
白夜、スケグルにも勝てるだろ、
というのはモンコレのゲーム性を否定しています。
見えてる特殊能力だけでゲームが決着するのは面白くないんですよ。
白夜みたいなデックはないと面白くないんですが、
これが安定して勝てるデックのひとつになってくると
ちょっと話が違ってきますね。
白夜側が一方的に勝てないデックが何かひとつ
メジャーどころに登場すれば帳尻は取れそうだと思うんですけど。

2ページ目は星剣姫の新カードを主力にしたデックを3つ紹介。
デックレシピが掲載されていますがこれらは大高先生が組まれたんですか?
紹介されているのはクリムゾンデック、スキュラデック、錬金銃デックです。

クリムゾンデックはユニットと地形しか入っていない純正クリムゾン。
まず基本的な指摘ですが、
大砂蟲が1枚入っておりましてこれを地平線と魔方陣陽炎で
召喚しようと書いてありますが
魔方陣陽炎で大砂蟲を呼ぶのは無理ではないですか。
クリムゾン以外はフェアリードラゴンやウィスプシェインド、
黒曜蟲などを使用したワラワラ戦法デックですね。
こっちの対抗は乏しいのですが
相手の対抗カードの大半も無力化できるデックなので
立て続けに強力な技を使われない限りは
長期戦で案外勝てたりします。
ただし応用が利かないのでアストロノータスみたいなユニットに
一方的にやられるデックでもありますね。
パーティの即時ユニットを全滅させる能力は、
トンネルに入れるサイズで枠も持っている英雄に持たせたら
メタ的に面白い…
いや、可哀想になるデックがでてくるか。

スキュラデックはヴァンパイアソーンとシークレットブライアーが出たからです。
バシネットと日輪の紋章3積でネプチューンオーラが3枚
・・・はどうでしょう。
本陣戦で(5-1)+3+3のパーティを作れという事?
スキュラにとって消耗品枠は貴重すぎますし
3、5デックにバシネットは相性のいいものではないと思うのですけど。
レインスラッグやセルキーも入ってますが。
攻撃対抗はフルムーンタイド3枚でタイダルやブルーメイルはなし。
スキュラは能力で対抗できるので
普通タイミングの効果として使えるものを、ということですね。
2枠を確保しづらいのでそこがネックかもしれません。

錬金銃デックはユニットは魔法生物とバードマンだけで
アイテムは銃弾と神酒と眠りの粉を積んだシンプルな形。
カードプールが乏しいデック系なので
アレンジの幅が狭いのでこんなものかな、と思います。
奇数レベルがレベル3のバードマン2種類だけで
他は偶数で統一されているんですけど、
これでどこまで戦えるようになっているのかは
構築やプレイングの腕次第というより、
初期状態の銃弾デックにオフィシャルがどこまで目をかけてくれたのか、
ちゃんと戦えるデックを組めるようにしてくれたのか、次第ですね。
このデックが使ってみて箸にも棒にもかからないようであれば
調整や腕でどうにかするよりも
オフィシャルになんとかしてくださいと要望するほうが
先ではないかと思います。

最後の3ページ目は予選に通過したデックの紹介ですが、
これは実際にユーザーが使って結果を残したデックなので
言う事ないですね。
豚狼デックとアビスデックの2種です。
どちらも恐さのあるデックですよ。

さらに3ページ目の下半分を使って1ポイント記事が2つ。
ひとつはカードのフレーバーテキストについて。
背景設定を想像させる内容と評価しています。
アスタロトは堕落したフレイアだった!とありますが、
これは大高先生の見解であって確定情報ではないかな。
消去法で言うとフレイアなのかな、と思いますけど
ワルキュリアは沢山居るのでフレイアとも限らないのでは。
どこかにフレイアと特定出来るフレーバーがありましたっけ?
もうひとつはステージ2の新要素は儀式らしい、という先行情報です。
新規ユーザー向けに儀式スペルの概要を書いています。
ロケテスト後に発売された雑誌だったと思いますが、
オフィシャルサイトで公開された情報は
期間限定情報ですし、仮のものなので触れてないですね。

ゲームジャパンのモンコレ記事は境遇を踏まえていうなら
良く出来ています。
非常に良く出来ています。
雑誌だからといってオフィシャルから
我々の知らない情報を貰えているようでもなく
おそらくユーザーと同レベルの調査能力で、
ライターが純粋に大高先生1人しか居ない現状を踏まえれば
これ以上を望むのは難しい出来です。
モンコレ目当てでこの雑誌を買う読者は
ほとんど居ると思えないのに3ページ貰えているのも
優遇されているほうだと思います。
しかしこれ以上のステップアップは
頭落ちになっている事実もあると思います。
ゲームジャパンの記事からモンコレに興味を持つ
新規ユーザーは居なくはないでしょうが、
大きな集客が見込める間口ではないでしょう。
その間口を大きくするには扱いを大きくしないといけないんですが
そのためにはまずこの雑誌からモンコレに入るユーザーを増やすより先に
モンコレからゲームジャパン誌を買う読者が増えないといけません。
この雑誌で安定して扱いが大きいゲームは
固定のイラストレーターがコラム漫画を描いてくれているんですが
そこまでの地位に行くのは遠いですね。

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