昨日に続きまして、
Gレギュからのルール編纂の話です。
今日は、変更箇所とはいえないが
長年の疑問に回答を示した重大発表。
今まで存在しなかったルールが出来たので、
これも変更といえるかもしれませんが
ゲームが変わるわけではない箇所だと判断したので
より分かりやすくする意図から別にしたと思ってください。
◎変更ではないが、Gレギュで明確になったルールその1
効果の適用には「発揮」と「適用」の2段階が定義され
手順が明確になった。
(参照2-2)
たとえば飛行ユニットにブライアーピットを使用した場合、
その効果は「発揮」されるが「適用」はされない。
防御力3のユニットにラストエンペラーの王の裁きを使用した場合、
その効果は「発揮」されるが「適用」はされない。
すでに行動完了状態のユニットにタイダルウェイブを使用した場合、
その効果は「発揮」されるが「適用」はされない。
耐性火炎を持つユニットに対してのフレイムストライクは
「適用」はされるが、その結果として死亡はしない。
これで何が変わるかというと、
「Aする。効果適用後、Bする。」
の表記の効果は、Aが「適用」されないと
Bは実行されないということ。
神獣キリンの炎のたてがみは「発揮」されれば
ステータスが上がる仕組みなので、
歩行ユニットに対してのウィンドカッターでも
攻撃力:+3&防御力:+3される。
バーンアウトやデッドホールなどの
属性ダメージで破棄される効果を与えられているユニットが
その後にサンドカーテンなどで耐性を得、
さらにその後にフレイムストライクを受けたとする。
耐性は「適用」された結果死亡はしないだけの効果で、
「適用」そのものはされているという扱い。
つまり対象ユニットは死亡はしないが破棄されてしまう。
また下記は少し特殊な事例。
「Aする。効果適用後、Bする。」
の表記はAが完全に適用されないとBは実行されない。
これはSレギュレーション時代から存在するルールだが
しかし
「カードをn枚補充する。効果適用後、・・・」
という効果の場合で
山札にはn枚未満のカードしかないために
残り全部を引ききっても
「カードをn枚補充する」
の効果を満たせない場合は
山札のカードを全部引ききった時点で
その効果は発揮されたものとして扱う。
ただし発揮されたが適用はされてない、という扱い。
つまり手札を補充する効果や破棄する効果は、
指定された枚数分補充、又は破棄できなければ
その効果は発揮されたが適用はされなかったと解釈される。
ユニット3体のパーティに対してアラクネの地獄の糸紡ぎを使用し、
相手プレイヤーの手札が2枚であった場合。
相手プレイヤーは手札2枚を破棄する必要があるが、
正しく3枚破棄されていないので
地獄の糸紡ぎは「発揮されたが適用はされてない。」
(参照5-3-10-4 5-3-11-2)
手札2枚を破棄する、という実際的な変化が
ゲーム上で起こっているにもかかわらず
その効果は「適用されてない」扱いとなる事例。
シャーウッドの森の待ち伏せ作戦の相手の手札を破棄する効果は
効果適用を条件として発動するため、
プレイヤーが手札の補充を宣言したとしても
山札が無いなどの理由でそれを履行出来なかった場合は
相手プレイヤーは手札を破棄しなくても良い。
◎変更ではないが、Gレギュで明確になったルールその2
常動型特殊能力の再適用の手順が明確化。
(参照7-12-4d)
長らく謎とされていたルールがついに明文化された。
内容はこれまで慣例的に行っていた処理と同じものだが
処理手順で迷う事はこれでなくなったと思う。
非常に重要なので本文を一読の事。
◎変更ではないが、Gレギュで明確になったルールその3
死亡する効果、死亡すると破棄される効果、死亡すると除外される効果、
を同時に受けている場合、適用される順序は除外⇒破棄⇒死亡の順。
(参照6-8-6)
火炎耐性を持たず、普通にフレイムストライクで死亡するユニットが
バーンアウトを受けた後にフレイムストライクを食らった場合。
死亡して破棄されるのか、死亡を伴わず破棄されるのか。
答えは死亡を伴わず破棄される。
Aレギュレーションの時代から慣例的に処理されていたが
明文化されたのは最近。
ユニットが死亡した場合にプレイヤーが手札を破棄する効果などを
処理するときは重要になる。
○変更ではないが、Gレギュで明確になったルールその4
カードのオーナーには支配者という定義が追加された。
(参照3-6)
そのカードを場に出したプレイヤー、
またはそのカードの使用を宣言したプレイヤーの事を支配者と呼ぶ。
カードテキスト上で自軍プレイヤーとある場合、
それはそのカードの支配者の事。
○変更ではないが、Gレギュで明確になったルールその5
さらに地形カードには支配プレイヤーという定義。
(参照3-6)
ようするにその地形上にユニットを配置している側のプレイヤーを
その地形の支配プレイヤーと呼ぶ。
自軍ユニットが存在する地形の事を「自軍支配地形」と呼ぶが、
このルールはそのまま。
配置されている状態の地形カードに対しては
支配者、支配プレイヤー、支配ユニットの3つが存在することになる。
自軍が配置した地形上に敵軍ユニットが乗っている場合
その地形の支配者は配置した自分だが、
支配プレイヤーは相手プレイヤー、
という少々ややこしい状態になる。
呼び方が紛らわしい。
が、実際のゲーム中に意識する事はないので
あまり重要ではないか。
(参照3-7)
5つだけです。
これで見落としはないと思うんですけど。
また、昨日の記事では触れてなかったんですけど
フロアルールも大幅に改定されています。
フロアルールについては、
変更箇所を抜粋すると変わってない箇所のほうがすくない事になるので
記事としては取り上げません。
公式サイトのフロアルールブックを確認してください。
大きな改定だけ上げておくと、
デック点ルールの廃止
制限カードルールの制定(バランスの悪いカードは1枚制限や使用禁止に)
本陣アンティルールは禁止(賭博行為の全面禁止)
スイスドロー戦の得点の変更
違反行為に対する罰則の改定
の5つくらいでしょうか。
ん?制限カードルールの制定は
大会だけでなくフリープレイにも係わってくるルールなので
ルール改定に含めておくべき部分でしたね…。
すみません、今から書き換えておきます。
Gレギュからのルール編纂の話です。
今日は、変更箇所とはいえないが
長年の疑問に回答を示した重大発表。
今まで存在しなかったルールが出来たので、
これも変更といえるかもしれませんが
ゲームが変わるわけではない箇所だと判断したので
より分かりやすくする意図から別にしたと思ってください。
◎変更ではないが、Gレギュで明確になったルールその1
効果の適用には「発揮」と「適用」の2段階が定義され
手順が明確になった。
(参照2-2)
たとえば飛行ユニットにブライアーピットを使用した場合、
その効果は「発揮」されるが「適用」はされない。
防御力3のユニットにラストエンペラーの王の裁きを使用した場合、
その効果は「発揮」されるが「適用」はされない。
すでに行動完了状態のユニットにタイダルウェイブを使用した場合、
その効果は「発揮」されるが「適用」はされない。
耐性火炎を持つユニットに対してのフレイムストライクは
「適用」はされるが、その結果として死亡はしない。
これで何が変わるかというと、
「Aする。効果適用後、Bする。」
の表記の効果は、Aが「適用」されないと
Bは実行されないということ。
神獣キリンの炎のたてがみは「発揮」されれば
ステータスが上がる仕組みなので、
歩行ユニットに対してのウィンドカッターでも
攻撃力:+3&防御力:+3される。
バーンアウトやデッドホールなどの
属性ダメージで破棄される効果を与えられているユニットが
その後にサンドカーテンなどで耐性を得、
さらにその後にフレイムストライクを受けたとする。
耐性は「適用」された結果死亡はしないだけの効果で、
「適用」そのものはされているという扱い。
つまり対象ユニットは死亡はしないが破棄されてしまう。
また下記は少し特殊な事例。
「Aする。効果適用後、Bする。」
の表記はAが完全に適用されないとBは実行されない。
これはSレギュレーション時代から存在するルールだが
しかし
「カードをn枚補充する。効果適用後、・・・」
という効果の場合で
山札にはn枚未満のカードしかないために
残り全部を引ききっても
「カードをn枚補充する」
の効果を満たせない場合は
山札のカードを全部引ききった時点で
その効果は発揮されたものとして扱う。
ただし発揮されたが適用はされてない、という扱い。
つまり手札を補充する効果や破棄する効果は、
指定された枚数分補充、又は破棄できなければ
その効果は発揮されたが適用はされなかったと解釈される。
ユニット3体のパーティに対してアラクネの地獄の糸紡ぎを使用し、
相手プレイヤーの手札が2枚であった場合。
相手プレイヤーは手札2枚を破棄する必要があるが、
正しく3枚破棄されていないので
地獄の糸紡ぎは「発揮されたが適用はされてない。」
(参照5-3-10-4 5-3-11-2)
手札2枚を破棄する、という実際的な変化が
ゲーム上で起こっているにもかかわらず
その効果は「適用されてない」扱いとなる事例。
シャーウッドの森の待ち伏せ作戦の相手の手札を破棄する効果は
効果適用を条件として発動するため、
プレイヤーが手札の補充を宣言したとしても
山札が無いなどの理由でそれを履行出来なかった場合は
相手プレイヤーは手札を破棄しなくても良い。
◎変更ではないが、Gレギュで明確になったルールその2
常動型特殊能力の再適用の手順が明確化。
(参照7-12-4d)
長らく謎とされていたルールがついに明文化された。
内容はこれまで慣例的に行っていた処理と同じものだが
処理手順で迷う事はこれでなくなったと思う。
非常に重要なので本文を一読の事。
◎変更ではないが、Gレギュで明確になったルールその3
死亡する効果、死亡すると破棄される効果、死亡すると除外される効果、
を同時に受けている場合、適用される順序は除外⇒破棄⇒死亡の順。
(参照6-8-6)
火炎耐性を持たず、普通にフレイムストライクで死亡するユニットが
バーンアウトを受けた後にフレイムストライクを食らった場合。
死亡して破棄されるのか、死亡を伴わず破棄されるのか。
答えは死亡を伴わず破棄される。
Aレギュレーションの時代から慣例的に処理されていたが
明文化されたのは最近。
ユニットが死亡した場合にプレイヤーが手札を破棄する効果などを
処理するときは重要になる。
○変更ではないが、Gレギュで明確になったルールその4
カードのオーナーには支配者という定義が追加された。
(参照3-6)
そのカードを場に出したプレイヤー、
またはそのカードの使用を宣言したプレイヤーの事を支配者と呼ぶ。
カードテキスト上で自軍プレイヤーとある場合、
それはそのカードの支配者の事。
○変更ではないが、Gレギュで明確になったルールその5
さらに地形カードには支配プレイヤーという定義。
(参照3-6)
ようするにその地形上にユニットを配置している側のプレイヤーを
その地形の支配プレイヤーと呼ぶ。
自軍ユニットが存在する地形の事を「自軍支配地形」と呼ぶが、
このルールはそのまま。
配置されている状態の地形カードに対しては
支配者、支配プレイヤー、支配ユニットの3つが存在することになる。
自軍が配置した地形上に敵軍ユニットが乗っている場合
その地形の支配者は配置した自分だが、
支配プレイヤーは相手プレイヤー、
という少々ややこしい状態になる。
呼び方が紛らわしい。
が、実際のゲーム中に意識する事はないので
あまり重要ではないか。
(参照3-7)
5つだけです。
これで見落としはないと思うんですけど。
また、昨日の記事では触れてなかったんですけど
フロアルールも大幅に改定されています。
フロアルールについては、
変更箇所を抜粋すると変わってない箇所のほうがすくない事になるので
記事としては取り上げません。
公式サイトのフロアルールブックを確認してください。
大きな改定だけ上げておくと、
デック点ルールの廃止
制限カードルールの制定(バランスの悪いカードは1枚制限や使用禁止に)
本陣アンティルールは禁止(賭博行為の全面禁止)
スイスドロー戦の得点の変更
違反行為に対する罰則の改定
の5つくらいでしょうか。
ん?制限カードルールの制定は
大会だけでなくフリープレイにも係わってくるルールなので
ルール改定に含めておくべき部分でしたね…。
すみません、今から書き換えておきます。
について、
疑問が残った部分があったので
公式にメールして確かめたところ、
手札を補充する効果で
山札が足りなくなっために
補充し切れなかった場合は、
その効果は「適用されない」ことになるそうです。
ですのでシャーウッドの森は
山札がなくて手札を引けない場合、
不可抗力ですけど
相手の手札の破棄はできないようです。
「支配プレイヤー」の用語の定義は
実際にゲーム上での処理に係わってきますので
重大なルールです。
本文中の「重大ではない」というのは
そのカードの本来の持ち主と
今そのカード上にユニットを置いている人、
という全く異なる対象に対して
両方ともに「支配○○」という用語を付ける。
しかも「者」と「プレイヤー」は用語的にほとんど近い意味。
これは日本語的には美しくない。
ルール用語の整合性や様式から考えて収まりが悪い。
が、実際のゲーム上で意識するのは
「支配プレイヤー」という用語のみで
「支配者」という呼び方が用いられる場面が
ほとんど存在しないので、
そのようなゲームとは無関係な語学的観点のツッコミは
全然「重要ではない」。
ということを書いているのです。