横浜のほほん

横浜のはずれで、のほほんと暮らす男の見聞、考察、感想をつれづれに記す

茶と山茶花

2010-11-16 06:04:54 | 近所

チャノキ(ツバキ科)
普段は気づかないが、この季節になると家の垣根や畑のまわりに茶の木が多いと気づく。






べたっと開かないで、いっぱいのシベを抱えているような花弁が特徴の小さな花だ。






サザンカ(ツバキ科)
椿の中国名は「山茶」または「山茶花」だそうだ。

茶の木は中国から渡来したものだが、サザンカは日本在来種だという。
ツバキでなくサザンカのほうに「山茶花」の字をあて発音がなまったとは面白いことだ。






チャの木と違ってサザンカは園芸種が多く花の色もさまざまだ。






たくさんの花粉が気にいったかオオハナアブがゆっくりしていた。





広がって・・

2010-11-15 06:10:25 | 近所

林の縁で黄色い花が横いっぱいに広がっていた。






ヤクシソウ(キク科)
うなだれているように見えるのは蕾ではなくて花が咲き終わった姿。
白いものが頭を出しているのは綿毛のはじまりだろうか。、







こちらは紅い実がいっぱい広がっている。







ハダカホオズキ(ナス科)
実が赤く熟すころには葉っぱがすっかり枯れ落ちるようだ。
緑から赤への途中経過なのかチョコレート色の実も面白い。







ミズカンナ(クズウコン科)
水辺へ出たところではミズカンナも広がっていたが大きすぎるので一部だけを撮る。







カンナに似た大きな葉っぱと釣り糸のように垂れさがる実が面白い。







とても固い実。
たくさんついていたのにほとんどが落ちてしまった姿だろうか。





城址と古刹

2010-11-14 06:05:04 | 近所

ゲゲゲで有名な町には城跡もある。
戦国時代、扇谷上杉氏の城として北条氏との戦いに使われたらしい。

石柱は当時の屋形の柱の位置を示している。






3つの郭の間に、このような土塁と空堀が配置されていた。







道路を挟んだ向こう側には、さらに遡り奈良時代創建の古刹がある。

25年も前に近くの航空宇宙技術研究所で会議をして立ち寄った時はひっそりしていたが、
最近は平日でも多くの参拝者でにぎわっている。







本堂前の大きなムクロジに黄色い実が鈴なりだった。







国分寺崖線にあり湧水が豊かなお寺でもある。



紅葉と桜

2010-11-13 06:39:35 | 近所

箱根や日光など紅葉の有名どころに行けないので、隣の区の公園で様子を見てきた。






池のあたりなどで何本かが赤くなっていた。

近所でもカエデばかりでなくイチョウなどいろんな木が鮮やかに色づくことだろう。






同じ公園の入口に桜が満開になっていた。冬桜だ。






一重だけれどしっかりした花は1月ごろまで楽しめるのだろう。










公園の池がにぎやかに

2010-11-12 06:55:03 | 近所

公園の池に冬の水鳥がやってくる季節になった。






毎年おなじみのカモたちだ。







ヒドリガモ






マガモ






オナガガモ






キンクロハジロ


常連のホシハジロがまだ来ていないようだ。





この池で見るバンは渡り鳥ではない。カイツブリも一年中いる。







夏の間、池にたくさんいたカルガモのほとんどは川のほうへ移っている。







頭のすぐ上を轟音をたてて米海軍の戦闘機FA-18Fがひっきりなしに飛んでいるが、
カモたちは全く驚く様子がない。






たまには温室の花

2010-11-11 06:57:07 | 近所

まだ残っていた 稲の はさかけ。
早いところはすっかり脱穀も終わったようだ。






鳥を警戒して薄い網がかけられている。







ときには温室もいいかと覗いてみたら、きれいなランがあれこれ咲いていた。







エピデンドラム・シリアレ(ラン科)
派手なものが多い中で、この白い花が気になった。






サギソウを思わせて面白い。







サガリバナ(サガリバナ科)
木の枝から花序が垂れさがっているのはサガリバナ。
下がり花 とは、見た目どおりの名前だ。






この白いモジャモジャは雄しべらしい。

夜咲いて翌日落ちる一日花なので、沖縄辺りへ行って夜にきれいな状態の花を観察したいものだ。












放射状

2010-11-10 06:24:09 | 近所

林の縁を歩いていると、ムラサキシジミがヒラヒラ飛んで、
アジサイやヒイラギナンテンなどの葉に止まってはしばらくじっとしている。

花で吸蜜しているわけでもなく幼虫の食草はシイやカシなどだから、何をしているのだろう。






よくよく見ると葉の上には水滴がある。
決定的なショットを撮れなくて残念だが、ムラサキシジミは吸水をしていたのだった。






その近く、植え込みのようなところで横に延びた蔓がところどころ黒い実をつけている。







シオデ(ユリ科)
一点から出た放射状の実はシオデだった。
前に見たシオデの花は、この実の部分を薄黄色の小さな花に置き換えたものだった。






サネカズラ(マツブサ科)
サネカズラの実も放射状と呼べるのかどうか、シオデとはちょっと違う姿だ。

サネカズラの花の姿は撮れていないが、雌花は球状の花托に多数の雌しべがついているそうだ。






熟すときれいな紅い実になる。




アケビ

2010-11-09 06:43:04 | 近所

さすがに11月ともなると秋らしい風物が多くなる。

近所のあちこちで良い色になったアケビがはじけているのが見られる。
木になっているときはまだ少し固いが、時間がたつと熟して柔らかくなってくる。





中にいっぱい詰まった黒い種のまわりの白いゼリーは甘くて美味しかった。
皮の部分も生で食べてみると、ゴーヤに近い苦みがあるが美味しい。
いろんな料理ができそうだ。




クサギとトキリマメ

2010-11-08 06:17:12 | 近所

クサギ(クマツヅラ科)
臭木なんてへんな名前だけれど、花かと思えるほどきれいな実をたくさんつける。






花の咲くころはそう目立たなかった萼が鮮やかな紅色になり青い実を引き立たせる。








トキリマメ(マメ科)
こちらは紅く熟した莢が弾けて黒い実が二つづつ並んでいる。
ほかの木に蔓を絡ませて延びるトキリマメだ。






横に並んでいるように見えたが、莢の中で豆は縦に並んでいる。







なるほど。上の部屋の豆が左側に残り、下の部屋の豆が右側に残るので横並びのように見えたのだ。





ハナワラビ

2010-11-07 07:47:28 | 近所

フユノハナワラビ(ハナヤスリ科)
自然保全センターの林を抜けたところにフユノハナワラビが咲いていた。
咲いていたというのは間違いで、黄色いのは花ではなく胞子嚢をつけた胞子葉だ。






フユノハナワラビの栄養葉は柔らかな感じがする。






オオハナワラビ(ハナヤスリ科)
一方こちらの栄養葉の先は鋭い形をしている。







オオハナワラビは近所の市民の森の暗いところにたくさん生えている。

フユノハナワラビとオオハナワラビは栄養葉の形状と生育する環境が違うようだ。






オオハナワラビの胞子で何か小さなものが動いているように見えた。






老眼には識別できないほどの小ささだが、アズチグモなどカニグモの仲間の子供みたいだ。







カニグモの仲間といえばワカバグモもそうだ。
どういうわけか蜘蛛の糸に捕まっていた。ワカバグモは網を張らないはずだが・・
実はこの糸のずっと上方にはジョロウグモがいた。その後どうしただろうか。




薔薇、苺

2010-11-06 06:14:55 | 近所

バラはたくさん作出されて種類を数えきれないが、
このようにふわーっと優しいのもいい感じだ。








こちらは低木のわりによく茂った中に花と実が混在しているのが見える。







イチゴノキ(ツツジ科)
小さな花にしては大きな実が熟すにつれて赤くなって苺の木と呼ばれるのももっともだ。






花はアセビやドウダンツツジと同じような釣鐘型、これまた優しい色合いだ。







花が咲いた後、実がこのように赤くなるまで1年かかるので、花と実を一緒に見ることができる。






あんた、だれや?

2010-11-05 06:36:15 | 近所

午後から日差しがよくなってダリアを楽しむ人たち。






薄いピンクの花の向こうに何かいる。
朝ドラの大家さんなら言いそうだ 「 あんた、だれや?」






すぐに姿を現して、あちこちの花を飛び回る。






ナガサキアゲハの雄のようだ。






白い花でも・・・






どの色の花も分け隔てなく忙しく食べ歩く。






ナガサキアゲハの表翅は真っ黒、光の加減で部分的に緑色に見える






ヒメアカタテハは動き回らなくて一つの花にしばらく止まっていた。





カマキリの顔

2010-11-04 07:21:40 | 近所

自然保全センターのミゾソバの葉っぱの上に小さな虫がいた。
ハムシだろうかテントウムシだろうか。
とりあえず撮って帰る。





家で調べたら、どうやらムツキボシテントウという名前のテントウムシらしい。

あやうくウスキホシテントウというのと間違えるところだった。






自然保全センターにはカマキリも沢山いる。







同じ種類でも体の色が緑色であったり茶色であったりする。








顔のアップ。さすがに顎がすごい。

複眼にある黒点は偽瞳孔と呼ばれるもの。ほかに額に3つの単眼が見える。







カラスウリの種子はカマキリの顔に似ていると言われるが、どうだろうか。












雨のあと

2010-11-03 06:03:58 | 近所

雨上がり・・・といっても1日以上たっているのだけれど、
足元に水玉をいっぱいためた草があった。







チジミザサなどイネ科の草で、細かい毛があって粘性もあるのか小さな水滴がいっぱいだ。







まだ咲いているキツネノマゴ。

ここにも小さな水滴がたくさんあるが、細かすぎて水玉に見えない。

拡大してみると水玉がわかる。

キツネノマゴの水玉 クリック






ツリガネニンジンにも。







草木の葉っぱはさらに沢山の水滴をとどめている。

これらの水は蒸発するものもあれば滴り落ちて地面にしみ込むものもある。






草木や地面にたまった水は、時間をかけて林のどこかから浸みだしてくる。






そして林の小道に小さな流れを作る。

草木や林は降った雨を下流へゆっくり送る役割をしている。



戻ってきたアキアカネ

2010-11-02 08:00:41 | 近所

上瀬谷の田んぼ。ほとんどは稲刈りや脱穀が終わった。






「ひこばえ」とアキノウナギツカミの間の水面に秋の空が映っている。






空には凧が悠々と・・・
いくつも遊んでいるのだが高い空で離れているのでまとめて撮るのは難しい。







田んぼの周りにアキアカネが帰ってきた。
帰ってきたというのは、アキアカネは6月ごろ旅立って夏の間は山に行っていたのだ。

6月のアキアカネ






6月に比べるとずいぶん赤くなっているようだ。







横顔をまじまじと見させてもらった。